「中沢 努」の専門家コラム 一覧(12ページ目) - 専門家プロファイル

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「中沢 努」を含むコラム・事例

656件が該当しました

656件中 551~600件目

[実例] 続 本質の見つけ方/発見法・・方法 例 事例 具体例

昨日のコラムでお伝えした大切なことを繰り返します。 本質を見抜くためのポイントとは?・・・「視点を変える」です。 では実例を。 皆さん、ビジネス書って買いますね。 このサイトを訪れる人は勉強熱心な人が多いと思いますので、この「ビジネス書を買う」という行為は、たぶん・・・あえて問題とするほどのことでもない・・・「普通のこと」だと思います。 でもこの「普通のこと」が視点を変えると「普通でな...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

[驚]本質の見つけ方/発見法 ・・ 本質眼 本質思考 本質頭脳

本質を見つけたい時、あなたはどうしますか? 理論、学説、論理、ロジック・・・こういうものを追う人が多いのではないでしょうか。 私はあまり追いません。 なぜなら、追えば追うほど本質を見失うからです。 視点を変えて下さい。 そこからあなたの日常を、じーっと、ありのままに見続けてください。 私もやってみました。 何でもない日常が、こんな風に見えてきました。 ******************...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

[新思考法 思考力 向上]社会の捉え方、社会問題の考え方

社会は複雑だ。 よってその問題も複雑となる。 ところで「複雑なるもの」を考えるときどうするか? たぶんあなたはそれを「分ける」だろう。 すなわち、「範囲を限定」し、「自分が切った側面」から思考分析する。 そして分かったような気になる。 しかしちょっと待って欲しい。 それで本当に分かったのだろうか? http://profile.ne.jp/pf/pensee-tsutomu-nakaz...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2011/02/07 18:00

[いま考える] 頑張っても疲れるわけ=気づかぬ間に奴隷化

★タイトルが上がり充実すると思っていたのに、実際はそうでもない人。 ★月給が増え充実すると思っていたのに、実際はそうでもない人。 ★前職よりポジションアップ&年収アップし転職を成功させたと思っていたのに、実際はそうでもなさそうな気がしている人。  ・・・地位を追った結果、疲弊している私。  ・・・お金を追った結果、それに従属させられている私。 自分の内にある“これを勝ち取れば人生良くなる”と...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2011/02/04 18:00

[解答 コンプライアンス] コンプライアンス違反の新しい防止法

規則や罰則をつくっても、それを守らない人がいます。 仕事のやり方を定義しマニュアル化しても、面倒がられ、嫌われ、形骸化します。 仕組みって、案外ダメなんです。 特に「当たり前のことを当たり前にやれ」って時は。 どうすればいいのか?  ・・・「嫌だと実感すればいい」と私は考えます。 ************************************* 「慣行だ。前任者もやっていた。ひとつ...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

コンプライアンスの[発見] 新しい偽装事件の兆し

(第1の兆し) 頼まれてしまったレポートを書くとき  1.ネットで検索  2.使えそうな箇所をコピー&ペースト  3.てにをは修正  4.一言コメントを添える  5.完成 って人。 (第2の兆し) 後輩から「先輩の意見は?」って聞かれたとき、「本や雑誌で見つけたフレーズをそのまま使う」って人。 (第3の兆し) これを読んで「何が悪いの?」って思う人。 http://profile.ne.jp...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(100)思想に命をかけた女性 シモーヌ・ヴェイユ

金や名誉など、俗なものに魂を売る人間は多い。 しかし、その逆のものに自分を預け、それを貫くために命をかけ、実際に死ぬ人間は少ない。 今日は、「悲惨」や「苦しみ」を理解するために自ら進んで心身を傷つけ、死んでいった哲学者の話しをしよう。 その哲学者の名前はシモーヌ・ヴェイユ(シモーヌ・ヴェーユ)。 1909年パリに生まれ、最後は入院先の病院で医師の説得を受け入れず食物を拒否し、飢餓同然で34と...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/10/19 09:00

