福味 健治(建築家)- コラム「玄関。この特殊なもの。」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
Q&A回答への評価:
4.6/71件
サービス:2件
Q&A:135件
コラム:934件
写真:2件
お気軽にお問い合わせください
06-6714-6693
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ

グループ

専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

玄関。この特殊なもの。

- good

●家を建てよう!! 2012-08-28 07:57

住宅には当たり前の様に玄関があります。日本人には当たり前の玄関ですが、世界を視野に入れれば玄関があるのが異常で、普通は玄関は無いのです。
では何故日本に玄関が発達したのでしょうか?江戸時代の民家を見ると土間が必ずあります。家の中の屋外空間と云った感じです。土間での接客応対が日常でした。
他人を家に招く事を、家へ上げると云う表現を用いますが、これは土間から上がることを指しており、土間までは外部空間との認識があったようです。
軒先で立ち話しも変なんでと招き入れるのが玄関です。玄関まで人を入れても家へ上げた訳ではないと云う微妙なニュアンスを日本人は好むようです。
靴を脱いでしまうと、もてなしもしっかり考えておかないと恥をかく。かといって立ち話しで済ませない事情を玄関で行うのでしょう。

それとは別に応接間が大正時代中ごろから日本の民家に広がりました。これは他人を家に上げてもてなす空間ですが、居間までは通さないと云う感情が垣間見えます。しかし、日本には定着しなかったのか現代の住宅から応接間は消えています。人をもてなす空間として、家の中の最も便利で、環境の良い空間を残しておくゆとりが無くなったせいでしょうか。

私は玄関の使い方を靴を脱ぐだけの空間ではなく、人をもてなす空間として発展させる余地が残っているのではないかと考えています。来客の多い家でも玄関先で済ませることが出来れば、上がりこまれて長居される様な家族への負担はなくなります。玄関を人をもてなす空間として間取りを組み立てるのも面白いでしょう。

カテゴリ 「●家を建てよう!!」のコラム

防火構造と準耐火構造(2017/02/09 08:02)

火災対策(2017/02/04 11:02)

割安なハウスメーカーは?(2017/01/11 09:01)

カテゴリ このコラムに関連するサービス

メール相談 新築・増改築のご相談

住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案

料金
無料

経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。

新築・増改築のご相談
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真