福味 健治(建築家)- コラム「どんな家が良い家なのでしょうか。」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
Q&A回答への評価:
4.6/71件
サービス:2件
Q&A:135件
コラム:934件
写真:2件
お気軽にお問い合わせください
06-6714-6693
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ

グループ

専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

どんな家が良い家なのでしょうか。

- good

●家を建てよう!! ★お金の借方 2013-01-08 06:21

良い家とはどんな家なのでしょうか?
良い家の定義は人によって色々なのですが、安くて性能が良いだけで満足されるなら、安いハウスメーカーでも一定品質の家は建てて頂けると思います。
 
でも家の良さは、安くて性能が良いだけでは決まりません。本当に良い家は一度造ってしまえば、何世代にも渡って暮らし続ける事の家を指すのだと私は考えています。
 人にはライフサイクルがあり、その時々を家族にちゃんとフィットしながら、家族に愛され、家族に喜んで貰える様な家が良い家だと考えています。
 
安い高いを問わず、大手の規格住宅に、ハード面での耐久性を追求する能力はあっても、ソフト面で経年のライフサイクルに対応出来る家造りの思想があるとは思えないのです。つまり、30年もすれば、まだ住めるのに、新しい家に比べ陳腐になってしまい、飽きられて次の世代の人に建て替えられる運命にある家しか造っていない様に思えます。
 
このことは住まう人の意識にも責任があります、木造の家はローンが終わる頃には住めなくなると云う固定観念がある様に思います。
 古くなったら建て替えてしまう風潮が根強く残っています。高級なハウスメーカーさんは、そのブランド力が建物寿命を安いハウスメーカーさんよりも若干伸ばしている様には思いますが、早晩飽きられて建て替えられてしまうでしょう。
 
京都の嵐山に「落柿舎」と云う民家があります。この家は豪邸でも社寺仏閣でもないのに、250年以上の風雪に耐えています。特に高級な材料と使っている訳ではありません。歴史の教科書に出てくる様な超有名な歴史的建造物でもありません。松尾芭蕉の門人の向井去来と云う人の閑居です。
 それでも、これだけの長期間、建物が残ったのは、この落柿舎と云う建物がその地域の風土と一体となって、尚且つ向井去来を慕う人に愛されたから何代にも渡り手入れされ続けて、今に残ったのだと私は考えています。
 
これは、お金や工法の問題ではありません。家造りの思想の問題です。安い材料ばかりで造っても、思想がしっかりしていれば、人に愛され続ける家は造れると私は考えています。
 人に愛され続けられる家であれば、最初の世代は住宅ローンに苦しんでも、次の世代は住宅ローンの返済に追われる事無く余暇や文化的な方面にお金を回す事が出来ます。次の世代にその有難味を伝えられるような家が良い家ではないでしょうか。

カテゴリ 「●家を建てよう!!」のコラム

フリーロン体験記 3(2007/07/06 14:07)

フリーローン体験記 2(2007/07/06 14:07)

フリーローン体験記 1(2007/07/06 14:07)

住宅ローン体験記 2(2007/07/06 14:07)

住宅ローン体験記 1(2007/07/06 14:07)

カテゴリ このコラムに関連するサービス

メール相談 新築・増改築のご相談

住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案

料金
無料

経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。

新築・増改築のご相談
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真