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「自分たちが何者か」を表現することの大切さ

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 家の近所にオープンしたお店ですが、ちょっとオシャレな黒系の店構えと内装で、「○○チキン」という店名です。てっきり焼鳥屋さんか鶏料理の店かと思っていたら、どうもカレー屋&バーらしいです。いつか行ってみようと思いますが、お店の素性がわかりづらいと、ちょっと身構えて躊躇しがちになってしまいます。

 

 相手が何を専門にしている人なのか、その人の素性がわかりづらいということは、私たちのようなコンサルタント同士でも同じことがあります。

 お互いに顔を知っていて、それなりに付き合いがあるような相手にもかかわらず、未だに何が専門でどんな活動をしているのか、よくわからない人がいます。

 本人からは「専門は○○」「○○を手掛けている」などと聞きますが、いったいどんな場面で何をお願いできるのか、どんな場面で力を借りられるのか、いまいち理解できなません。

 

 そういう私自身も、“人事・組織コンサルタント”といって活動していますが、「何をする人か良くわからない」「あやしい」などと言われることがあります。人事の仕事に縁が無い人であれば、よけいにそう思うでしょうし、そう思われても仕方がないところはあります。私自身の表現のしかたにも問題があるでしょう。

 

 話は少し変わりますが、私が支援する企業では、人事制度構築や組織改革、採用支援などがテーマになるため、その会社の強みや弱み、その他自社の特徴を必ず聞いておく必要があります。

 

 話を聞くのは、経営者かそれに準ずる経営幹部が多いので、何らかの自社の評価を聞くことができますが、中に「はっきり言える特徴がない」「強味と言えるほどのものがない」「その他大勢の他社と同じ」などと言う会社があります。

 謙遜もあるかもしれませんが、何もないと言われると、会社の事情を知る必要がある私としては少々困ります。

 

このように自己評価が苦手な会社には、共通点があります。

・固定の顧客とずっと付き合っていて、新規営業の場面があまりない。

・採用活動をしていないなど、自社のことを社外に説明する機会がない。

・競合他社を意識しないで済んでいる、または競合自体が存在しない。

など、要は自分たちが何者かを伝える機会や必要性が、あまりなかったというような会社です。

 

 「そんな会社はめったにない」などと思うかもしれませんが、狭いマーケットで固定客相手に商売をしているような企業では、意外にこういうことがあります。

 また、会社全体はそうではなくても、担当顧客が全く変わらない営業職、社外と接する機会がほとんどない管理部門など、社内で局所的に「自分たちが何者か」が表現できない人たちがいることがあります。

 こういう人たちを経由すると、相手に自社の素性が伝わらなくなり、相手が身構えてしまったり、コミュニケーションが十分に深まらなかったりします。

 

 こんなことを見ていると、「自分たちが何者か」が周りに表現できないというようなことは、少なくともビジネス上ではデメリットしかりません。

 

 「自分たちが何者か」をはっきりと表現できる言葉を持つことは、大切だと思います。

 

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