対象:住宅設計・構造
現在、地元(下町)に新築(狭小)を考えています。検討中の土地は、土地面積9坪、接道北6.5m、間口3.6m、商業地域、市街化区域、建ぺい律80%、容積率400%という規制、また東と西には4階建て、南は3階建てが建っています。この辺りは、このような狭小住宅がとても多い地域になります。
間取りは寝室1、子供部屋2、LDK、可能ならロフト等で、3階建てとしたいと思っています。本当は車庫も希望だったのですが、4階建てのコストはかなり高くなると聞き、車庫は徒歩圏内の実家で対応しようと思っています。
悩んでいるのは、「北向きで三方が3~4階建てのビルに囲まれている」点です。1階に風呂や寝室をもってきたとしても、せめて寝室には若干の光でも届かないものか、家族が長く過ごすLDKは明るく開放的にできたら等・・・採光や通風が気になります。今まで住んできたところは南向きで、昼間は電気なしで過ごせていたので余計に思ってしまいます。坪庭など設けられるような面積ではないように思えます。3方を3階建て以上に囲まれている土地で、トップライトやハイサイドライトなどを利用し、十分な採光、通風は確保できるものでしょうか。また、それらは建築コストにはどの程度反映してくるものなのでしょうか。
実際の日照などを見ないとわからない点も多いと思いますが、周囲に相談できる方もおらず、少しでもアドバイスいただけましたら幸いです。
さんきゅーさん ( 東京都 / 男性 / 42歳 )
回答:5件

青沼 理
建築家
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光ファイバーで太陽光をそのまま照明に。
光ファイバーを使って太陽光をそのまま照明に使える。
http://www.himawari-net.co.jp/habout/index.html
こんな製品もありますね。
ネットで調べると
類似の製品もあるかと思いますが
気軽に見積依頼してみてはいかがでしょうか。
もちろん弊社でお手伝いすることは可能ですし
狭小住宅の設計実績もございます
お気軽にご相談くださいね。
敷地面積:50.93m2の狭小間取り参考になると良いですが・・・。
評価・お礼

さんきゅーさん
2013/06/27 17:15丁寧なご回答ありがとうございます。
光ファイバーで太陽光を利用・・・最先端の技術ですね。情報ありがとうございます。
まずは「気軽に」が大事ですね。
ご回答いただきまして、ありがとうございました。

青沼 理
2013/06/29 11:37評価ありがとうございました。

志田 茂
建築家
55
土地9坪3階建ての家、北向きの家、等実例あります。
【土地9坪の家】
鉄骨造3階建て 東道路 夫婦
1階:ガレージ+トイレ・2階:リビング+キッチン・3階:寝室+洗面+浴室
⇒ minika http://s-coco.net/works/mini_ka/minika_0.html
【東南西の3方をビルに囲まれた北向きの家】
鉄骨造3階建て 北道路 2世帯住宅
⇒ No.4 http://s-coco.net/works/No.4/No.4_0.html
**
周囲の状況がわからないとなんとも言えませんが、1階を明るくする(感じる)事はできます。(日が入るという事ではありません)
そのためには工夫が必要ですが、それにより特別に金額が上るという事ではないと思います。
小さい家だから安くできるという事はありません。面積単価で言えば、100万円/坪(=3.3m2)を目安に考えてください。杭工事は必要になると思いますが、それは別です。
9坪の土地に作れる家の大きさ(平面的な広さ)はご理解されていますでしょうか?
法的には約7坪ですが、施工の問題がありますので、おおよそ6坪程度(12帖程度)です。そこに階段が必要ですから、実質もっと小さくなります。
その家の大きさというのは、物を最低限にしなければ気持ちよく暮す事ができない大きさです。
上記の事例 minika の施主の考えが参考になると思います。
さんきゅーさんご夫婦ともに、共感できる部分があれば、9坪の土地の家でも大丈夫だと思います。(「ともに」が重要です)
小さい家・小さい家の暮し についてはブログにも書いていますので、よろしければ読んでみてください。
⇒ ブログカテゴリー:小さい家
http://studio-room.no-blog.jp/homeroom/cat12440744/
以上、ご参考にしてみてください。
志田茂建築設計事務所 志田
評価・お礼

さんきゅーさん
2013/06/27 17:24丁寧なご回答ありがとうございます。
いろいろな事例、とても参考になりました。ありがとうございます。
三方囲まれていても、1、2階も、明るくなりますね。
また、工務店さんや、工法などによって、建てられる面積、等々が変わってきそうですね。この土地の近くに、このようなサイズの建物はたくさんあり、私はここで育ったので問題ない(受け入れられる)のですが、やはり妻は最初、面積を聞いたとき、まったくイメージがわかない・・・と言っていました。「ともに」は肝に銘じておきたいと思います。
ご回答、ありがとうございました。

志田 茂
2013/06/27 17:57家は、これからの人生を生きていく場所
奥様は、ともに生きていく人です。
奥様とともに考え、いい家 を手に入れてくださいね。

海田 修平
建築家
1
階段を通して光を下の階まで届ける
下の階にも光を届けるには、階段上部にトップライトやハイサイドライトを設けて、
縦の動線となる階段を利用することが考えられます。
できるだけ透明感のある、またはスカスカな階段で、
光を反射する真っ白なものであれば、下の階まで光が届くのではないでしょうか。
狭小住宅の場合は部屋を間仕切ると本当に狭く感じてしまうので、
できるだけ間仕切らず、間仕切るとしても強化ガラスやポリカのような、
透明、半透明の素材で間仕切り、光を遮断する事のないようにする必要がありますね。
この程度であれば、それほどコストアップにはならないと思いますが、
商業地域なので、準耐火建築物か耐火建築物にする必要がありそうですね。
こちらの方がお金がかかりそうです。
北側の道路が6.5mなので、4階が道路斜線で斜めになってしまうので、
コストのことも考えると、3階の階高を高くして、
屋根を斜めにしてロフトを設けるのが現実的ですね。
評価・お礼

