福味 健治(建築家)- コラム「火打ち梁の必要性」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
Q&A回答への評価:
4.6/71件
サービス:2件
Q&A:135件
コラム:934件
写真:2件
お気軽にお問い合わせください
06-6714-6693
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ

グループ

専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

火打ち梁の必要性

- good

●家を建てよう!! 2012-01-23 10:15

20年ほど前、構造材と床面の間に【根太】と云う、横材を配置していました。これは床の水平面を構成する為の部材で、床を水平に保つ為に欠かせないものでした。しかしプレカット工法が普及し構造材そのものの施工精度が上がった為、直接構造材に床を貼り付けるネダレス工法が発達しました。床の水平精度を極端に要求しなければ、ネダレス工法の方が、水平剛性が上がります。ひうち(火打ち)梁で構成した水平構面の剛性が0.15~0.8であるのに対し、面材の水平剛性は1.2~3.0になります。但し、面材の厚みが根太を用いれば、12mm程度で済みますが、ネダレス工法では最低24mm必要となります。

水平剛性が強いと云う事は、平面的に見て、四角い建物が菱形に変形するのを防ぐ効果が高い事を意味しています。つまりそれだけ地震に強い家となるのです。

二階の天井は床を張りませんので、旧来通り火打ち梁を入れます。数が多いほど剛性は高くなりますが、偏って入れると逆効果となりますので、バランスに配慮しながら火打ち梁を配置します。

カテゴリ 「●家を建てよう!!」のコラム

防火構造と準耐火構造(2017/02/09 08:02)

火災対策(2017/02/04 11:02)

割安なハウスメーカーは?(2017/01/11 09:01)

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真