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小倉 美紀
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選択 (Choice)
2009-12-28 17:08
こうしたら、とちょっと言ってあげたりしたら、
余計なお世話でかえって嫌われたりする経験って、
あるものですね。
最近ちょうど、何人かの友人知人と
話をしていて、偶然そんな話が重なりました。
身体が心配だから言ってあげたのに、どうやら
余計なお世話だったみたいで、嫌われちゃった、
とか。
こうすればもっと楽しくなるのに、なんで
変わらないんだろう?理解できない、とか。
で、これをきっかけに相手との距離ができたり
関係が崩れたりするときもあるかもしれません。
こんなとき思い出したいのは、私たち自身が
誰かのことを自分の物差しでジャッジしていること。
誰かの身体や健康を心配することはできても
身体を大事にするのは本人にしか出来ません。
同じように誰かの将来や仕事を心配したり
良かれと思って何かを言ってあげても、
結局選択してどうするかを決めるのは
本人にしかできない。
こうしたら楽しいよ、と教えてあげることは
できてもも、本当にそうするかどうか、
そしてやってみて楽しいと思うかどうかは、
本人が決めること。
どんなにこちらによい意図があり、相手に対しての
好意だとしても、本人が決めることは、他人は
どうにもできません。
こちらの言ったことを相手が素直に
受け入れないなら、私たちの本当のチャレンジは、
こちらを受け入れてもらうための努力ではなくて、
相手をそのまま受け入れるための努力かも。
どんなに答えが明らかでも、本人がその答えを
選ばないのなら、それは本人の選択。
なんで変わらないんだろう、とこちらが思っても
本人が変わろうと思っていないなら、どうにも
なりません。
ところが、努力のフォーカスはつい、こちらの
言っていることをわからせよう、納得させようとしたり、
こちらの言うとおりにするためだったりするから
空回りしたり、嫌われたり。
もちろん相手が近い人であればあるほど
放っておくわけにいかないときもありますが
相手の選択を受け入れようとしてみるのが
ベストかもしれません。
逆の立場だったら、どうでしょう。
周りがああだこうだと言ってくれるけれど
自分の意思を通そうとするとき。
それを自分の意見とは違うけれど、そのまま
受け入れてくれる人、そうでない人、あなたなら
どちらによりありがたく感謝できるでしょう。
人は、それぞれ違っていて、他の人の言うことを
素直に聞き入れるのが楽に出来る人もいれば
なかなかそうできない人もいます。
もちろん、そうしたパーソナリティの違いもあるけれど
他にも、人それぞれのタイミングがあることも
覚えておきたいですね。
人によっては何かを学んだり、何かに気づくのに
時間がかからない人もいれば、かかる人もいるのです。
どちらが賢いとかそういうお話ではなくて、
その人のちょうどよいタイミングとペースでみんな
自分なりにベストの努力をしているから、
それでいいのです。
と、私たちが考えられれば、相手だけでなく
自分も解放することができます。
私の余計なお世話かもと思ったら、一度自分自身も
振り返ってみるチャンスだと思ってみてください。
このコラムはこちらでもご覧いただけます。
→ http://blog.livedoor.jp/mikiogura/archives/51718812.html
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