対象:住宅設計・構造

富樫 孝幸
建築家
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東京の狭小住宅の事例
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こんにちは、プラネット環境計画の富樫です。
東京の狭小地に家づくりを考えるといろいろむずかしい点も多いかと思います。
今まで東京に敷地6坪~の狭小住宅の設計など手がけていますので参考として
お聞きください。
家を建てられる方、皆さんが南道路に接している訳ではありません。
北道路に接している方、3方向隣家に接している方ももたくさん
いらっしゃいます。
きびしい条件の中でさまざまなアイディアを取りいれ、快適に住まわれている
方もいます。
隣家が迫って開口部からの明かりが期待できない場合、
天空のあかりを取りいれ吹き抜けや階段を通し、階下に導く方法を考えます。
インテリアなどの色も白を基調とし取り入れた光が反射することで明るさを増します。
また、北からの明かりは年間を通して安定しているので大きな開口をつけること
ができます。
計画敷地に隣家の模型などをつくると日照・通風などの導き方がわかります。
コストについては、
現在検討中の敷地は商業地域ですのでおそらく防火地域ではないでしょうか。
防火地域の場合、3階建て以上の建築は、一般的には鉄骨造やRC造ですが
コスト的には割高になります。
また、下町ですと一般的に地耐力が小さいため、地盤改良や杭工事なども
考慮する必要がありますね。
限られた予算の中で
現在、防火地域内で設計中の住宅は木造3階建ての「耐火住宅」です。
木造にすることで大きな柱や壁の必要もなく、スペースを有効に使うことができます。
さらに軽量化することで地盤への負担を軽減することができます。
コスト的には、一般木造住宅+アルファのコストですので鉄骨造やRC造よりも
予算を低減することができます。
「建築家と建てる東京の狭小住宅」に実例など掲載してありますので、
参考にしてください。
http://planet-abc.jimdo.com/
さまざまなアイディアを取り入れることで、ご家族の理想の家ができたらいいですね。
評価・お礼

さんきゅー さん
2013/06/27 17:43
丁寧なご回答ありがとうございます。
事例、ご意見、とても参考になり、私の判断を後押ししていただき、ありがとうございます。
工法、コストなども参考になりました。不動産屋さんに聞いたところ、このあたりでは3階の場合、杭は必要なく、ベタ基礎?でいける、と言っておられました。木造の耐火住宅はとてもよさそうですね。検討してゆきたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
(現在のポイント:66pt)
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現在、地元(下町)に新築(狭小)を考えています。検討中の土地は、土地面積9坪、接道北6.5m、間口3.6m、商業地域、市街化区域、建ぺい律80%、容積率400%という規制、また東と西には4階建て… [続きを読む]
さんきゅーさん (東京都/42歳/男性)
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