小倉 美紀(パーソナルコーチ)- コラム「つらいときはもう一度思い出して」 - 専門家プロファイル

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つらいときはもう一度思い出して

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セルフ・ヘルプ 心のクセ・姿勢 (Attitude) 2008-11-10 15:04
今日は、先日私が行ってきた、東京国際女子マラソン
30回記念シンポジウムで聞いたことから感じたお話を。

今度の日曜日に開催される、東京国際女子マラソンは
1979年に始まって今年が30回の節目。

私は知らなかったのですが、なんと、女性のみの国際
マラソンは世界でこの大会が初めてだったのですって。
女子マラソンの草分け的存在だったのですね。

そして東京国際女子は、今や一大市民マラソンとなった
東京マラソンに統合されることになり、今年が最後の開催。
来年からは神奈川に舞台を移して行われるのだそうです。

この30回を記念してのシンポジウムが先週の金曜日
朝日新聞社のホールで開かれ、私は運良く招待客の
抽選に当たって、行ってきました。

市民ランナーからトップアスリートになった谷川真理さんの
基調講演の後、トークセッションというスケジュール。

パネリストにはおなじみの増田明美さん、この大会の
第1〜5回まで連続出場し、83年優勝の佐々木七恵さん、
この大会13回出場し、91年優勝の谷川真理さん、
95年・98年優勝で、93年世界選手権の女子マラソン
金メダリストの浅利純子さん。

ここへ、すべてのパネリストの紹介が終わったのに
まだ席が空いていたのですが、なんと完全なサプライズで
そこへ先日引退を発表したばかりの高橋尚子さんが
出てきて、会場は大盛り上がり。

トークは本当にアットホームで大笑いのうちに進み、
マラソンを走る上での精神面のお話や、トレーニングの
やりかたなど、時代をよく反映しているものでした。

佐々木七恵さん時代は怒られながらのトレーニング、
浅利純子さんは初めてイメージトレーニングを取り入れ、
そしてQちゃんは褒められながらのトレーニングなのだとか。

増田明美さんによると、小出監督がQちゃんにかける
言葉はたった2つ、「いいねー、いいねー」と、
「Qちゃん、サイコー!」だったそうですよ(笑)。

Qちゃんは、怒られたことなんか一度もなくて、
「え?こんなんでいいの?こんな走りで褒められるなら、
あたしもっといい走りができる!」とがんばれたそうです。

そうして、今年北京オリンピックで期待を背負いながらも
棄権してしまった野口みずきさんのお話に。

彼女の有名な座右の銘に「走った距離は裏切らない」が
あります。自分が努力した分、結果は出てくれると
信じているし、だからがんばれるというものです。

ところが、今回の北京では残念ながら結局走った距離に
裏切られてしまいました。

言葉や思考を選び、信じ、全力で努力して、それでもときに
人生では裏切られる結果がやってくることもあって、
ここが常に思い通りでないことのはがゆさがあります。

そうしたら、Qちゃんが「今回はみずきさん本人が
一番悔しい思いをしていると思うのだけれど、故障も
何かその、なんていうか、必要だからあるというか、
そこから勉強しなければいけないことがあるから
起こるように思います。」というようにおっしゃいました。

故障ほどアスリートにとってつらいものはないはず。

試合へ出られる出られないはもちろんのことですが
トレーニングを積み上げていく過程で、ケガのために
その道が中断されることは、何より不安です。

積み上げている自分があってさらに大きな自信にも
つながるのに、その積み上げることが怪我のために
できないとなるのですから。


でも、Qちゃんの言葉が、本当にそうなのです。
ケガ(いやなこと)でも、何か意味があるはずだと思って、
ここがふんばりどころ。

起こる出来事には、きっと何か受け取れるものがあり、
それから学ぶ姿勢を持っていれば、アクシデントも
自分を強くしてくれるひとつのプロセスにできます。

あなたも、何かつらいことが起きたら、
このことを思い出して。

そのつらいことも、いつかはきっと笑って
振り返ることができるし、いずれはそこから何か
学んでいる自分を発見できるはず。

そう思って、ここを乗り切って。

Qちゃんはあの棄権が報道された後、いろいろ思うところ
あって、1時間かけてみずきさん宛てに励ましメールを
書いて送ったら、久々のメールだったのでアドレスが
変わっていて、戻ってきてしまったそうです(笑)。

残念!でも思いは伝わっていることでしょう。


このコラムはこちらでもご覧いただけます。
→ http://blog.livedoor.jp/mikiogura/archives/51490577.html

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