せいさつ(099)倫理とは何か? デュウイ=タフツの倫理学

コピペ、パクリ等、心ない使用のため、残念ですが本記事の公開を停止しました。記事削除 (無断転載や無断複製禁止)  中沢努  「人間としてのコンプライアンス原論」の内容をコラム用に書き換え ※ これは、弊社が行っている教育やコンサルティング で実際に使用しているものです。 (クリックで別サイトが開きます) コンプライアンスコンサルティング/コンプライアンス研修/コンプライアンス講演、他 パン...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(098)嘘を見抜く F・ベーコンの「4つのイドラ」

本当はあるのに、それが「見えない」ということがあります。 本来であれば「見える」ものがなぜ「見えなくなる」のか? 見えなくしている「何か」があるからです。 さて、その「何か」って何でしょう? フランシス・ベーコンという哲学者は、この犯人を「イドラ」という名前で呼びました。 イドラとは偶像のことです。 「人間の知性をすでにとらえてしまって、そこにふかく根をおろしているイドラと誤った概念は、た...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/10/15 09:00

せいさつ(097)会議の多い組織は優秀? オッカムの剃刀

(その1) 理由は不明だが、いつもどこかで誰かが会議をしているという「会議長者」の会社があった。 お気の毒である。 なぜなら、その大半は「会議のための会議」であって本当に意味のある会議は少なかったからである。 (その2) 会社の業績をより正確に評価したいという理由で多数の組織業績指標を設ける会社があった。 お気の毒である。 なぜなら、指標化するための数値入力など指標管理業務が忙しくなり、本来業...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/10/14 09:00

せいさつ(096)貧困原因とヘーゲルとローザ・ルクセンブルク

今に始まったことではないが、貧困が社会問題となっている。 貧困を解決しようという理念に異論は無いし、そのために何かするということは大切だと思うが、今の貧困問題の扱われ方には少し違和感を覚える。 「お手軽」というか「軽い」というか・・・。 私にはそれらが、ゴミ捨て場を自分の家の前から他人の家の前に移しただけ(或いは移そうとしているだけ)のように見えるからである。 貧困がこれほど問題とされる...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(095)出世する人はエゴイスト? カントの人間学

(その1) あるところに、出世に出世を重ね、長きにわたりトップの座を守りつづける大企業の社長がいた。 「老害だ」という周囲の言葉などどこ吹く風。社長は周りにイエスマンを侍らせ、わが世の春を謳歌し続けた。 (その2) あるところに「あの先生に頼めば無理なことでも何とかしてくれる」という評判の政治家がいた。 なるほど不思議なことに、その先生の手にかかると無理なことでもどうにかなってしまうのが常だっ...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/10/12 09:00

せいさつ(094)真実とは何か? プラトンの「洞窟の比喩」

私たちは通常、身の回りに起こったできごとを自ら認識し、事実や現実として受け止めています。 自分自身で認識したのですから、普通は、受け止めた内容を疑いません。 受け止める際の解釈の仕方が間違っているかもしれないなどの疑いを持つことはあっても自分の判断や解釈だという現実感自体を疑う人はあまりいないでしょう。 しかし、それは本当に正しいのでしょうか? 哲学者プラトンの教えの中に「洞窟の比喩」というも...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/10/08 09:00

せいさつ(093)人間の質は経験の質 ロックのタブラ・ラサ

世の何にはいろいろな人がいる。 いろいろな人がいるということは、いろいろな質の人がいることでもある。 これを「人間の質」と呼ぶとする。 そして、これに沿って人間を3分類してみる。  ・人間の質が高い人  ・人間の質が中の人  ・人間の質が低い人 さて、この差はどこから来るのだろうか? 哲学の世界に「生得観念」という言葉がある。 人間にとって観念は生得的なものか否かを議論検討する際に使われ...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)

