おはようございます、今日はソ連の建国日です。
ちょうど100年くらい前のことなのですねぇ・・・
自著『高校生からはじめる投資のはなし』について。
利益を単式簿記で求めるだけでは、十分な情報が表現できない点について触れています。
利益を計算するのに、売上と費用だけを集計すれば良いのに、なぜ持ち物(資産や負債)まで集計するのか。
それは、企業や団体の状態を深く知るためには、利益だけでは不十分なためです。
例えば、以下の2つの企業を比較してみましょう。
企業A:保有資産は1,000万円
企業B:保有資産は1億円
これだけをみると、企業Bの方が優良企業のように見受けられます。
しかし、実際にはこの情報だけでは、企業の信用度を測ることはまったくできません。
例えば、その内容を精査したらこんな感じだとしたらどうでしょう?
企業A:保有資産は1,000万円、すべて現預金で所有
企業B:保有資産は1億円で、回収の見込みが怪しい貸付金がそのうち9,800万円を占めている
どちらの方が信用度が高いと言えるでしょうか?
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家

- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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