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人事労務・組織 の専門家が生活やビジネスに役立つコラムを発信

人事労務・組織 に関する コラム 一覧

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「管理職になりたくない」の気持ちを変えられるか

 このところ発表されている様々な調査の結果によれば、「管理職以上に昇進したいとは思わない」という人が増えているといいます。その理由としては、「業務量が増えて長時間労働になる」「責任が重くなる」「部下を管理・指導する自信がない」などが挙げられています。  結局は「大変そうなわりにメリットが少ない」と思われている訳です。    また、特に女性では「普通に働きたい」「家族との時間が大事」と考える割...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2024/03/20 21:31

時代とともに「マナー」は変わる

 以前目にした記事に、「請求書のハンコがお辞儀をしていないのは失礼だ」と、早朝から怒りの電話がかかってきたというものがありました。  「ハンコのお辞儀」と言っているのは、一部の金融機関などでおこなわれていると言われるビジネスマナーで、一つの文書に複数の印鑑を押すときに、左端の上司の印にお辞儀をするように、部下が左斜めに傾けて押すことです。    この話に対して、「そんなマナーは初耳」「まっす...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2024/02/29 23:37

注意が必要と思う「生産性が低い」という指摘

 以前見たテレビ番組ですが、「日本における基礎研究の危機」という特集の中で、日本人学者のノーベル賞受賞が今後は難しくなるだろうという話がされていました。    ある大学学長によれば、昨今の日本では学術論文数での競争力が落ちていて、他の先進国では伸びているにもかかわらず、日本の場合はほぼ横ばいで、人口あたりの数では30位以下、論文の質でも40位以下、博士課程の学生数も減少していて若い研究者が育ち...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2024/02/21 18:04

「カリスマリーダー」は配慮が細かいという話

 少し前のことですが、「カリスマリーダーは細かい配慮もしている」と言う記事が目に留まりました。  従来から評価されてきたカリスマ型リーダーの行動を細かく研究したところ、彼らはトップダウンの強力な言動だけでなく、それと同じくらい細やかな配慮もしていることがわかってきたといいます。   様々な競技で著名な監督や指導者で、トップダウン型リーダーの典型のように言われる人たちでも、実はものすごく繊細な気...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2024/01/31 23:26

有名店の店主がいう「得する客」の話

 「行列日本一」と言われていて、予約を取らないことで有名な焼肉店の話が書かれた記事を目にしました。  予約を取らない理由は、以前に店主自身が行ったことがあるお店が、そのようなスタイルだったことからとのことです。  「予約しても時間通りに来ないし、だいたい1、2人が遅れてきて時間通りに揃わないから、予約のために前から席を遊ばせておくのがもったいない」ということで、自分もいつか人気店になることがで...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2024/01/17 23:05

「うちは特別だから」という会社の話

 人事や組織開発の支援をしていると、主に社長や役員、管理職の方々からときどき言われることがあります。それは「うちの会社、業界、職種は“特別だから”」というものです。    確かに会社の特徴は10社あれば10通り、どんな会社もみんな特別です。似ている会社はあっても、まったく同じではありません。特別でない会社があるとすれば、それは「何も特徴がない会社」となりますが、そんな会社があるはずはないでしょ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2024/01/10 22:19

メリットだけではない「離職率の低さ」

 最近関わっているいくつかの会社で、取り組み課題としてあげられるテーマに「退職者対策」があります。「人材不足」「採用難」の環境では、人材が充足している企業でない限り、どこも退職者について何らかの施策に取り組んでいます。    採用活動の中でも、応募者から「御社の離職率を教えてください」などという質問を受けることが時々あります。「離職率が高いこと」イコール「ブラック企業」のような発想から、そんな...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/12/06 23:18

身近には意外に少ない「ダメ出ししてくれる人」

 あるテレビ番組で、高齢者の限定免許が検討されている話題が取り上げられていました。75歳以上では、自動ブレーキや踏み間違い防止などの安全装置がついた車の運転に限るなどの案のようです。 一つの対策ではあるものの、75歳以上であっても問題ない人はいるでしょうし、反対にそれ以下の年齢で危険な人もいます。年齢で区切る難しさが話されている中で、出演者の一人だった俳優さんがこんな話をしていました。   ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/11/30 11:57