せいさつ(092)快楽は禁欲が生む エピクロスのアタラクシア

エピクロスというギリシアの哲学者は快楽主義者だ。 快楽主義者であるから快楽を良きものとして捉え、快楽を推奨した。 あり得ない話しだが、もしあなたの前にエピクロスが現れ、あなたに快楽主義を説き勧めたらあなたは嬉しいか? 私は嬉しくもありちょっと残念でもある。 なぜなら、エピクロスの快楽主義は「禁欲的な快楽主義」だからである。 エピクロスは快楽を「刹那的な快楽」と「永続的な快楽」に分けた。 そ...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)

せいさつ(091)知ある無知 ドクタ・イグノランティア

誰もが知っていることだが、宇宙旅行に丸腰で行くことはできない。 水や空気や食物がないからだ。 この事実からもわかるように、人間は人間だけで生きることができない。 あたりまえのことだが、私たちはこのあたりまえのことを日常において忘れている。 例えば地球環境。 ・科学(サイエンス)の力で環境を保護する。 ・技術(テクノロジー)の力で地球を守る。 聞こえはいいが、私にはとても危うく感じる。 ...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/10/05 09:00

せいさつ(090)正義の立ち位置 西田の絶対矛盾的自己同一

コピペ、パクリ等、心ない使用のため、残念ですが本記事の公開を停止しました。 記事削除 中沢 努 (無断転載や無断複製禁止)   ※ これは、弊社が行っている教育やコンサルティング で実際に使用しているものです。 (クリックで別サイトが開きます) コンプライアンスコンサルティング/コンプライアンス研修/コンプライアンス講演、他 パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー( http://www...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)

せいさつ(089)人間には格がある プラトンの人間の分類

プラトンは人間を3つに分類した。 1.勝利を愛する人 「支配し、勝利し、名声を得ることに突き進む人」のこと。 2.利得を愛する人 「お金の力にすがり欲望の激しさに従順な人」のこと。 3.知を愛する人 (支配し、勝利し、名声を得ようとする)ことや(お金や欲望の激しさに従順になる)ことよりも、関心が「全体がつねに真実がいかにあるかを知ることにある人」のこと。 さあ、この3つを頭に叩き込もう。...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/10/01 09:00

せいさつ(088)フッサール現象学的還元/エポケーとマルクス

今から20年後。 庶民の所得水準は上がっているだろうか? 答えは分からない。 しかし、「上がらない」或いは「下がる」と感じている人は多いだろう。 では、今から20年後の社長のそれはどうだろうか? 上がるか?、下がるか?、イーブンか? こちらも答えは分からない。 しかし、「上がる」或いは「イーブン」と感じている人は多いだろう。 さて、これを読んでいるあなたも同じように感じていたとしよう。 ...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/30 09:00

せいさつ(087)「パンタ・レイ/ヘン・パンタ」と日常の本質

バブルが崩壊した。 国を挙げ、対策が施された。 人々はバブルを反省したはずなのに、またバブルが起こった。 一つのバブルは終わるが、バブルそのものは終わらない。 コンプライアンス違反が起こった。 企業が謝罪した。 「うちも気をつけねば」と多くの社長が思ったにもかかわらず、別な企業で似たような違反が発生した。 一つのコンプライアンス違反は終わるが、コンプライアンス違反そのものは終わらない。 道路や...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(086)シュライエルマッハー的精神態度

「信仰」を持つことは大切だ。 なに、いわゆる“宗教”の話しではない。 私がここで言っている「信仰」とは必ずしも既存の宗教を信じることではない。 (もちろん既存の宗教を信仰していてもいいのだが) では何か? それは「自分を超えたもの」を信じるという精神行為のことである。 それはすなわち、以下の行為である。 (A)何を:人間(自分)を超越した「何か」を。 (B)どうする:その前では威張らず、...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/28 09:00

