対象:リフォーム・増改築
約2年前に新築しました。
住まいは、栃木県南部です。
窓はLIXIL SAMOS2Hという商品にしました。
外側アルミ、内側樹脂という仕様でペアガラスでLow-e(内外どちらか)というものです。
断熱材は、フォームライトSLという商品です。
換気は外気を床下経由で取り込む第三種換気システムとなっております。
冬場は冷え込みがひどく、晴れた翌日等は最低だと-8℃ぐらい、-5℃ぐらいの日は何度かあります。
カーテンを半分程度上げていても、寝室やリビングの窓のガラス下部やサイド、樹脂部が結露してきます。
2F寝室は睡眠時の呼吸が関与しているため、ある程度の結露は仕方ないと認識しております。
加えて、寝室は北と東に面しているため。
暖房と加湿をしており、部屋20度湿度35%程度ぐらいにしております。
最低気温が0℃を下回らない日はほとんど結露しないように感じますが、それより冷えると結露が発生するように感じます。
暖房の力が強ければもう少し結露はましになるでしょうし、空気の対流も強ければ、結露がましになるのは認識しております。
結露に加えて、コールドドラフト(窓で空気が冷えて、下側に冷気がおりてきます)もあり、対策を考えております。
内窓追加を考えておりますが、仮に樹脂枠のシングルガラスタイプを設置しても効果があるでしょうか?
ペアガラスにすれば、より効果を見込めるのでしょうが。
心配なのは、内窓の室内側や外側、もともとの窓の内側に結露が発生して困るようなことにはならないでしょうか?
rgkkc588さん ( 栃木県 / 男性 / 33歳 )
回答:2件
吉田 武志
建築家
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内窓を設置しても、既存窓の内側等に結露が増えることは無い
栃木県宇都宮市で注文住宅建築とリフォームを行う工務店ヨシダクラフトを経営しております。吉田と申します。栃木県南部なら近いですね。
「内窓(二重窓)を設置すると、内窓の室内側や既存の窓の内側に結露が増えて困るようなことにならないか心配?」というご質問だと思います。
十数件、内窓(二重窓)を設置するリフォームを行っていますが既存窓の結露が増えたというケースは今のところありません。内窓を付けると快適になり、他の部屋もとリピートする方もいらっしゃいます。内窓設置は一番簡単に出来てコストパフォーマンスの高い断熱リフォームです。
内窓を付けると、断熱性、気密性が高まります。室内で暖められた空気を外に逃がさないので、室内温度と既存のサッシと内窓の間の温度差はかなり開きます。既存のサッシと内窓の間の温度は外気温に近くなります。その為既存サッシに結露は発生しにくくなります。
内窓を付けた場合の既存窓の結露等を実験した方や資料があるので参照してください。
以下どちらもよく読んで頂くとわかりますが、内窓(二重窓)を付けると良い結果となっています。
■出典 窓悩み.com 内窓(二重窓)を設置すると既存の窓の結露はどうなる?
http://www.mado-nayami.com/experimentation/h20120210092209015.html
■出典 ケンプラッツ 内窓は新たな悩みを引き起こすのか?
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/column/20100222/539533/
ヨシダクラフト http://yoshidacraft.net
補足
樹脂枠のシングルガラスタイプを設置しても、ペアガラスほどではないですが効果はあります。
ガラスが一枚増えて、気密性もより高まるわけですから。ちなみにペアガラスしか施工した経験はありません。
評価・お礼
rgkkc588さん
2014/12/19 22:00分かりやすい説明、データ等ありがとうございます。
安心して検討出来そうです。
エコポイントが復活すれば、コストパフォーマンスも良さそうですし。
吉田 武志
2014/12/19 22:08高いご評価を頂きまして、ありがとうございます。
近いので、よかったら内窓設置の際にはお声掛けください。
お問い合わせ
http://yoshidacraft.net/%e4%bc%9a%e7%a4%be%e6%a1%88%e5%86%85/%e3%81%8a%e5%95%8f%e3%81%84%e5%90%88%e3%82%8f%e3%81%9b/
上村 美智夫
建築家
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内窓設置の長所・短所・注意点・効果等について
はじめまして、省エネと住宅の快適性にこだわって設計しているPAO建築設計の上村です。
既存の窓の内側にもう1枚窓を取り付ける、内窓は断熱性や防音性の向上、そして、結露の軽減の効果が期待できます。
内窓を追加することによる、主な長所、短所、注意点等は次のようになります。
■長所
・防音効果、断熱効果、結露の軽減効果があります。防音効果はかなり期待できると思われます。
・交通量の多い道路レベルの騒音を図書館並みの静かさに。-40dBの遮音性能! (メーカーカタログより)
・大がかりな工事は不要(外壁や柱等を壊さない)
・西日や夏の強い日差し、更に紫外線の侵入を抑制するガラス(遮熱断熱Low-E複層ガラス)などもあります。
■短所
内窓を設置した分、窓の開け閉めの手間が1回から2回に増える。
■注意点
内窓の特性上、下記の窓には取付けできません。
・回転窓や内開き窓などのように、可動する障子が内側に張り出すタイプの窓
・内側にクーラーなどが張り出している窓
・天窓など垂直壁面以外の窓
・窓枠正面にカーテンレールBOX等がある場合はふかし枠を取付けできません。
・浴室など高温・多湿の場所には、一部を除き基本的には使用できません。
内窓はシングルガラスよりペアガラスやLow-Eガラスの方が効果があります。
モデルケースによるシミュレーションでは、栃木県の場合次のような効果が期待できるようです。これはあくまでも参考程度にお考えください。
暖冷房費の削減額
内窓(単板ガラス):13940円/年
内窓(一般複層ガラス):15880円/年
内窓(高断熱複層ガラス=Low-Eガラス):16500円/年
内窓の設置について詳しくは、下記当方のHPも宜しければ参考にして下さい。
#01 「内窓の設置」について(PAO建築設計HP)
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ecopoint/ecopoint_Pao01.html
内窓設置の場合(予想削減額の目安)のシミュレーションは同じく下記当方のHPをご覧ください。
リンク集 Link
http://www2.gol.com/users/paoarchi/link.html
■省エネ・エコ 関連 各種 シミュレータ
省エネシミュレーション/LIXIL(リクシル)
以上、少しでも参考になれば幸いです。
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上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com
(現在のポイント:-pt)
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