朝礼の意義と目的　＜後編＞

★朝礼をモチベーションアップの場に

　朝礼を効果的に実施するには、必ず前もって進行係の当番を決めておくことが必要です。

　前日の売上、客数、連絡事項など発表する資料は開始までにきちんと準備し、朝礼本番では、参加者全員の情熱と目的意識を持って真剣に行いましょう。

朝礼の進め方としては、例えば、

　①挨拶＜店長あるいは進行係に出席者が向かい合い挨拶を交わします＞

　②通達事項を発表＜前日の売上･客数、本日の目標売上･客数、前日のお褒めや苦情など改善事項など＞

　③社是、経営理念などの唱和＜当番の頭だしに続けて全員で唱和、接客基本用語の発生練習、お辞儀の練習など＞

　④店長または時間帯責任者からスタッフへのメッセージを伝える＜昼の売上目標、お勧めなど＞

これらを伝えることで、やる気を引き出してオープンを迎えたいものです。

　朝礼は、ともすればマンネリ化し気の抜けた儀式となりがちですが、常に全ての品質を上げ続けるには、朝礼のあり方が問われています。

　小さなミスの積み重ねが結果として客数減となって表れまずが、逆に、朝礼で確認した改善点や、小さな気遣いを徹底することで、お客様の満足度を高め来店頻度アップや予約獲得などにつなげて業績を上げられます。

　朝礼は1日の仕事の始まりなので、疎かにできません。本日のオープンに当たり、気持ちよくお客様をお迎えする雰囲気づくりが最も大切であり、そのための朝礼なのです。

　従がって、スタッフへの個人攻撃や、アレはダメだなどと問題の指摘だけだと気分も落ち込んでしまい、良い仕事につながりません。気分悪くお店がスタートすれば笑顔も無く、料理の品質やチームワークにも大きなマイナスの影響を与えます。

　できれば、問題点の指摘だけでなく、お客様に喜んでもらった気配りなどを発見して、皆に朝礼の場などで積極的に伝えましょう。良い行動や改善などを皆で共有することで、スタッフの一体感も高まります。

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