相続税と贈与税の違い

相続税とは人が亡くなった際、財産を受け継いだ人に課せられる税金のことで、贈与税とは贈与する人が健在のうちに、財産を無償で受け継いだ人に課せられる税金のことです。双方はともに相続税法によって規定されており密接な関係にありますが、基礎控除額や税率に大きな違いがあります。詳しくは以下に述べますので参考にしてみてください。

相続税と贈与税の税率比較

相続税、贈与税ともに累進課税を採用していますが、その課税価格と税率は大きく異なります。相続税は基礎控除額が高く設定されているため、よほどの財産がない限り、高額な税率を課せられることはありませんし、そもそも課税対象となる割合も少ないです(2011年で対象者は4.1%)、一方、贈与税(暦年贈与選択時)は、基礎控除額は年間110万円(暦年課税の場合)と少ないうえに、基礎控除後1000万円以上の贈与から50%と高い税率が課せられることになります。なぜ、このような設定となっているのでしょうか?

贈与税率が高い理由

元々贈与税とは、相続税逃れを防ぐために考えられたものです。もし、贈与税がなく相続税だけがあった場合は、亡くなる前に全ての財産を動かしてしまえば相続税は発生せず無税でよいことになり、相続税制度が機能不全に陥りかねません。このような事態を防ぐため、贈与税は相続税に比べて高税率の累進課税制度となっているのです。

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相続税と贈与税の違いに関するQ&A

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