おはようございます、今日は食品サンプルの日です。
ウチの近くにも、サンプル作りで有名な企業があります。
自著『高校生からはじめる投資のはなし』について。
株価の算定に当たり、企業の持ち物情報から分析をしていく解散価値という考え方についてご紹介をしています。
企業が有している財産の価額ですが、実は確定が難しいものも色々とあります。
「預金を1億円有している」というのであれば、預金の価値はブレることがないので、誰が評価しても1億円です。
しかし、以下のような財産に関しては、その価値評価が色々と難しくなっています。
・2億円で購入した土地(現在は土地の上に自社工場を建設して稼働中)
・3億円で購入した子会社株式(子会社の業績は好調)
例えば上で紹介した2つの財産ですが、それぞれ購入した金額で評価するのが妥当なのでしょうか?
土地については、現在ではその上に工場が建設されていますから、単独で売却できるようなものではありません。
更地であれば2億円以上の価値も出ているかもしれませんが、現状では単品でそんな価値はないでしょう。
一方で子会社株式は、買った時点で3億円だとしても、現状が好調なのであれば、もっと価値が上がっているかもしれません
つまり、その企業の株価を算定するためには、先行して子会社の株価を算定する必要があるわけです。
こんな感じで、財産の中にはその価値(価額)を確定させるのがたいへんなものが存在します。
実際の分析時には、各分野の専門家による支援が必要なことも珍しくありません。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家

- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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