福味 健治(建築家)- コラム「成功する二世帯住宅・失敗する二世帯住宅」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
Q&A回答への評価:
4.6/71件
サービス:2件
Q&A:135件
コラム:934件
写真:2件
お気軽にお問い合わせください
06-6714-6693
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ

グループ

専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

成功する二世帯住宅・失敗する二世帯住宅

- good

●家を建てよう!! 2012-10-18 08:10

二世帯住宅の最大の問題点は棲み分けです。これは誰が考えても当然の事なのです。しかし当然でありながら解決方法が見出せません。二世帯住宅と云っても様々なパターンがあるためです。

【親主導型】
親がお金を出すから、子供世帯と一緒に住もうと誘う場合。経済的には子供世帯の負担は軽減されますが、間取りについては親の発言権が強くなり、子供世帯のライフスタイルに妥協が必要となります。
子供世帯の奥さんの実家と同居する「マスオさん」タイプの二世帯住宅で無い限り、親主導型の二世帯住宅は成功し辛いと言われています。

【子供主導型】
子供が将来親も同居する事を想定して、二世帯住宅型の家を建てる場合です。親を思う子供の気持ちは判るのですが、経済的に余裕のある間取りにすることは出来ません。一応は応接間に使って、将来はそこに親に住んでもらおうと考える図式は綺麗ですが、実際に一部屋で一世帯の家財道具を収納させる事は不可能です。最低でも一部屋と納戸、欲を言えば生活サイクルに影響を与えない為に、簡単な水廻りも欲しいところです。また親の心情として何の援助も無しに子供の世話になることも抵抗があるでしょう。

【親子共同型】
親と子供が費用を折半して建てる方法です。例えば親が土地を提供して子供が家を建てる等の方法です。この方法が最も成功し易いパターンです。子供世帯は土地の負担が軽減され、自分達の好みの家が造れます。親世帯にしても、土地を提供していますから子供世帯への気がねしなくて済みます。これで「マスオさん」タイプの家が最も成功し、実際に依頼も最も多いです。

カテゴリ 「●家を建てよう!!」のコラム

防火構造と準耐火構造(2017/02/09 08:02)

火災対策(2017/02/04 11:02)

割安なハウスメーカーは?(2017/01/11 09:01)

カテゴリ このコラムに関連するサービス

メール相談 新築・増改築のご相談

住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案

料金
無料

経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。

新築・増改築のご相談
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真