福味 健治(建築家)- コラム「水平構面の重要性」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
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水平構面の重要性

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●建物の安全性を求めて ☆より安全に住まうために 2007-06-15 12:15
耐力壁の検討は精密差に違いはあっても、建築基準法・住宅性能表示制度両方に検討の義務がありました。
今回ご説明する水平構面の検討は建築基準法にはありません。住宅性能表示制度のみの検討項目です。

大体において建物は縦と横の壁に囲まれています。地震が縦方向又は横方向から来た場合は、素直に耐力壁が働いてくれますが、地震がどちらの方向から来るかなんて、全く判りません。斜め方向から来る場合も充分あります。その時地震力の流れはどうなるのでしょう?

斜めから地震が来た場合、理論上は縦方向・横方向に分散され、それぞれの耐力壁が地震力を負担する事になります。縦・横両方の耐力壁で支える訳ですから一見、より安全な様に思います。

但し、これには条件があります。床面が頑丈である事が要求されるのです。
仮に床面が限りなく弱い建物を想定してみましょう。いくら耐力壁が沢山設けられていても、四角いハズの家が菱形に変形してしまうのが容易に想像できると思います。
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