遺産分割協議書のテンプレート・文例集

遺産分割協議が成立した後、遺産分割協議書の作成に着手しますが、特に決まった書式はありません。注意点としては2つ、財産の相続先を明確にすることと、協議が全員の合意により成立したことを証明することです。 財産の相続先を明確にするには、正確な財産目録があれば作業が円滑に進みます。また、協議書には、不動産であれば土地や面積など、預貯金なら銀行支店名や口座番号などを正確に記入して、財産を特定できるようにします。 相続人全員の合意については、住民票どおりの住所・氏名を正確に遺産分割協議書に記載し、全員が署名、実印で押印することで証明されます。実印であることの証拠として、印鑑証明書も必要です。法務局のHPにテンプレートがありますので、参考にしてみると良いでしょう。ただし、年度によって更新されていることがありますので、過去のものでなく、最新のものを取得するようにしてください。

遺産分割協議書のテンプレート

【遺産分割協議書】

 平成○○年○○月○○日 ○○市○○町○丁目○○番○○号

 ○○○○ の死亡によって開始した相続について、

 共同相続人である ○○○○、 □□□□、及び △△△△は、

 その相続財産について、遺産分割協議の結果、下記のとおり成立した。

   記

 1.相続財産中、次の不動産は、○○○○が取得する。

 所 在   ○○市○○町○丁目

 地 番    ○○

 地 目    宅地

 地 積    ○○平方メートル

 2.相続財産中、次の預金は、□□□□が取得する。

 株式会社○○銀行○○支店

   普通預金 口座番号○○○○○○○ の全額

 株式会社○○銀行○○支店

   普通預金 口座番号○○○○○○○ のうち20万円

 3.相続財産中、次の遺産は、△△△△が取得する。

 被相続人名義の自家用車 登録番号○○○○○○ 車台番号○○○○○

 被相続人の絵画全て

 被相続人の時計類全て

協議を証するため、この協議書を○通作成して、各自署名押印の上、その1通を各自保有するものとする。

平成○○年○○月○○日           

住所 ○○市○○町○丁目○○番○○号 氏名 ○○○○ (印)

住所 ○○市○○町○丁目○○番○○号 氏名 □□□□ (印)

住所 ○○市○○町○丁目○○番○○号 氏名 △△△△ (印)

テンプレートの注意点

前項で挙げたテンプレートにはいくつか注意点がありますので、作成の際は注意をしてください。

・不動産の相続の場合は、登記簿通りに所在から地積まで記入をしてください。銀行などの金融機関は、支店名や口座番号まで記入、その上で金額を明記してください。

・自動車を遺産として受け取る場合は、車検証どおりに記入をしてください。

・宝石、絵画、時計など、形見分けされるような品でも、高価なものは協議書に加えるようにしてください。後々、高価なものだったと発覚し、トラブルの元となることを防ぐためです。

・必ず遺産分割協議書の作成日を記入してください。

・相続人全員の住所、自筆の署名、実印の押印が必要となります。相続人の住所については住民票どおりに記入をしてください。

・もし遺産分割協議書が2枚以上になる場合は、全員の実印で割り印をする必要があります。

・協議書は全員分(上記の場合であれば3枚)作成し、各相続人が保管してください。

協議書は、株式・不動産・金融機関などで書き換えを行うときに必要となる書類でもありますので、必ず大切に保管してください。

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