悪い評価を避けること、伝えないことで起こる不都合 - 人事労務・組織全般 - 専門家プロファイル

ユニティ・サポート 代表
東京都
経営コンサルタント
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:人事労務・組織

中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)

閲覧数順 2017年10月20日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

悪い評価を避けること、伝えないことで起こる不都合

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 人事労務・組織
  3. 人事労務・組織全般
社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 人間にはそれぞれ個性があり、同じようにそれぞれの能力には違いがあります。会社で仕事をする上で、その結果や成果やプロセスには、それぞれ違いが出てきます。

 

 そんな中では、もちろん少ないに越したことはありませんが、仕事の結果が出ない、成果が乏しい、作業が遅い、ミスが多いなど、業務上での能力不足と評価をせざるを得ない社員がいます。こんなときの会社からの本音として、「できれば辞めてもらいたい」などという声が出てくることもしばしばあります。

 

 解雇規制が厳しい日本の企業では、会社の都合で社員を辞めさせるには、相応の理由が必要ですから、どんな社員でも簡単に解雇はできませんし、会社としてその人を採用した責任もあります。別の活かし方を考えたり、指導方法の工夫をしたり、切り捨てずに対処することが大前提となります。

 しかし、会社として、さすがに我慢の限度を超えてしまうような状況が、実際にはあります。その結果として、残念ながら退職勧奨や解雇というような形を取らざるを得ないことがあります。

 

 会社からの言い分を聞くと、確かに戦力ならないと考えるのは仕方がないと思う一方、会社が能力不足と評価していることを、本人にきちんと伝えていないことが、意外に多いように感じます。評価制度などを運用していて、仕事ぶりを評価し、結果をフィードバックする仕組みがあるにもかかわらずです。

 

 例えば、直前に行なった人事評価でも、ほぼ標準か多少のマイナス程度で評価されていたり、面談をしても、不足部分の指摘すらしていなかったりします。

 ほぼ平均的な評価か、多少のマイナスはあっても落第点とは思えないような評価をされている社員が、いきなり「能力不足だ」と言われ、解雇や退職勧奨などと告げられたとしたら、これでは納得できるはずもありません。必要以上にもめるような事態となってしまいます。

 

 こういう時、評価を担当する上司に、なぜ相応の評価をしないのかと尋ねると、「この評価項目ではそこまで悪い評価はできない」などと制度のせいにしたり、評価面談でフィードバックをしない理由を尋ねると、「やる気を無くさないように」「へそを曲げられては困る」など、あえて伝えない方が良いという言い方をします。「目先の軋轢は避けたい」「自分が悪者になりたくない」というような、責任回避の姿勢を感じてしまいます。

 

 マネージャーの立場としてそれでは困りますが、個人の感情として、自分が嫌われるようなことを避けたいと考えるのは普通のことでしょう。そういう点を考えれば、能力不足の社員に事実を客観的に伝えることは、マネージャー個人任せにせず、組織として対応することも必要でしょう。

 

 会社と社員が対立するようなトラブルは、はじめはごく些細な感情の行き違いが原因ということが少なくありません。だからこそ、悪い評価やダメ出しのような伝えづらいことであっても、客観的事実をもとに組織の立場として本人に伝え、お互いの現状認識を合わせる努力をしておく必要があります。

 

 悪い評価を避けること、伝えないことは、トラブルやもめごとの原因になるということを、肝に銘じておくべきです。

 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 経営コンサルタント)
ユニティ・サポート 代表

組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。

03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【対面】「活気がない」「やる気が出ない」職場活性化を考える

当事者では気づきづらい組織風土の問題をアドバイス。同テーマ商品の対面相談版です。

料金
6,000円

「今一つ元気がない」「何となく一体感がない」など、職場の風土や雰囲気に関する悩みについては、当事者しかわからない事情とともに、当事者であるために気づきづらい事もあります。これまでのコンサルティングで、活気を維持する、活気を失う、活気を取り戻す、という様々な事例、プロセスを見た経験から、会社状況に合わせた原因分析、対策をアドバイスします。(同テーマのメール相談を、より詳細に行うための対面相談です)

【対面】「活気がない」「やる気が出ない」職場活性化を考える

このコラムに類似したコラム

「高い自己評価」と同じく接し方が難しい「過小評価と自己犠牲の人」 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2017/08/08 08:00)

成果を反映させづらい中小企業の成果主義 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2014/09/16 08:00)

「評価制度見直し」の理由を見ていて思うこと 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2014/02/11 08:00)

人事考課(4) 中西 真人 - 研修講師(2013/12/31 03:20)

逆・追い出し部屋? 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2013/07/15 08:00)