福味 健治(建築家)- コラム「リビングと家族」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
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リビングと家族

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●家を建てよう!! 2013-03-01 09:02

リビングは何の為にあるのでしょう?巷に氾濫している間取り例を見ていると余程の事が無い限り、一階の多くの面積を占めています。理由は何でしょう。
平成の世になってから、リビングのあり方が変わってきています。リビングとは何をする場所なのでしょう。元々のリビングを造る理由は家族が集う場所だったのですが、最近のリビングには人が居ません。夕食が終わると、バラバラに自室に篭ってしまいます。
子供が小さい頃は子供が親にまとわりつきますが、子供達同士で遊ぶ年頃になると徐々に親から離れていきます。最近は携帯電話やスマホの発達で、夜でもメールのやり取りが頻繁に行われ、情報伝達の域を超えてコミュニケーション構築の道具となっています。情報機器の発達は在宅中の家族の行動に変化を与えます。構築したコミュニティーは非常にパーソナルであるため、リビングでやり取りするより、個室でやり取りする方が都合が良いのです。

建築主に依頼されて、プランする時要望をお聞きすると10人中8人までがリビングを広くと云います。極力意向には沿うのですが、物理的に広くしただけでは人は集まりません。リビングには家族がそこに集う必然性が必要です。若しくは個室の居心地がリビング程良くない工夫を作るべきかと考えます。

昔は親父が家族の求心力でした。親父を中心に家族が日々の出来事を語り合うのが居間でした。テレビの普及に伴い、テレビが家族の中心になりました。テレビから得る情報力は絶大です。その為家族間で見たい番組が異なりチャンネル権争いが生まれました。そんな騒動も現在では懐かしいものに変わっています。見たいテレビは今やスマホで見ることが出来ます。テレビも家族の求心力では無くなってきているのです。

貴方はリビングの中心に何を据えるべきと考えますか?ソファを置くだけでは家族は集まりません。

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