鉄パイプや金属バットでフロントガラスを粉々にされた話しも少なからず聞いている。真冬だし、こんな事件があった直後だから暴走族もないだろう・・・とは思いつつも付近に車がいない夜中は不気味だ。
いつ余震で崩れるか判らない高速道路の下をノロノロとスピードも出せず走っていると地震で隆起した橋桁に出くわした。50センチ程タテにズレているだろうか、道路がそこで分断されている。とても車では通れない。退き返して迂回路を探そうと回転しかけたとき道の隅に十数名の人影が見えた。
それがいかにも暴走族という風体。茶髪あり剃り込みあり皮ジャンあり特攻服ありといった集団だった。変に関わってもつまらない。退き返そうとUターンした時後ろにも暴走族に回りこまれ完全に包囲されてしまった。
金目の物はあまり持っていない。只では済まないな、と思ったとき先程とは別の感情で足が震え出した。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
「●建物の安全性を求めて」のコラム
私はその夜、被災地に入りました 19(2007/06/24 12:06)
私はその夜、被災地に入りました 18(2007/06/24 12:06)
私はその夜、被災地に入りました 16(2007/06/24 12:06)
私はその夜、被災地に入りました 15(2007/06/24 12:06)
私はその夜、被災地に入りました 14(2007/06/24 12:06)