“無駄”と思えないから減らせない「無駄な会議」

 様々な業務効率化が進められる中で、特に「会議」はよくやり玉にあがります。    グローバル企業を対象にしたある調査によれば、管理職の1週間の平均労働時間は46時間で、そのうち会議で23時間、メールやオンラインのチャットで10時間を使っていたそうです。じっくり自分の仕事ができるのは、1週間で13時間しかないということですから、それではなかなか仕事がはかどらないでしょう。    こんな状況か...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/11/08 16:13

「いつでも機嫌が良い」というリーダー資質

 ある会社の課長のお話です。40代後半くらいの男性ですが、いつお会いしてもとにかくにこやかで機嫌がいい人です。  怒っていたり、強い口調で誰かを責めたり、何か不機嫌そうな姿を見たことがありません。もちろん、はしゃいでいる、にぎやかという訳では感じではなく、単に明るいということでもありません。  良い意味で感情の起伏が少なくいつも穏やかで、喜怒哀楽の「喜」と「楽」が多く、「怒」はなくて、「哀」は...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/11/01 16:00

「根気の続かない人」と「融通が利かない人」

 人事に関する支援をしていると、特に中小企業では、社員個人の評価が話題に上がることがあります。  どちらかと言えば、「困った」「どう処遇すればよいか」などのあまり良くない話が多く、その人への対応について、愚痴レベルから具体策の話まで様々です。    そんな中、数年前にある会社でこんなことがありました。  一人のマネージャーですが、物事には積極的にいろいろ身軽に行動するものの、周りの評価は「...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/10/19 13:28

問題は「閉鎖的な組織環境」でエスカレートする

 以前、ある保育園で女性保育士数名が園児に暴言などを繰り返し、市から行政指導を受けていたというニュースがありました。保護者からの苦情で園長らは保育士の不適切な言動を把握し、口頭で指導をしていたそうですが、その後に録音された音声データでも改善されていませんでした。暴言を繰り返した保育士たちは、退職したそうです。    また、県立の高校で、特定の生徒が担任の男性教諭から暴言を繰り返し受け、頭を丸刈...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/10/11 22:08

「良くない個人評価の共有」は教育になるのか

 少し前の話題ですが、某家電量販店の社長が、買収した子会社のある社員を「使い物にならない」と実名を明かして非難して、その発言内容が社員も閲覧できる社内ネットワークに掲載していたことが報道されて、パワハラにあたるのではないかと批判されました。  当事者の社員は、その後退職したようですが、会社はそれが事実であることを認めた上で、「社員教育の一環」と言っていました。「良い事例も悪い事例も社員に対してオ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/10/05 10:10

「活躍したくない」というシニアや女性たちの気持ち

 ある大企業勤務の50代男性数人と話をする機会がありました。私に対して「自由に仕事ができてうらやましい」と言いますが、「でも自分たちには無理」と言います。  確かに今の年令で会社の枠を飛び出して、それなりに収入を得ようというのはハードルが高いです。  そして、「シニア活躍などと言われて尻を叩かれても、正直もう活躍したくない」などと口をそろえて言います。若手社員が聞いたら「働かないオジサン」「お...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/09/27 18:35

“本来の成果主義”には「成果を高めない自由もある」という話

 同志社大学の太田肇教授の著書(「承認欲求」の呪縛:新潮新書)の中で、ちょっと気になる記述がありました。    承認欲求の負の側面を解説している書籍ですが、そこで「成果主義」について述べている個所があります。  貢献度や業績に応じて金銭的な報酬を支払うのがいわゆる「成果主義」で、それはニンジンをぶら下げて競争させるイメージが根強いが、「本来の成果主義」には、その裏返しの面があると書かれていま...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/09/14 11:42

「気が進まない仕事」でそう感じる理由を考える

 私も組織から独立して仕事をしている一人ですが、そんな経営者や独立事業者が集まると、そこでは「気が進まない仕事はやらない」という人が圧倒的多数になります。  その人たちにとって、「気が進まない仕事」のほとんどは「相手とWin-Winの関係にならない仕事」で、自分にとって一方的なマイナスが懸念される仕事です。そんな状況を敏感に感じとって判断しています。    しかし、経営者や独立事業者であって...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/08/30 21:28