せいさつ(085)コギト・エルゴ・スム 懐疑なき人間は養殖魚

テレビを見ながら朝ごはんを食べる人がいる。 新聞を読みながら通勤する人がいる。 ネットで検索しながら仕事をする人がいる。 私たちはそうやって情報を得、利用し、時にはそれを他人に伝えたりする。 そういうやりとりが「現実」として眼前に現れ、それが集まり、やがて「事実」となる。 しかし、考えてみて欲しい。 テレビで見た/聞いた情報は、どこまで「本当」なのか? 新聞で読んだ情報は、どこまで「本当」...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/27 09:00

せいさつ(084)レヴィ=ストロースの言葉を敷衍してみる

政治、経済、社会。 良くなっているのか?悪くなっているのか? 前進局面あり、後退局面あり・・・結局のところ不明瞭である。 しかし、政治にせよ経済にせよ社会にせよ、現状を無条件にいいと思っている人はどこにもいない。 皆が「変だ」「良くない」「変わるといい」とどこかで思っている。 しかし変わらない。 いつまでも変わらないのはなぜだろうか? 私はこんな気がする。 ・そもそも、政治を行っている人...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/24 09:00

せいさつ(083)正義の本の行く末

人気番組の司会者が「この野菜は健康にいい」と紹介した。 翌日から「その野菜」は品薄になった。 1ヶ月後、「それ」は誰にも見向きされなくなっていた。 ある国から輸入した食品に毒が入っていた。 人々は憤り「安物は駄目だ。これからは高くても国内産を買おう」とつぶやいた。 半年後、その国から輸入された食品の売上高は回復していた。 地震が起こった。 家がつぶれ、道が無くなり、人間が死んだ。 ニュースを...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/22 09:00

せいさつ(082)反復する日常と自動化された行動への警鐘

新聞を読む。 靴下をはく。 テレビをつける。 コンビニへ行く。 バスに乗る。 本を読む。 駅まで歩く。 傘をさす。 ゴミを捨てる。 携帯をいじる。 上司と話す。 研修に行く。 コピーをとる。 伝票を書く。 電話をする。 報告する。 退出する。 買い物する。 今日を振り返る。 面倒なことを忘れる。 明日に備える。 反復する日常。 自動化された行動。 無意識の意識。 日常を日常に生き...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/21 09:00

せいさつ(081)現代に生きるマルクスの「物象化」

病人を抱えたある家族から聞いた話しだ。 病人であるその老人は助かる見込みのない病にかかっており、病院を行ったり来たりしていた。 本当は入院できればよかったのだが、重篤を脱するとまた退院されられてしまうのだった。 ある夜のこと。 老人が痛みを訴えた。 家人は救急車を呼ぶことを躊躇した。 老人の家は静かな住宅街の中にあった。 そしてそこの住人達は互いに騒音を立てないように配慮し合っていたから...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/17 09:00

せいさつ(080)好景気とは未来を先食いした刹那的経済行為だ

目の前に食べ過ぎで太ってしまった主婦がいるとする。 「あぁ、買った洋服が全部駄目になっちゃった。これなんか、何十万円もしたのよ。どうしよう・・・」と嘆き、ブーブー文句を言っていたとする。 これを見たあなたはどう思うだろうか? 「自分が食べすぎたんだから仕方ない」と思うだろう。 もしこの人が「あなたのせいよ。あんな美味しいレストランへ毎日連れて行かれたら、そりゃあ食べてしまうじゃないの」と自分...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/16 09:00

せいさつ(079)何のために生きているのか

朝、駅の階段をダッシュしているあなたに聞いてみたい。 「何のために生きているのですか?」 出勤前、喫茶店でモーニングセットを頼んでいるあなたに聞いてみたい。 「何のために生きているのですか?」 机の上、カバンを置きPCにパスワードを入力しているあなたに聞いてみたい。 「何のために生きているのですか?」 朝のミーティング、メモをとっているあなたに聞いてみたい。 「何のために生きているのですか...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(078)カントと主意主義 倫理の本質は自分にある

コピペ、パクリ等、心ない使用のため、残念ですが本記事の公開を停止しました。記事削除 (無断転載や無断複製禁止)  中沢努  「人間としてのコンプライアンス原論」の内容をコラム用に書き換え ※ これは、弊社が行っている教育やコンサルティング で実際に使用しているものです。 (クリックで別サイトが開きます) コンプライアンスコンサルティング/コンプライアンス研修/コンプライアンス講演、他 パン...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(077)本の買い方、選び方 ‐何をあてにするか?

