先日、公私ともにお世話になっていた前職の上司、役員の方が亡くなりました。私が初めに入った会社の経営陣の方で、その後会社が合併したりする中で、経営からは離れていきましたが会社には残り、どちらかといえば飲み仲間のように付き合って下さった方です。がんで手術をされ、それから5年以上経っていますので、医学的にはずいぶん長生きされたことになるようですが、年齢的にはまだまだこれからという方でした。
昨年末に「今を逃すと飲めなくなるかも」と思って飲み会をやったのが本当に最後の飲み会になり、「いよいよ会えなくなるかも」と思ってお見舞いに行ったのが本当に最後のお別れになってしまいました。もう少し時間があると思っていましたが、やっぱりそうはいきませんでした。
私の父も3年前にがんで亡くなっていますが、その時もやっぱり自分が想像していたより時間はありませんでした。
実はその教訓もあったので、飲み会もお見舞いも、思い立った時にすぐ動くようにしました。お亡くなりになったことは寂しいですが、その行動のおかげで、少しは自分の気持ちの整理がつけやすくなりました。
私などは気を許していると何でも先延ばししてしまうタイプですが、年齢とともに少しずつ「時間に限りがある」ということを感じるようになりました。
「いつか行こう」「いつか会おう」「いつかやろう」と思っていると、本当に“行けなく”なったり“会えなく”なったり“できなく”なったりすることにときどき遭遇するようになりました。特に「いつか会おう」が“会えなく”なってしまった時は本当に後悔します。
こういうことがある度に、「気になったことはすぐにやる」ということが大切であると、あらためて感じます。
時間には限りがあると自覚すること、できることは早く行動すること、特に会いたい人には会える時にきちんと会っておくことは、年を重ねるほど大事になってくる気がします。
あくまで自分が後悔することが少なくて済むように、自分のために意識していこうと思います。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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