返済できるだけの儲け・・・では実は足りません - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
税理士
044-829-2137
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

返済できるだけの儲け・・・では実は足りません

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 会計・経理
  3. 会計・経理全般
経営 会計・税務

おはようございます、今日は地方公務員法施行記念日です。
いつの時代も叩かれがちなお仕事、個人的には良い人をたくさん知っています。


資金繰りについてお話をしています。
最低でも返済できるだけの儲けがなければお金がなくなる、ということを指摘しました。


さて、それでは「借入金が返済できるだけの儲け」で事業は継続できるのでしょうか?
実は、それでは足りません。
なぜなら、儲けには税金が一緒についてくるからです。


例1:利益が100、税率を30%、借入の返済を100とする
・税金 = 100 × 30% = 30
・返済 = 100
・支出合計 = 30 + 100 = 130
仮に利益100がそのまま現金の増加だとしても、130は賄えません。
これが続けば、いずれは手元のお金が尽きることになります。


例2:利益が150、税率を30%、借入の返済を100とする
・税金 = 150 × 30% = 45
・返済 = 100
・支出合計 = 45 + 100 =145
これなら、税負担と返済までやって、その上で手元に5のお金が残ることになります。
この状態が継続できるのであれば、企業は税負担と返済を続けながら、手元資金を増やすことが可能です。


というように、証書貸付を使用したからには


・税金と返済を賄える程度の利益を、所定の期間内に達成しなければならない


このような枷をはめられたのだ、ということをしっかりと認識する必要があります。


いつもお読み頂き、ありがとうございます。

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(税理士)
高橋昌也税理士・FP事務所 税理士

「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します

節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。

044-829-2137
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「経営」のコラム

気持ちよく、いきましょう(2021/01/11 07:01)

福利厚生策の活用(2021/01/08 07:01)

このコラムに類似したコラム

なぜ長期借入の方が好まれることが多いのか? 高橋 昌也 - 税理士(2018/12/15 07:00)

借金を返せるくらい儲けているか? 高橋 昌也 - 税理士(2018/12/14 07:00)

利益と税金 高橋 昌也 - 税理士(2020/08/09 07:00)

再度、返済期間について考える 高橋 昌也 - 税理士(2019/02/14 08:00)

良い借り換えをしている人は少ない 高橋 昌也 - 税理士(2019/01/24 07:00)