小倉 美紀(パーソナルコーチ)- コラム「ドイツを去って3年、このごろ思うこと」 - 専門家プロファイル

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オグラ ミキ
( パーソナルコーチ )
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ドイツを去って3年、このごろ思うこと

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私的エッセイ ドイツにまつわるお話 2009-01-03 10:32
Mikiさんのドイツのお話、けっこう面白くて
読んでいたのに、最近はあまり書かないんですね、と
何人かの方に言われました。

そう、ドイツを去って3年。人間って時間と共に
忘れていくというか変化するというか。

日本に帰ってきたばかりのころは、何でもドイツと比べては
ドイツならこうだった、ああだった、とどうにもならないことを
思ってみたり、日本のすべてが新鮮に見えたり。

そういえば、コンビニの照明がやたらまぶしくて
すべてが美しく見えたし、清涼飲料の自動販売機なんて、
知らない国にでも来たのかと思ったくらい、知らない
飲み物ばかりで、日本のモノの販売サイクルの短さに
圧倒されました。

携帯電話には、色とりどりのモデルがあって
びっくりしたり。(ドイツじゃ、色なんてまず選べない笑)

そんなことも、今はなくなってしまいました。
時間って、そういうことをしますね。

ドイツ時代の友人たちは、ドイツ国内はもちろんのこと、
今は本当にあちこちに散らばってしまい、今ドイツに
戻ったとしても、同じじゃなくなりました。

ふと思いつくだけで、ニューヨーク、サンフランシスコ、
シカゴ、ロンドン、リスボン、イタリア、オーストリア、スイス、
フランス、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、香港、
とあちこちへ引っ越していきました。これからもみんな
動くのでしょう。

偶然にもひとときを同じドイツの街で過ごせたことは
今から考えると奇跡なのだわね、と思います。

もちろん、奇跡なのだけど運命の奇跡というか
自分で引き寄せた奇跡なのだとも思い、自分自身の
運の強さやラッキーさ加減も、感心します。

私は一人で海外へ出かけていき住んで、というのを
大人になってからはずいぶん繰り返してきました。
高校を出て以来、日本に続けて住んだのは4年が最長で、
今年その最長記録が更新されそうです。

それくらい、日本に住んでいることのほうが少なくて
そのせいか日本が窮屈に感じたことも多かったなあと
振り返ります。

まず、10代の終わりからアメリカに4年住み、ずいぶんと
考え方はアメリカナイズされました。10代の終わりから
20代の始めは、いろいろ影響も強く受ける時期でも
あるので、当然なのかもしれません。

日本に戻ってからの会社勤めは「日本」という国の
カルチャーを強く感じて、反発や窮屈さ、不便さを
実感したりもしました。

その後ドイツに足掛け10年も住んで、私の世界観や
考え方はずいぶんと変わりました。多分、これが私にとって
必要だったから、ドイツに行ったのだろうと
今は確信できます。

当時私はアメリカに戻ろうとしていたのに、なぜか
アメリカには振り向いてもらえず、全然考えてもみなかった
ドイツになぜか行くことになっちゃった、と本当に
そういう感じだったのです。

なぜ、ドイツ?まあいいや、風はそっちに吹いている
みたいだから、行って何があるのか発見してみよう、
なんていうくらいの気持ちでドイツへ。

行けば行ったで、一度は違う国に住んだことあるし、
カルチャーショックくらいなんのその、とタカをくくっていたら、
これが大間違い(笑)。

働きながら、言葉が話せないために、何をするにも
誰かに手伝ってもらわなければ困る状況は、自立して
いたつもりでいただけに想像以上に大変だった・・・。

また、ドイツはアメリカとも全然違う!

欧米と日本ではひとくくりにされていますが
アメリカとヨーロッパは、実はとても違います。
ヨーロッパの中でも国が違えばまた違います。



ヨーロッパ人はアメリカ人とは自分たちと違うと
完全な線引きをしているし、メンタリティも違えば
人生への哲学も違います。働くことへの意識、
政治や世界平和への意識なんかも、本当に
まるで違うのです。

そうした違ったものを肌で見て感じられたことは
私の財産だし、今はそれが私の自分らしさや
価値観の一部分となっています。

ドイツを出て時間が経ったから思い出すことは
減ってはきていますが、ドイツでの経験や
出会った人たちは、すべて私にとって必要で
大事なものです。

海外で一人で住むのは大変なことも確かに多いのに
危険な目には遭ったこともなく、本当に必要なときは
必ず助けの手が差し伸べられたことを思うと、
私は何かに守られていると思っています。

・・・なんてことをつらつらと考えている
このごろです(笑)。

ドイツのことは思いつくときにまた
書きますね。


このコラムはこちらでもご覧いただけます。
→ http://blog.livedoor.jp/mikiogura/archives/51525246.html

カテゴリ 「私的エッセイ」のコラム

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