「希望と違う仕事」に向き合うための三つのこと

 ある会社の若手女性社員から、仕事に関する相談を受けました。今の担当業務は自分の希望とは違っていて、面白味を感じられないでいるそうです。  以前から自分なりに取り組んでいたことがあるようで、それとつながりがある仕事に関わりたいという希望があるそうです。過去に感じた充実感と現状にギャップがあるようで、セルフモチベーションについて悩んでいます。すぐに辞めたいということではないですが、それほど深い面識...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/08/23 18:00

「自力でできること」と「どうしようもないこと」の区別

 ある会社のメンバー数人が、自分たちのチームリーダーに対して、「話を聞いてくれない」「指示が不明確」などと言い、「リーダーの仕事をしていない」などと不満を話しています。  その矛先のチームリーダーに話を聞くと、こちらはちょっと悩んだ表情をしながら、「メンバーたちに自分の思いが伝わらない」といいます。  リーダーが言うには、チーム内で日常業務として当然やるべきことが放置されていたり、指示したこと...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/08/17 08:32

「リスクと取らないことこそリスクだ」という話

 「リスク・マネジメント」とは、“リスクを組織的に管理して、損失等の回避や低減を図るプロセス”と定義されます。特に東日本大震災以降は、事業継続の観点からその重要性が一層強調されるようになりました。    それが大切なことは、私もそれなりにわかっているつもりでしたが、ある専門家からお話を聞く機会があり、そこでの話は私が今まで持っていた認識とは少し違ったイメージのものでした。「リスク・マネジメント...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/08/09 14:16

「食事を共にすると親密になる」という話

 最近は、会社の飲み会や上司からの飲みの誘いを嫌う若手社員が増えているといいます。  ある調査によれば、「職場の飲み会に行きたいかどうか」を尋ねると、20~30代では行きたい人が47%、行きたくない人が53%と、若干ですが行きたくないと思う人が上回っています。  ただ、同じことを上司の世代に聞いても、行きたい人が52.3%、行きたくない人が47.7%と、行きたい人の割合がわずかに上回るものの、...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/07/26 15:39

組織の中で「感情的」が必要になること

 他人から「感情的だ」と言われたとしたら、それはあまり良い意味でないことがほとんどでしょう。  特に仕事の場面での「感情的」というのは、論理的、冷静、落ち着きの正反対の意味で使われ、感情を抑えて振る舞うのが良いこと、当然のこととされます。何があっても「感情的」にならないように心掛けている人が多いでしょうし、私も基本的な意識は同じです。    ただ、仕事の中からすべての感情を排除することはでき...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/07/19 22:59

誰がやっても変わらなそうな「雑務」で見える仕事能力

 仕事の中には「雑務」と言われるものがたくさんあります。  「雑務」の定義を調べると、「本来の業務とは直接関わらない細かいこと」「種々雑多な事務」などとあります。書類作成とか、職場の清掃作業とか、その他単純作業のようなものを指していることが多いでしょう。イメージとしては、「誰がやっても結果が変わらない仕事」「付加価値を生み出さない仕事」という感じではないでしょうか。    経営者をはじめ、管...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/07/12 18:36

古くても残った物が価値を生むこともある

 少し前ですが、資生堂が歌舞伎俳優などの使う伝統的な舞台用化粧品を、「売上が限られている」との理由で生産終了の発表をしたところ、多くの著名な役者たちから「品質の良さ」や「代用品がない」などと撤回を求める多くの声が挙がりました。その結果、資生堂は「伝統文化をしっかり支援する」との言葉とともに早々に生産終了の撤回を発表したという話題がありました。多くの舞台関係者が胸をなでおろし、資生堂の決断に感謝の言...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/07/05 22:45

「オッサンの定義」なるものを見て気づいたこと

 少し前になりますが、ある記事に「オッサン」の定義なるものが出ていました。  その内容は、 (1)古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する。 (2)過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない。 (3)階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る。 (4)よそ者や異質なものに不寛容で、排他的である。 ということです。    この定義からすれば、決して中高年男性を指...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/06/14 22:06

「自由にやれ」では行動しづらい

 私が企業支援をする中で、ごくまれに「特に制約はないので、思った通りに自由にやってください」 と言われたことがあります。    こんな時、私はできる範囲で情報収集をし、自分の判断で課題やテーマを設定して支援に着手しますが、「自由にやって」と言っていた経営者や担当者には、常にその内容を投げかけて考えを聞きます。  そうすると、前と同じく「自由にどうぞ」といわれることはほとんどなく、何らかの希...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/06/07 15:15

