対象:住宅設備
回答:5件
昔ながらの家に住みたいのですが
古民家は、何種類かに分類することができます。
田舎(農村部)にある茅葺き民家、京都などにある京町屋民家、別荘地にある数奇屋風民家、金沢などにある武家屋敷民家、川越などにある蔵、横浜山手などにある洋館、大正時代にできた和風と洋館を組合わせた「大正ロマン」の和洋折衷民家等々があります。
一般に、民家と云われる場合、多くの方は「茅葺き民家」を想像されると思います。
日本本来の木造建築は構造部分に関しては釘を使わない「仕口工法」で柱と梁を固定しています。 その典型的建物が五重の塔や法隆寺です。
(法隆寺は1000年前に建てられた建築物です。)
古民家再生は新築よりも約3割くらい割高です。
古民家には、「歴史と文化」があり、100年以上の年月を経た柱や梁、建具等を使っています。 新材と100年以上の部材を比較して頂ければ、おのずと価値判断ができると思います。
また、再生ができる技術を持った棟梁(大工)や職人が減少している、現実もあります。
日本本来の木造建築は地震を考え、釘を使わない構造で建物自体が免震構造になっています。 (歴史のなかで、五重の塔が倒壊した歴史はありません。)
⊂参考⊃
http://www.ejrb-y.jp/
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在来工法と伝統構法
おっしゃるような家は、伝統構法と呼ばれます。
これは一般的な在来工法とは違うものと思ったほうが良いです。
昔の家でも在来工法で金物を使っていないものは、単に地震に対して
弱いだけの作りなので区別が必要です。
在来工法で使われる構造材は柱で言うと、105角、120角、太くても
せいぜい130角です。
垂直荷重はこれで充分なのです。そして地震に対する耐力として
筋交いや合板等で構造壁を造って対処します。
また、地震時にかかる引き抜き力には金物で補強します。
伝統構法は、基本的にかなり太い材料を使用します。
それはジョイント部(仕口)での耐力やめり込みなどにより
地震力を逃がす効果が重要になるからです。
仕口部での断面欠損が大きくても、残った断面が小さくならない為
には大きな材が必要です。
在来工法は構造計算の方式がはっきり出来ていますが、伝統構法は
できていません。(あまりに曖昧なので。現在、国が策定中ですが)
材木は、太いものが必要になるので構造材は高くなります。
また、仕口など特殊な手加工には人件費がかかります。
開放的で木を現しで使っている家は在来工法でも作れます。
(金物は必要ですが)
本当の伝統工法を使いたい場合は、現状ではかなりの専門性を
要求される工事になります。
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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秋葉 忠夫
工務店
1
伝統的な工法を使って新築している現場を見学することが早道です。
伝統構法または伝統的な工法を使って住宅を新築している工務店が地域ごとに存在しています。規模が小さいため、その存在がお客様からはなかなか見えません。無垢の木や漆喰といった伝統的な、自然素材を使っている会社がほとんどです。職人も、地域ごとの歴史から生まれた、技術の伝承がされています。
木工の継手では、追掛け大栓・渡りあごを中心組みに、車知栓や込栓で留めていくという、日本伝統の軸組みが基本になります。
しかし、本物を求めていけば希少価値をもとめることとなり、建築費が高価になってしまうことは否めません。そこで、基本となる、たとえば大工の技術や左官の技術を最大限活かしてあとは現在の施工方法や施工材料と組み合わせていくことでコストを抑えることができます。確認申請や性能確保するための法律をクリアすることが前提ですから、現代の実情に即した対応がされています。
日本の民家を100年単位で長持ちさせてきた、元祖・長期優良住宅といえるでしょう。
まず、伝統的な日本の住まいを是非ご覧になることをお勧めします。それには、HPでご近所の工務店を検索してみてください。
古民家は、囲炉裏から出たすすで黒くなっていますね。この雰囲気が好きな方もいらっしゃいます。移築は現実的でなくても、古民家の解体から出た古材は専門業者によって保管されて流通しています。
伝統的な工法を用いて、古民家風に新築するのが私の勝手なお勧めです。
補足
例として現代の伝統と現代のデザインを融合した弊社の施工例をご覧いただければ幸いです。
田口 知子
建築家
4
伝統工法の職人さんを育てている工務店
日本の古くからある木造住宅は、昔は多くの職人さん、大工さんのよってごくあたりまえに作られてきましたが、今ではなかなかお目にかかりませんね。
ハウスメーカーが、簡単で早い工法を発明したために、効率の悪い人の手のかかる工法を排除するような市場の動きできて、今のような金物工法+サイディングボードの住宅が大半になりました。
しかし、今でもそういった大工の技術を大切に育てている工務店はいくつかあります。どのような地域にお住まいなのかわかりませんが、首都圏でしたらいくつか知っている工務店はあります。そのような工務店に直接交渉して、価格等も相談されるとよいかもしれませえん。
価格はいろいろなのでなんともいえませんが、必ずしもハウスメーカーより高いわけではないと思います。
何かありましたらお気軽にご相談ください。
田口知子建築設計事務所
田口知子 taguchi@t-taguchi.com
http://t-taguchi.com/
市川 均
建築家
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特別高くなく創る方法はあります
はじめまして、アーキネットデザインの市川均と申します。
私は、ご質問にあるような、昔ながらの大工や左官やの手作りの「木と漆喰の家」にこだわって家づくりをお手伝いしています。私のHPに掲載されている家は、デザインは様々ですが、皆そのような手作りの木と漆喰の家ですので是非、ご覧下さい。また、価格は、木や漆喰より、キッチンやユニットバス、冷暖房機器の価格によって高くなりがちです。言い換えると、木と漆喰はきちんとした職人が扱えばとても安価です。アーキネットデザインの「企画型住宅」を見てもらうと如何に安く創れるかもお解りいただけるでしょう。
(現在のポイント:2pt)
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