
小笠原 隆夫
オガサワラ タカオコラム一覧
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「計画作り」に疲れて「実行」がおろそかになってしまう話
目にした記事で、PDCA(Plan-Do-Check-Action)を批判的に取り扱ったものがありました。 無理な計画、過剰な計画づくりの元凶であり、部下の行動を細かく管理するマイクロ・マネジメント体制のもとで、評価されることしかやらない「受け身体質」の社員を生みだしてしまっているとされています。 最近ではPDCAは古いとして、OODA(Observe:観察-Orient:状況判断/方針...(続きを読む)
「給与の見える化」や「360度評価」が難しかったこと
少し前ですが「同僚の給与を“見える化”したら社内はどうなるか?」という記事を見ました。 ある情報通信の企業では、給与額の枠とリンクしている「等級ランクの公開」をしているそうです。人事評価では6段階の等級とその中にランクがあり、この等級とランクごとに給与額の枠が定められており、自己目標の達成度に応じて給与が決定する仕組みとのことです。 この等級ランクを決めるのが、他部署を含めた...(続きを読む)
なかなか自覚しづらい「論理的でない仕事」
日本における長時間労働の問題は、ここ最近はずいぶん改善されたとはいえ、まだまだ多くの問題が残っており、取り組みを続けていかなければなりません。 少し前の話ですが、この件でのネット署名活動に関して、外国特派員協会で記者会見が開かれたときの質疑の中にこんな話がありました。 日本の生産性の低さと長時間労働との関連について質問があり、それに対する専門家の回答は、「生産性が低い原因は、論理的ではない仕...(続きを読む)
「見える化」したのに情報を使おうとしない社員たち
ある会社で、社内の各所に散在している様々な情報を取りまとめ、活用できるようにしようという「見える化」プロジェクトを実施した時のことです。 そもそもの発端は、組織調査を行った際に、社員から「社内にあるはずの情報が一元化されていないので使えない」「情報開示が適切でない」「単純な連絡事項さえ伝わってこないことがある」「営業状況など管理情報の開示が遅くて判断に支障がある」など、社内の情報開示の...(続きを読む)
担当者次第で結果が大きく変わってしまう採用活動
採用に苦労している会社からの相談は相変わらず多いです。 「うまくいっているので問題ない」という話はここしばらく聞きませんから、人材を求める企業のほとんどが、何らかの課題を抱えているのではないでしょうか。 採用活動を進めるにあたって、「採用担当者」の重要性は以前からずっと言われていることです。 会社員の生涯賃金は平均で2億円前後などといわれますが、一人採用するのは2億円の買い物を...(続きを読む)
どんどん増える「コミュニケーションツール」を使い分ける難しさ
少し前に見かけたことですが、夕方のあるカフェでのこと、比較的すいた店内で、隣にいた若いサラリーマン風の男性が、いろいろな会社に何本も電話をしています。 取り次ぎを求める相手はほとんどが社長ばかりですが、次から次へとかける先で取り次いでもらえることがほとんどありません。不思議な感じがして見ていたところ、ようやく取り次がれた一件に話している内容は、人材サービスのセールスでした。どうもリスト...(続きを読む)
「優秀な就活生」を見ていて思うこと
新卒採用をお手伝いしていると、とにかくいろいろな人に出会います。その中には、とにかく優秀だと思う学生がときどきいて、学業優秀、豊富な海外経験、成熟した考え方など、本当に感心します。 そんな時ほど、「自分はどうだっただろうか」と自分自身の学生時代を思い起こします。 自分のことを今になって考えると、基本的に世間をなめていたように思いますし、態度も生意気で、学生らしい可愛げはあまりなかっ...(続きを読む)
「モチベーション」を言い訳にした能力不足
社内のモチベーションアップのための取り組みは、いろいろな企業で実施されています。 環境作り、雰囲気作り、社風改善、コミュニケーションの取り方、期待の伝え方、指導のしかたなど、様々な側面から取り組みがされますが、その効果についてはなかなか評価がしづらいところがあります。 人のやる気を生み出す方法、モチベーションアップの手法など、その効果が認められるものは確実にあり、逆に相手のやる気を...(続きを読む)
「過剰品質」「過剰サービス」と言われるもので思うこと
ファミリーレストランやコンビニで、24時間営業をやめる動きが出始めてから結構時間が経ちました。百貨店やスーパーなども含めて、さまざまなサービス系の業種で定休日の復活、早朝や深夜の時短が進みつつあります。 24時間営業をやめる理由はいくつかあるようですが、最も大きいのは人手不足で賃金が上がり、深夜営業での売上がコストに見合わなくなってきていることのようです。 さらに、無理な営業時間は...(続きを読む)
「上司に失礼!」「上司を敬え!」と怒られたときのこと
私がまだ30歳前後のサラリーマン時代のことなので、もうずいぶん前の話です。 当時私が在籍していた会社は、まだそれほど人数が多くなかったこともあり、上下関係はわりとフラットで、お互いの役職などにあまり固執しない会社でした。 上司との会話では、相手は年長者で先輩でもありますから、もちろん最低限の敬語は使いますが、しょせんは最低限であり、いま思えばずいぶん失礼な言い方をしていたと、多少反...(続きを読む)
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