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帳面が作れても、読めてもそれだけではダメ

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おはようございます。

今日は会計帳簿に関するお話をしてみたいと思います。


数年前に山田真哉さんがお書きになられた会計三部作を読まれたことはあるでしょうか?

・さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
・食い逃げされてもバイトは雇うな
・「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い


一時期起こった「会計ブーム」とでも呼ぶべききっかけともなったシリーズです。
これらの本が出た頃から、例えば税理士事務所のHPに
・会計帳面から顧問先の問題点を見つけ、適切な指導を行う
といった宣伝文句が乗り始めました。

ついでに、本屋の投資関係の書物をみると
・財務諸表を読んでばっちり儲ける!
みたいな本が流行しました。


しかしながら、実は山田真哉さんが三部作の最後にあとがきで書いているのは全く真逆のことだったりします。
山田さんは
会計は信頼されすぎている

と断言しています。
私もまったくもって同感です。


確かに会計帳簿は事業の成果を図るために必要不可欠な書類であることは間違いありません。
正確な会計帳簿を作ることも、適切な申告や経営判断のためには欠かせないかもしれません。

しかし、事業運営全体を考えるならば数字に表れない雰囲気といったものがより重要になることだってあるでしょう。
また、会計帳面から判断される対策とは真逆のことをやらなければならないこともあります。


昨日からの繰り返しになります。
結局のところ企業者に求められているのは「知識」だとか「計画」だとか「診断」だとかそんなものではありません。
成果を出すための行動こそが求められているものです。


それを「会計帳簿さえ読んでいれば大丈夫」などと思っているのならば今すぐ帳面など打ち捨てるべきです。
また実践の伴わない経営計画などはもっとも無用なものといえるでしょう。


どうも昨今の経営に関する噂話を聞いていると、「知識さえあれば大丈夫」という雰囲気が感じられてなりません。

経営とは実践です。
このことを理解していない経営者に、はっきりといえば明日はありません。


この項、明日に続く。

いつもお読み頂き、ありがとうございます。

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