「恵まれていること」に気づかなくなっている話

 数年前に、私より10歳以上年上の、ある大手企業OBのベテランコンサルタントから聞いたお話です。    その人が以前在籍していた企業で定年を迎えた知人から、再雇用で給料が激減してしまって「20万ちょっとくらいの給料ではやっていられない」という話をされ、「自分が請け負えるようないい仕事がないか」という依頼をされたそうです。  それに対してベテランコンサルタントは、「独立して自力で20万を稼ぐの...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/05/31 22:08

「似た者同士」でかたまり過ぎていないか

 ある会社の社長ですが、少し人見知りのせいもあるのか、自分の周りを似た者同士で固めたがるところがあります。  確かに自分の腹心のような人物に気が合わない人を置くことは難しく、どこかで通じ合う人材でなければそういう役割は任せられませんが、それも程度の問題であり、許容範囲の広いリーダーのほうが様々な視点からの意見を聞くことができます。  自分とは違う生い立ち、違う学歴、違う性格、違う職務経験などを...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/05/24 20:35

「威圧するリーダー」のメリットは何か

 リーダーのスタイルとして、最近注目されるのは「自分が先頭には立たない」「メンバーを信頼して任せる」「メンバーの自律、自主性を重んじる」といったタイプです。野球のWBCでの栗山監督などが、まさに当てはまります。  リーダーシップ・スタイルには、ありたい姿やゴールを示す「ビジョン型」、個々の成長を促す「コーチ型」、信頼関係が優先の「関係重視型」、チーム全体の合意のもとに進める「民主型」などがありま...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/05/10 18:18

「自分でやるべきこと」を自分で完結できない人

 最近独立して仕事をし始めたばかりの人ですが、「会社員が恵まれていることがよくわかった」といいます。「今までいかに周りからサポートしてもらっていたかを思い知った」とのことです。    その人は前職では大手企業に属していたようですが、例えば契約関連は法務、事務手続きは総務や庶務、IT関連は社内システムなど、仕事が細かく分業されていて、何かわからないことがあっても必ず社内にそれを知っている人がいて...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/04/12 22:20

「同調圧力」と「一体感」の違いを考えてみる

 最近「同調圧力」という言葉が気になっています。  意味を調べると、「特定の集団において、少数意見を持つものに暗黙のうちに多数派意見を強制すること」とあります。簡単に言えば、「みんなと同じように感じて、同じ価値観で動けという強制」ということになるでしょう。私個人としては一番嫌っていることです。    「同調圧力」が強い組織の典型として、よく挙げられるのは昔の軍隊ですが、他にも学校や田舎の集落...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/04/05 22:31

「休む“権利”と“不便さ”は表裏一体」という話を聞いて

 「ドイツ人は残業しない」というのは大いなる誤解だという記事を読みました。  著者によれば、日本で働き方改革のような話になると、「欧州ではこれだけ休む」「誰も残業しない」などと言われますが、決してそんなことはなく、労働時間の短さを引き合いに出されるドイツでも、残業しないなどということはまったくないそうです。    仕事が終わらなくても「帰ります」と言う人は、確かに日本よりもいますが、そういう...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/03/15 22:48

「話しかけやすい人」の方が得をするという話

 明治大学の齋藤孝教授の著書(「不機嫌は罪である」)の中に、「男性は40歳過ぎたら、普通にしていても不機嫌に見えると思った方がいい」とありました。  わかっていたことですが、あらためて言われると、完全に当てはまる世代の自分としては、やっぱりちょっと気落ちします。私の感覚で言い換えると、「気をつけていないと、年を取るほど不機嫌さが増していく」ということです。    あるイメージコンサルタントの...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/03/08 23:35

あるCEOが語った「若い社員への“違和感”」に対する”違和感”

 数年前ですが、あるニュースサイトに掲載された某有名企業CEOが語る仕事論についてのお話です。当時はネットを中心に、悪い意味でちょっと話題になりました。    タイトルが「若い社員への"違和感"」というものでしたが、後日タイトル変更されており、「部下は上司から、上司は部下から学びなさい」となっていました。  数多くの突っ込みがあって変更したと思われますが、その内容にはツイッターなどで数多くの...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/03/01 22:03

