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私はその夜、被災地に入りました 19
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●建物の安全性を求めて
☆阪神大震災体験記
2007-06-24 12:58
車を見てみると一面に灰をかぶり濃紺のボデーが まさしく灰色になっており右側の前輪・後輪ともパンクしていた。
神戸では何の違和感も無かった泥だらけの車が、地震の被害が皆無だった奈良では異常な程場違いな感じで、一晩中私を守り続けてくれた車が愛しく思えた。
あとがき
この日の体験で確かに大変な目に会いましたが、奈良に帰れば厳然として我が家が存在し、温かな家庭が私を待っていてくれるのです。
しかし神戸では今も全壊した家のローンに苦しみ、肉親を無くした苦痛と必死で戦っていらっしゃる人々が数多くいるのです。
私にも何か出来る事は無いかと、危険度判定士として何度も震災現場に入りましたが、その度に被災者の筆舌に尽くし難い深い悲しみに、直面する事になりました。
今まで耐震に関する知識を持ち合わせながら、何もせずにいた自分に対し自戒の念を込めハンドルネームを諸井浩三(脆い構造)にしています。
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