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一流アスリートたちから感じる「客観視」する能力の高さ

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 これは、個人的に感じていることなので、正しいかどうかはわかりませんが、最近の一流アスリートたちのインタビューで、その受け答えが以前とは少し変化している気がしています。内容がとても分析的で、具体的な話をする人が多いのです。

 

 昔よく見かけた「気合で」とか「集中して」とか「気分を上げて」とか、ただ「頑張ります」といったことではなく、自分の体の状態やメンタルの状態、勝つための課題やポイント、ゲームの読みや勝負どころなどを、自分の強みや弱み、データ的な根拠なども含めて客観的に話します。的確に言葉で表現するのがもともと得意だったのか、それとも訓練の結果なのかはわかりませんが、話す内容がとても論理的です。

 上位に食い込むことが多い一流のアスリートほど、自分のプレーを解説者のように客観的に振り返って評価している印象があります。

 

 これは、まだ現役に近い引退したばかりの元アスリートにも同じ印象があります。その道を究めた人たちだから当然かもしれませんが、筋道を立ててわかりやすく、論理的に話せる人が多いことに感心しています。

 

 この10年くらいだと思いますが、アスリートのインタビューを聞いていて、よく出てくるフレーズに「楽しむ」という言葉があります。もちろん今でも「試合を楽しむ」とか「雰囲気を楽しむ」とか、中には「プレッシャーを楽しむ」などという言葉は出てきますが、以前は「日常の延長で」「普通の気持ちで」など緊張を回避したいニュアンスが強かったのが、最近は自分の状況を客観視して適切な目標設定をしたうえで、競技自体を「楽しむ」と言っています。ニュアンスが変わってきていると感じます。

 

 この「楽しむ」という言葉は、新卒採用や若手社員との会話でもよく出てきます。

 例えば、若手社員に「会社はどう?」「仕事はどう?」などと尋ねると、「楽しいです!」という答えが返ってきます。「面白い」でも「慣れました」でも、「難しい」でも「大変です」でもなく、「楽しい」「楽しむ」なのです。

 

 私自身はこれまでの仕事経験の中で、そこまで「楽しい」と表現できることは見当たらなかったので、初めに聞いた頃は結構な違和感がありました。それを緊張回避という視点で見ると、本来はつらい場面が含まれていると思われる仕事、研修、自己啓発などに対して「楽しい」と表現をしていると感じました。アスリートがプレッシャーを回避したいニュアンスと同じものです。

 

 そもそも「楽しい」というのは主観的な言葉で、人によって楽しいことは違います。

 ここからは私の想像ですが、以前は緊張や不安を抑えることや、自分の感情をコントロールして落ち着くために、「楽しい」と自分に言い聞かせていたように思います。メンタルコントロールのために、あえて「楽しむ」という言葉を使っていたのではないでしょうか。

 そして最近そのニュアンスの「楽しむ」が減ったのは、自分を客観視する能力が高くなって、メンタルでも同じことができるようになってきたからではないかと思います。

 例えば、「自分は緊張するとこんな反応になる」「こういう時に緊張状態になりがちである」など、自分の陥りがちな傾向を具体的に把握していて、それに対して「こういう時はここに注意する」「こうやって落ち着きを取り戻す」など、コントロールする方法の引き出しを数多く持っています。

 

 レベルアップのために「客観視」する能力が大事なのは、ビジネスの中でも同じです。ただ、アスリートの進歩と比べて、ビジネスの世界はまだまだ遅れています。気合や根性論、滅私奉公や長時間労働など、成果を生む根拠がない主観による行動が、まだまだ多く見受けられます。

 

 「客観視」する能力を高めることは、どんな場面でも共通して求められています。

 

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