大きく宣伝されているからという理由で本を選んではいけません。 有名な媒体に広告が載っているからという理由で本を選んでもいけません。 なぜなら広告や宣伝は「買ってもらうために」行われるからです。 それはすなわち、「売るために」行われているからです。 広告や宣伝を悪く言っているわけではありませんし、本を書いたり、作ったり、売ったりしている会社やそれにたずさわる人を悪く言うつもりもありません。 ...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)
2010/09/13 09:00

せいさつ(076)部下有40男の慢心を打ち砕いた一兵卒の仕事

40代の男がいた。 組織の中でもそれなりの地位に上りつめ、「自分でやる」というよりは「人にやらせる」、すなわち「他人を使い大きな仕事をする」立場にある男だった。 この男がある外国語を学ぶ羽目になった。 全くの初心者である。 仕事の合間を縫って学校へ通うことになったその男を待っていたのは「暗記」だった。 男は参った。 単語にせよ文法にせよ、そのどれもが憶えられないのだ。 観念した男は文房具...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)
2010/09/10 09:00

せいさつ(075)父親の叱りと娘の涙

ある男が自分の娘を叱った。 穏和な人柄である彼にしては珍しく、厳しい叱り方だった。 娘はいつもと違う父親の様子に驚き、普段見せたことのない泣き方をした。 怒鳴り声とも違うし金切り声とも違う、体に溜まった感情がそのまま迸出(へいしゅつ)したような、悲しみを帯びた声で泣いた。 学校にも慣れおねえちゃんぶっている普段の姿からは想像できないような、赤ん坊のような泣き方だった。 娘にはある苦手なことが...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/09 09:00

せいさつ(074)社長のぼやき 安易に人を採用したがる会社

飲み屋で耳にした会話だ。 2人はある企業の社長と常務のようだった。 社長 「ああ、いい人材が欲しい。金は惜しいが給料に糸目をつけず外から引っ張ってくるか」 常務 「でも、昨年採った○○君がいるじゃあありませんか?」 「それにプロパーのみんなも頑張ってますよ。もう少し我慢したほうがいいのでは・・・・」 社長 「国や地方公共団体からもう仕事は来ない。今までは何とか回してもらえていたが今度という...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)
2010/09/08 09:00

せいさつ(073)無神経な講師に失望した無神経な支店長

ある男が異動した。 異動先の支店で、男は未経験の業務を担当することになった。 1か月と半月が経った。 男は支店長に呼ばれこう言われた。 「もうじき2カ月になるというのにどういうことだ。普通なら1か月もあれば任せられるレベルの仕事だぞ。さっさとマスターしろ」 男が命じられた業務は顧客からの問い合わせに適切に対応し、再受注件数を増やすというものだった。 この業務は各製品の構造や特徴を理解してから...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)

せいさつ(072)安値と無料 人間の質を安っぽくするもの

少しでも安いものを求めようと、スーパーを走り回った。 少しでも安いものを求めようと、ドラッグストアにも行ってみた。 少しでも安いものを求めようと、近所の商店にも足を運んだ。 そういう毎日が繰り返された。 気がつくと、その人は食べ物を大事に思わなくなっていた。 ものを大切に思うという感覚自体、忘れ去っていた。 通信料が安くなった。 安心してインターネットが使えるようになった。 パソコンをネット...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)

せいさつ(071)それでも考える 動物でいい?人間がいい?

