トータルでみれば、実は節税にはならない - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
税理士
044-829-2137
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

トータルでみれば、実は節税にはならない

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 会計・経理
  3. 会計・経理全般
経営 経営実践

おはようございます、今日は録音文化の日です。
自分の歌を録音して聴いてみると、結構絶望的な気分が味わえることもしばしば・・・


自著『高校生からはじめる投資のはなし』について。
節税保険について、現在ではかなり下火になったことに触れました。


この節税保険、長い目でみると、別に節税にはなっていないことがわかります。
起こっている減少としては、節税(税金を減らす)というよりも、税金の繰り延べなのです。
そもそも節税保険がどういう仕組みかというと、概ね次のようになっています。


A.利益が多そうな年に、一気にたくさんの保険料を支払って、経費をたくさん作る
B.経費が増えるので利益が減って、その分税金が減少する
C.年単位である程度の期間が過ぎたら、解約等をすることで、支払った保険金のうち、いくらかが戻ってくる
D.戻ってきた保険料は売上として計上され、その時点であらためて課税される


A~Bの時点では経費が増えて税金が減りますが、C~Dの時点では売上が増加して税金が増えます。
ですので、トータルでみると、別に税金は減っておらず、あくまで課税の繰り延べが起こっているだけです。
(解約時に退職金等をぶつける、といった対策もよくありましたが、本質は変わりません・・・)


いつもお読みいただき、ありがとうございます。

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(税理士)
高橋昌也税理士・FP事務所 税理士

「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します

節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。

044-829-2137
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「経営」のコラム

終わりの時期がわからない(2024/05/01 08:05)

このコラムに類似したコラム

結果としての節税は、なんの問題もない 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/19 08:00)

税務署に税金を払うか、保険会社を儲けさせるか 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/18 08:00)

節税保険を使うと、手元のお金は減る 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/17 08:00)

節税保険=保険の本分から逸脱したもの 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/15 08:00)

節税保険というものが、一部で流行していた 高橋 昌也 - 税理士(2023/11/14 08:00)