福味 健治(建築家)- コラム「色彩と建築」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
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色彩と建築

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●Coffee Break 2012-06-25 08:22

色彩が人に与える影響は想像以上です。大人しい人が活発になったり、好戦的な人が落ち着きのある人になったりさせることが出来ます。

人には好みの色がありますが、自分の肌の色と良く合う色を好む様です。クライアントの好きな色を当てる時、着ている服の色を云いますと大体当たります。驚いた様に「私の好みが判るのですか?」と聞かれます。種明ししますと、着ている服の色を云っているだけなんです。

ブルー等の寒色系を好む人は、落ち着いています。目立つのが嫌いで、人の前に出ることを好みません。逆に、ピンク等の膨張色を好む人は活動的です。おとなしい子供さんの部屋の壁紙をピンクにしすると、見違える様に活発になるのを何度も経験しています。

色の性質を、明度・彩度・色相の三つに分類するのをマンセルカラーシステムと云います。
明度はその色の明るさを示します。同じ緑色でも太陽に照らされた緑と日影の緑が、違って見える様に、明るさで色合いが変ります。
彩度は鮮やかさを示します。同じ緑でもくすんだ緑から新緑の様な鮮やかな緑までの色合いの幅を言います。
色相は色合いそのものです。黄色と緑が明らかに違うのは色相が違うからです。

建築の場合、外壁の色を決める時、小さなサンプルから大きな面を塗るのですから、印象が全く変ります。おとなしい色を選んだハズなのに、出来上がりが全く違う派手な色になっていて驚く経験をされた方も多くいると思います。小さいサンプルを見るのと実際家に塗った時の違いは彩度に現れます。大きな面に塗ると彩度が上がるのです。言い換えれば鮮やかさが増すのです。
小さいサンプルから大きな面に塗った時をイメージする場合、頭に描く色はサンプルよりも少し彩度を落とした色を選ぶとイメージ通りの外観となります。

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