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私はその夜、被災地に入りました 13
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●建物の安全性を求めて
☆阪神大震災体験記
2007-06-24 12:47
依然として辺りは真っ暗で時々通る車のライトを頼りに歩いている。時間はもう10時を過ぎている。叔父の家まで数十メートルまで迫った時、建物の形を留めていない固まりが目に入って来た叔父の家の辺りだ。
目から涙が溢れてきた「叔父貴、叔父貴、叔父貴」うわごと様につぶやきながら駆け出していた、こけつまろびつしながら家に近づくと、辛うじて叔父の家は建っていた。
北隣の鉄骨3階建てのアパートが道路の方へ倒壊したのが、叔父の家に見えたのだ。叔父の家は数年前に防音対策工事をしており外壁が2重になっていた。結果的に外側の壁が古い壁を包む様にしていた為倒壊を免れたのだ。
まわり3方の家はことごとく倒壊している。叔父の家に飛び込み声を限りに叫んだ「叔父貴!!」返事が無い。
しかし生存していると直感した。階段が落ち壁が崩れ落ちているがそれを片づけた形跡があった。こんな状況で住人以外誰が家を片づけるだろう、これは生きている。
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