「普通」という基準の怖さと危うさ

「普通は気づくはず」 「普通なら出来るでしょう」 「それくらいは普通だろう」  レベル、能力、さじ加減、程度といったものを、「普通は・・・」という言葉で表現することがよくあると思います。私もつい言ってしまうことがあります。  しかし、この「普通」という言葉には、注意が必要です。何かの尺度を示す上での具体性が何もなく、「普通」と言っている本人の主観でしかないからです。  「普通」の対...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/02/22 21:34

「キレる高齢男性」とコミュニケーション力

 先日乗っていた電車で、年配の男性が急に大声で怒り始めました。  自分の前の空いた席に、後ろから来た人が割り込んできたと言っているようですが、私が見ていたところでは、その男性は席が空いてもしばらく座らずにいたので、別の人が座っておかしくない状況でした。もめた二人は次の駅で降りましたが、怒り方がちょっと常軌を逸していて不愉快でした。    最近こういう人に接する回数が増えた気がしていますが、「...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/02/15 22:34

「週休3日制」の良さそうなこととそうではないこと

 ここ最近、「週休3日制」をすでに導入していたり、導入を検討していたりする企業の話を耳にします。  週休3日制といわれると、多くの人は、「そんな制度があればよい」と思うのでしょうが、いろいろ考えていくと、必ずしも良いことばかりとはいえないように思われます。  週休3日制にする場合、そのパターンがいくつかあります。 一つ目は、純粋に週一日分の時間短縮にする代わりに、賃金もそれに合わせて減るパタ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/02/08 22:50

「自分たちが何者か」を表現することの大切さ

 家の近所にオープンしたお店ですが、ちょっとオシャレな黒系の店構えと内装で、「○○チキン」という店名です。てっきり焼鳥屋さんか鶏料理の店かと思っていたら、どうもカレー屋&バーらしいです。いつか行ってみようと思いますが、お店の素性がわかりづらいと、ちょっと身構えて躊躇しがちになってしまいます。    相手が何を専門にしている人なのか、その人の素性がわかりづらいということは、私たちのようなコンサル...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/02/01 22:00

「具体化された目標」は現実化しやすいという話

 今はほとんどの会社で、“目標管理制度”のような仕組みを取り入れています。期初に組織全体の目標に沿った自己目標を設定して、期末にその達成度を評価します。その結果を処遇に反映するなど何らかの形で活かそうとするものです。  そこでは、「評価指標を明確にしておくこと」が重要であるとよく言われます。それができていないと、後で適切な評価をすることができないからです。評価指標がはっきりしているからこそ、目標...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/01/25 22:59

独立にまつわる「感情」のトラブル

 ここ最近、芸能人が所属事務所から独立するという話をよく耳にします。  少し前までは、その行動自体が裏切りととられ、仕事から干されたり嫌がらせを受けたりという話を聞きましたが、それが少しは改善されてきたということでしょう。それでも独立にまつわるトラブルは、まだいろいろあるようです。    芸能界に限らず、私たちのようなビジネスの世界でも、“独立”“移籍”“引き抜き”“転職”にまつわるトラブル...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/01/11 20:00

「お正月営業」の議論を見ていて思うこと

 サービス業を中心としたお正月営業は、働き方改革などの流れもあって、せめて三が日くらいは休もうというところも増え、以前に比べる少なくなってきているように感じます。そうは言っても元日から営業する大手スーパーなどもあり、利用者の利便性を取るのか、それとも従業員のプライベートを優先するのか、その対応は会社によって様々なようです。  これは数年前の新聞記事ですが、「元旦営業は是か非か」というものが...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/12/21 21:57

「副業」を認めたくない会社の言い分に思うこと

 雇用環境や経済状況の様々な変化の中で、社員の副業を認めていこうという流れが始まり、実際に認めている会社もずいぶん増えてきています。  ある調査によれば、社外での副業、兼業を認めている企業の割合は50%を超えており、ここ数年で一気に進んだ感じがします。  その一方、検討していない、認める予定はないという企業も30%ほどあり、社員の副業には否定的な考えを持っていて、以前と同じく禁止したままという...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/12/07 22:00

「理想の仕事」という調査結果を見て思ったこと

 NHKでは「日本人の意識」調査といって、同じ質問、同じ方法で5年ごとに実施して、日本人の生活や社会についての意見の動きをとらえようという目的の世論調査があります。1973年の石油ショック直前が第1回で、最新は2018年に行われた10回目になるそうです。    この中に、「理想の仕事」という設問があります。12個の選択肢の中で1番目と2番目にそう思う項目を選ぶものですが、その1番目と2番目に選...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/11/30 22:00

