対象:住宅・不動産トラブル
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築45年の古民家を昨年購入し、リフォームして住んでおります。
そんな我が家には、木製の門があるのですが、その門に土のようなものがついているのを、妻が見つけ、とろうと思ったところ、木がボロボロと剥がれ落ち、中からシロアリ?が沢山でてきたとのことです。
?としたのは、確信がないそうで、体調は3ミリくらいで、色はベージュ、頭と体の二つに分かれていたそうで、ネットで画像検索したところ、ヤマトシロアリぽいとのことでした。
蟻用の殺虫剤を吹きつけて、ひとまず姿は見えなくなりました。
質問なのですが、家本体への影響です。
門は外部分ですが、家本体に隣接しています。
やはり、家本体への影響も疑うべきでしょうか?
ネットで調べていると、外で発見された場合は大丈夫との記載もあります。
ちなみに2年前のリフォーム時には、問題はありませんでした。
専門家の皆様のご見解をいただければと思います。
よろしくお願いします。
ごーしゅさん ( 奈良県 / 男性 / 40歳 )
回答:2件

南山 和也
住宅設備コーディネーター
1
シロアリのリスクについて
多くの方が誤解されているので、改めて基本的な話をします。
ヤマトシロアリはどこにでも、たくさんいます。
地中で生活しているため普段は人目に触れませんが、同じ敷地内に複数の巣があります。
光と風を嫌うので地上には出ませんが、ゴーシュさんのように接地された木材には直接侵入します。建物では床下から侵入します。
たまたまシロアリを見つけたので心配になったと思いますが、それとは関係なく建物にはもともとリスクがあります。
2年前は大丈夫だったとのことですが、誰が確認したのでしょうか。専門家以外に性格な判断は出来ないと思いますよ。
とはいえ、シロアリはいきなり明日侵入してくるわけでもありません。本来彼らは地中で生きているのです。たまたま床下に顔を出し偶然に木材を見つけ上がってくるのです。
結局シロアリ対策とはこの不確定なリスクにどう対処するか、ということなのです。
ちなみに今回見つかったシロアリは氷山の一角ですのでそこを処理しても関係ありません。
対策は二通りあります。
・定期的(年に1~2回)にチェックする
・シロアリ予防工事をする
専門家に依頼する場合は施工してもらったほうが5年保証が付くのでかえって安いと思います。
評価・お礼

ごーしゅさん
2014/08/23 13:16回答ありがとうございます。
なるほど、確かに基本的な観点に立ってみれば、門にシロアリが出たという理由だけでなく、そのリスクは存在していたということですね。
と考えると、専門家に確認してもらう以外、選択肢がないようですね。
大変参考になりました。ありがとうございます。

中舎 重之
建築家
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シロアリ対策について
ヤマトシロアリの場合、浴室や洗面脱衣室などの水回りに頻繁に発生します。
まず、建物の調査をして下さい。調査はシロアリ駆除の業者ではなく、大工さんにお願いをして下さい。被害の有無を調べるのです。被害が有るとすれば、どの場所で範囲を把握して貰うのです。被害にあった部材(土台・柱)を取り除き、新しい部材にて補修して下さい。
さらに天然系の防腐剤や、天然系の防蟻処理材と塗布して下さい。応急処置は以上です。
次は、湿気対策としての床下換気を優先して下さい。機械での換気はNGです。
建物の木材にとって最も大切なのが、木材の乾燥です。 木材が乾燥さえしていれば、 シロアリの生存を間違いなく阻害します。
床下が雨漏りや、水漏れなどで湿っているケースであれば、雨漏りと水漏れを補修して、
地面からの湿気を抑える防水シート及び防湿コンクリートの施工が有効です。
工事には、現在の床板を広範囲に剥がして、本格的な工事として下さい。
現在の床を剥がす範囲を限定すれば施工精度も曖昧になり、その効果も限定的になります。
換気口にも眼を向けて下さい。南北方向を主とし、東西方向を従とします。大事なのが、風が真っ直ぐに抜ける様に、南と北、西と東の換気口を直線で結んで下さい。風はL字形の換気口配置では、通り抜ける事はありません。
調湿機能の炭を敷くのは、禁じ手です。炭はある程度の水分は吸いますが、一定量になれば止まります。水分を含んだまま放置しますと、炭にカビが生じます。
1年に1回、床下から取り出して、天日で乾かすと機能が回復しますが、その作業に大変な
労力が必要で、長続きするとは思えません。
築45年の古民家との事ですが、100年以上の古民家ならば、建物の木材は完全乾燥していますが、築45年では乾燥途上と云うのが現状と思われます。
まず、建物の周囲を見て下さい。門柱がシロアリ被害に遭ったと云う事は、建物も門柱と同じ環境にあると考えられます。
一般的に門柱は日当たりが良いか、風通しの良い所にあるはずです。
門柱をコンクリートで埋め込む事なく、土の中に直接立てたとは思えませんので、通風を妨げる林か竹藪が近くにあると想像します。 雑木林なら少しの心配で済みますが、竹藪なら大変です。竹藪については、当方のコラム「強い家造り」を参照して下さい。
建物の北側は日が当たらないので幅60cm以上のコンクリートの犬走りを作って下さい。木造住宅を長持ちさせるには、雨水よりも地面から蒸発する水分は排除するのが一番です。
それと、建物の周囲を常にクリアにして、風の通りを良くして下さい。
植木等は建物から一番遠い所にして下さい。
奈良には、東大寺の正倉院(奈良時代)、法隆寺の綱封蔵(平安時代)の建物が1000年
以上の永きにわたり存在しています。 床下の高さもさる事ながら、風が通りぬけて建物の木材を完全に乾燥させて居ることに注目して下さい。
以上です。 2014.8.23 中舎重之
評価・お礼

ごーしゅさん
2014/08/23 13:21回答ありがとうございます。
基本的な対策をたくさんご教授いただいたこと、感謝いたします。
門柱は確かにそのまま土ではないのですが、門戸部分が湿気が溜まり易い環境でした。ちなみに、竹藪などはございません。
風通りが良くなるよう、周囲の環境をもう一度見直してみます。
ありがとうございました。

中舎 重之
2014/08/23 15:19竹藪で無いことで一安心です。
環境的に門柱と建物は同じと見えますので、
建家への用心は充分にして下さい。
2014.8.23 中舎重之
(現在のポイント:-pt)
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