日本の企業だけではない。 文化風習の違いはあるだろうが、私には、アメリカやヨーロッパ諸国の企業もやはり動物に見える。 この否定しがたい現実は「結局のところ、経営とは何なのか?」という問いを私に突き付ける。 経営学は学問としての定義を我々に提供しているが、私はそれに満足しない。 (それはまた、私が『経営理論に依拠した「経営コンサルティング」』に虚しさを覚える所以にもつながるのだが・・・) 思...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)

せいさつ(070)実利を超えることをしない日本は動物の社会だ

前回、 「人間は実利につながらないような“無駄をする”存在だ」 「動物は“自分の腹を満たし自分の子孫を残すことだけ”に注力する。この2つに結びつかないものは動物にとっては無駄なのだ」 と書いた。 では今の日本は人間か動物か? A.  確かに、実利的でないものが社会の中で完全に抹殺されているとはいえない。  しかし結局ところ、私には「今の日本の社会」は「動物」に見える。 B.  確かに、実利...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/02 09:00

せいさつ(069)会社に役立つことばかりしていると動物になる

仕事をしているときに  「自分は何でこんなことしているのだろう?」  「こんなことをしていて何の意味があるのだろう?」 などと思ったことはないだろうか。 あったとしても、たいていの人はそういう素朴な疑問を「問いつづけようとしない」か「深めない」で、「そのうち忘れてしまう」だろう。 確かにそういうことを考えても  ・目標達成に役立たないし、  ・上司にも褒められないし、  ・昇給や昇進に寄与し...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/09/01 09:00

せいさつ(068)採用面接 学生に黙らせられた面接官

学生を対象とした新卒向けの採用面接が行われた。 通り一遍のやり取りが済んだあとで、面接官が言った。 「さっきの志望動機ですが、ちょっと抽象的に聞こえました。もう少し具体的に説明してくれませんか?」  …学生は緊張しながら懸命に志望動機を説明した。 「次に、あなたの長期的な将来像をお聞きします。どんな職業人生を思い描いていますか?」  …緊張がほぐれたのか、学生はちょっとリラックスした様子で...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(067)哀れな他社事例マニア

あるところに「事例」、それも「他社のそれ」が大好きなビジネスマンがいた。 彼はネットで他社事例を見つけると常にブックマークし、本屋では他社事例が載っているページの有無を必ずチェックした。 彼のスマートフォンはそれらの結果を蓄積した「他社事例のデータベース」と化しており、周りからも何かと頼りにされているようだった。 彼と私は勉強会の場で知り合った。 私は“知り合いの知り合いのそのまた知り合い”...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/08/30 09:00

せいさつ(066)「社長と便所掃除」の非ワイドショー的解釈

私たちの仕事は分業で成り立っている。 「わたし製造する人、あなた販売する人」ってやつだ。 ものを上手に作るためには技能が必要だし、それを上手く売るためにも相応のスキルが求められる。 だから役割分担し、それぞれの分野で専門特化させているのだ。 このように分業は私たちが仕事をしていく上で欠かせないものだが、大きな欠点がある。 「自分の景色しか見えなくなる」というやつだ。 製造する人が見る景色は...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/08/27 09:00

せいさつ(065)不美人→可愛い(そう感じる自分がいた)

変な話しだが、こんな経験はないだろうか? 『はじめて会った時は「醜男」「不美人」にしか見えなかったのに、いつの間にか「まあ普通」とか「案外可愛い」と思うようになっていた。(気がつくとそう感じている自分がいた)』 慣れというのは恐ろしい。 「うーん、ちょっと…」と思うようなことであっても、私たちは「それ」に慣れてしまうと「中和」され「違和感を感じなく」なり、最後には「それに馴染んで」しまうことが...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/08/26 09:00

せいさつ(064)社長と高級品と社員たち

世には「自分のお気に入りの品」や「こだわりの品」を紹介する…或いは、ひけらかす…といった類の(雑誌や番組等)コーナーというものがある。 紹介される品はバラエティに富んでおり、ある時は高級ステーショナリーだったり、洒落た装身具だったり、趣味のいい靴や鞄だったりする。 私も自分の興味のある物が紹介されているとだったりするとついつい見てしまうのだが、ある時期を境にして、その種の(一部の)特集を素直に...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/08/25 09:00