「住んでみたいが働きたくはない」と言われる日本

 外国人労働者について書かれた、あるコラム記事が目に留まりました。  人口減少に伴い、これから働き手がどんどん不足してくることが問題となっている日本で、いま行われている主な対策は、女性やシニア活躍とIT活用です。  しかし、ある調査によれば、これらが相当にうまく進んだとしても、労働力減少を補うことはできないだろうとのことです。  ここから外国人労働者の受け入れと活用を考えなければならな...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/11/23 21:15

「自分が面白い」と思える仕事

 少し前のことですが、成功者となった自分がもっとも尊敬、影響をうけた人物を語るというテレビ番組があり、そこで「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者である漫画家の秋本治さんが、2016年に逝去された同じ漫画家の望月三起也との話を紹介していました。    望月さんの作品に、戦場カメラマンを描いたものがあり、その中では戦場カメラマンが普通は使わないというカメラのブランドが描かれているそうです。初めて...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/11/17 08:21

「プレミアムフライデー」が消えてしまった理由

 経済産業省や経営者団体などの旗振りで、毎月末の金曜に消費活動を促す目的で2017年に始まった「プレミアムフライデー」は、結局定着せずに消えてしまいました。  当初は取り組みを歓迎、評価する声がある一方で、所得の伸び悩みや将来不安などが解決されなければ期待外れに終わるという指摘も当時からあり、結果としては後者の主張通りになってしまいました。    「プレミアムフライデー」が始まった当時、私自...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/11/03 10:42

業務や異動の希望を聞くことの良し悪し

 最近は、業務や異動に関する本人希望に対して、ずいぶん配慮される環境になってきましたが、それでも会社によりけりで、まだまだ会社主導の命令でおこなっているところも多く見られます。    今から5年ほど前になりますが、私がたまたま講師を務めたセミナーに参加していた人は、もう10年近く人材育成の仕事への異動を希望し続けていて、ようやく希望がかなったと話していました。  著名な大手企業に在籍している...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/10/19 23:00

一生懸命取り組んでいる「組織改革」の効果が出ない理由

 どんなに好業績の会社であったとしても、経営者は必ず自社への問題意識を何か持っています。  私は今まで、「自社はすべて万全で問題なし」という社長に出会ったことはありません。ほぼすべての人が、現状より少しでも良くしよう、改善しようと、様々な情報を集め、様々な人に相談し、自分なりに勉強されています。  私は人事や組織という分野で相談されることがほとんどですが、実際に話を聞いていくと、実はもっ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/10/12 22:09

チームの「一体感」と「競争」の両立という話

 あるプロスポーツを特集したテレビ番組の中で、チーム内の「一体感」と「競争」を両立させなければならないが、そのバランスがとても難しく、強いチームは良いバランスを見つけることができているという話をしていました。  チームとしての勝利、成果を上げるためには「チームの一体感」が必要だが、選手個々のポジション争いという「競争」もまたチーム力の強化や活性化のためには必要で、チームマネジメントをしていく上で...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/09/28 23:00

「柔軟な働き方」が向かない人、できない人もいる

 「分断勤務制度」といって、一日の所定労働時間を分けて勤務することができるようにする制度があります。  例えば、社内で5時間働いて、帰宅後に自宅で3時間働くなど、1日の所定勤務時間を満たせば、時間や場所を問わずに働くことができ、テレワークと組み合わせて実施する企業が増えているそうです。  働く時間帯を柔軟に設定できることで、子育てや介護を抱える人にもメリットが大きく、深夜作業や海外対応への考慮...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/09/21 23:20

「日本人の有休消化が進まない理由」を聞いて思ったこと

 あるサイトに、「日本人の有給休暇消化率が低い理由」という記事がありました。  それによると、「有給休暇取得に罪悪感を持つ人の割合」というデータがあり、調査対象の国の中で、日本は58%というトップの数字で、2位の韓国は55%と日本に近い傾向でしたが、3位のシンガポールは42%で、それ以下はすべて4割を切っていたそうです。  罪悪感を持つ理由としては、1位が「人手不足」、2位は「緊急時にと...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/09/14 22:23

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