対象:住宅設備
在来工法と伝統構法
おっしゃるような家は、伝統構法と呼ばれます。
これは一般的な在来工法とは違うものと思ったほうが良いです。
昔の家でも在来工法で金物を使っていないものは、単に地震に対して
弱いだけの作りなので区別が必要です。
在来工法で使われる構造材は柱で言うと、105角、120角、太くても
せいぜい130角です。
垂直荷重はこれで充分なのです。そして地震に対する耐力として
筋交いや合板等で構造壁を造って対処します。
また、地震時にかかる引き抜き力には金物で補強します。
伝統構法は、基本的にかなり太い材料を使用します。
それはジョイント部(仕口)での耐力やめり込みなどにより
地震力を逃がす効果が重要になるからです。
仕口部での断面欠損が大きくても、残った断面が小さくならない為
には大きな材が必要です。
在来工法は構造計算の方式がはっきり出来ていますが、伝統構法は
できていません。(あまりに曖昧なので。現在、国が策定中ですが)
材木は、太いものが必要になるので構造材は高くなります。
また、仕口など特殊な手加工には人件費がかかります。
開放的で木を現しで使っている家は在来工法でも作れます。
(金物は必要ですが)
本当の伝統工法を使いたい場合は、現状ではかなりの専門性を
要求される工事になります。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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この回答の相談
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All About ProFileさん
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