せいさつ(063)研修会社やビジネススクールの正体

あるところに、人材育成に熱心な会社があった。 その会社の研修に対する熱の入れようは驚くほどであり、講座の種類や数もさることながら、業者や外部講師に支払う研修費用も相当なものであった。 社長は多くの研修を行っていることを誇りに思っているらしく、周囲に自慢した。 人事担当取締役は表立って口にすることはなかったが、「うちはよそとは違う」という気持ちを態度ににじませていた。 あるコンサルタントが、そ...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(062)「休む」の内省的モノローグ

休むとは何だ?  ‐何もしないことだ。 では、休みの日に普段やらないことをして過ごしたら、それは休んだことにならないのか?  ‐ならない。それは「平日にできないこと」を「休日とされている日にした」ということであり、「休む」こととは違う。 でも、何もしないで一日を過ごすなんてできるのか?ただ寝ていたとしても「寝る」ということをしているではないか?  ‐そういうことを言っているのではない。もっと...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)
2010/08/23 09:00

せいさつ(061)コンサルPJ報告会‐勇気があるのはどっち?

ある会社に2人の中年男がいた。 Aは生真面目でどちらかというとドンくさいタイプ。身なりも身のこなしも垢ぬけない。ちなみに独身。 一方のBはおしゃれで理論派。論客タイプで女性社員からも頼りにされている。そして妻子持ち。 ある日のこと。職場のみんなで飲みに行くことになった。 華のあるBは若手の男性社員や女性社員に囲まれワイワイやっていた。 地味なAは同じく地味な男性社員と世間話をしながらBたちの...(続きを読む

中沢 努
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(経営コンサルタント)

せいさつ(060)スライド長者はプレゼン貧者

プレゼンテーション資料にこだわる人がいる。 ビジュアルに凝るのだ。 私はそういう資料で行われるプレゼンテーションをあまり信用しない。 ろくなプレゼンテーションでないからだ。 プレゼンテーションとは自分の言いたいことを相手に開陳する場である。 要(かなめ)は「言いたいこと」であり、見栄えではない。 巷には「見栄えのするプレゼン」をするための「見栄えのする資料づくり」を指南する商品やサービスが...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)

せいさつ(059)本の読み方・評論の聞き方(経済編)

行き過ぎた資本主義のせいで社会不安が起こったりすると、資本主義を批判する考えやその表現物がもてはやされる。 新聞や雑誌にその手の特集が組まれたり、書店でその手の本が平積みになったりする。 その手を記事や本を見た人/読んだ人も少なくないに違いない。  ・社会問題に興味を持つことは大切だ。  ・過度な資本主義がもたらす弊害について学ぶことも大切だ。  ・資本主義そのものを改めて学ぶことも素晴らし...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/08/18 09:00

せいさつ(058)社会的でない若者がとった社会的な行為

コンビニエンス・ストアで支払いの順番を待っていたときのことだ。 私の前にはだらしのない格好をした今風の若者がおり、ジュースと菓子パンを買っていた。 彼は音楽を聞いているようで、耳に押し込んだヘッドホンから強いビートをジャンジャン漏らしていた。 私は少々不愉快になったのだが、その若者が意外なことをした。 お釣りを受け取った後で、彼はその釣銭をレジの前に置いてある透明な募金箱に入れたのだ。 な...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/08/17 09:00

せいさつ(057)売れ筋の駄本 書籍の衰退≒人間の衰退

読んで後悔する本は  ・書き手が「売るために」書いた本を  ・作り手が「売るために」仕上げ、  ・売り手が「売るために」陳列した本。 読んで良かったと思う本は  ・書き手が「読んでもらうために」書いた本を、  ・作り手が「読んでもらうために」仕上げ、  ・売り手が「読んでもらうために」陳列した本。 ああなりたくないと思わせる人は  ・「売れる/売れない」という基準だけでものごとを認識し、  ...(続きを読む

中沢 努
中沢 努
(経営コンサルタント)
2010/08/16 09:00

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