さんきゅーさん
2013/06/27 17:31丁寧なご回答ありがとうございます。
私なりに、間取りのイメージは、「階段上部にトップライト」を設けて、「透明感のある仕切りで光を通す」が現実的なのかな?と思っていました。
こうした場合、建築費に跳ね上がってくるのでは困るな、と思っていたのですが、それほど、と聞いて、少し安心できました。ありがとうございます。
区役所によれば、3階以上は耐火構造物にしなければならないそうですので、どのような工法にすれば、ローコストで耐火、耐震などになるのか・・・と悩みがでてきました。
収納は間取り的に少なそうなので、ロフトもできたら助かります。
ご回答、ありがとうございました。

島崎 義治
建築家
-
問題ないのではないでしょうか。
日照にも注意を払う必要がありますが、それ以上に周囲の景観に注意を払う必要があると思います。商業地での一般建築の裏面や側面などの暗さは日常生活を送るにはそぐわないような気がします。そのため、周囲の景観に期待するよりは、自らの住宅の中に光や風を十分に取り込み、第2の自然といった外部的な明るい大きな空間を作ることによって、つまり、断面計画やデザインの工夫で十分快適な住まいができると思います。
<4階建てのコストはかなり高くなる>
一般的にはそのように考えるかたもいるかもしれませんが、そうではないと思います。
ただ、いずれにしても、一般的な木造のコストでは難しいのではないかと思います。木造3階建てになると防火構造が必要であったり、建坪が小さくなるとコストも割高になると思いますので、利便性の高い商業地を活用するために建築費用を若干高めるというご決断は可能でしょうか。
可能であるならば、
むしろ鉄骨構造とし、できるだけ大きなキャパシティ(内部の容量)を確保し、その中に自由に各室を配置することがいいのではないかと思います。耐火構造とすれば建蔽率も上げられ、より大きな空間を確保することもできます。小さな敷地や建屋を驚くほど大きく、広く見せることができると思います。もちろん、光や風や空気も十分に、一般の住宅以上のお住まいができると思います。
ぜひ、一度相談してみてください。ご連絡をお待ちしております。
島崎義治/島崎義治建築設計事務所
2012グッドデザイン賞を受賞しました
http://architect-studio.com
評価・お礼

さんきゅーさん
2013/06/27 17:37丁寧なご回答ありがとうございます。
このような条件で、下の階まで明るくするには、やはり設計、と感じました。ありがとうございます。
ローコストで、というのが第一優先としたいのですが、木造(3階建て耐火を満たす構造・・・結構高いような感じがします)と鉄骨造とのコストの差と、工務店ごとのコストの差がありそうだと感じてきております。
ご回答ありがとうございました。

富樫 孝幸
建築家
-
東京の狭小住宅の事例
こんにちは、プラネット環境計画の富樫です。
東京の狭小地に家づくりを考えるといろいろむずかしい点も多いかと思います。
今まで東京に敷地6坪~の狭小住宅の設計など手がけていますので参考として
お聞きください。
家を建てられる方、皆さんが南道路に接している訳ではありません。
北道路に接している方、3方向隣家に接している方ももたくさん
いらっしゃいます。
きびしい条件の中でさまざまなアイディアを取りいれ、快適に住まわれている
方もいます。
隣家が迫って開口部からの明かりが期待できない場合、
天空のあかりを取りいれ吹き抜けや階段を通し、階下に導く方法を考えます。
インテリアなどの色も白を基調とし取り入れた光が反射することで明るさを増します。
また、北からの明かりは年間を通して安定しているので大きな開口をつけること
ができます。
計画敷地に隣家の模型などをつくると日照・通風などの導き方がわかります。
コストについては、
現在検討中の敷地は商業地域ですのでおそらく防火地域ではないでしょうか。
防火地域の場合、3階建て以上の建築は、一般的には鉄骨造やRC造ですが
コスト的には割高になります。
また、下町ですと一般的に地耐力が小さいため、地盤改良や杭工事なども
考慮する必要がありますね。
限られた予算の中で
現在、防火地域内で設計中の住宅は木造3階建ての「耐火住宅」です。
木造にすることで大きな柱や壁の必要もなく、スペースを有効に使うことができます。
さらに軽量化することで地盤への負担を軽減することができます。
コスト的には、一般木造住宅+アルファのコストですので鉄骨造やRC造よりも
予算を低減することができます。
「建築家と建てる東京の狭小住宅」に実例など掲載してありますので、
参考にしてください。
http://planet-abc.jimdo.com/
さまざまなアイディアを取り入れることで、ご家族の理想の家ができたらいいですね。
評価・お礼

さんきゅーさん
2013/06/27 17:43丁寧なご回答ありがとうございます。
事例、ご意見、とても参考になり、私の判断を後押ししていただき、ありがとうございます。
工法、コストなども参考になりました。不動産屋さんに聞いたところ、このあたりでは3階の場合、杭は必要なく、ベタ基礎?でいける、と言っておられました。木造の耐火住宅はとてもよさそうですね。検討してゆきたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
(現在のポイント:66pt)
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