対象:リフォーム・増改築
木造家屋の切妻・瓦屋根からガルバ鋼板屋根&勾配天井へ下記構造にて、改築しました。
・ガルバ鋼板(NISC 遮熱対摩カラーGL:ガルバ鋼板縦ハゼ葺き)
・ゴムアスルーフィング
・構造合板
・断熱材(ネオマフォーム45mm)
・勾配天井(構造用合板9mm)
室内では小雨でも天井から雨音がします。最近の集中豪雨ではイヤホンなしにはテレビを聴くことはできない状況です。また、真夏の日中には、室内温度は34度になりエアコンなしにはすごせません。
工務店さんより、ガルバ屋根では雨音を完全に遮音ことはできない。ネオマは優れた断熱材だが、真夏の室内の高温はしかたない。と言われています。
また、雨音防止については、既存のガルバ屋根の上にスレートを置けば、費用が安く雨音対応ができると、提案されています。
私は、これまで、スレート屋根にガルバをかぶせて葺き替えるケースは聞いた事がありますが、ガルバ屋根にスレートを置くことは聞いた事がありません。これは、雨音対策として可能なのでしょうか?また、この構造では、真夏の日中、ガルバ屋根に熱が留まってしまい、室内がさらに暑くなるのでは、と危惧しています。そのための断熱対策はどうすればいいのでしょうか?そして、ガルバ屋根&スレート構造による結露などで野地板の劣化を引き起こすのでは?と心配しています。
どうぞ、現実的かつ技術的なご教示と対策についてお願いいたします。
shmaさん ( 京都府 / 男性 / 61歳 )
回答:1件
飯村 真樹
建築家
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関西では、夏暑いですよね。
初めまして、飯村と申します。
まず、屋根材のガルバリウム鋼板の上にさらにスレートを葺くような工事はおすすめしません。耐候性も落ちますし、重量も増えますし、予算がかさみます。もったいないと思います。
おすすめですが、吸音効果と断熱効果の高い断熱材が必要です。
屋根裏のスペースも無くしてしまったようですし、その断熱材はネオマフォームでは吸音効果は見込めません。(ボード状の断熱材ですので。)
その、ネオマフォームはそのままにしておいたほうがいいですからセルロースファイバーのブローイングをお勧めします。
セルロースで吸音性能は抜群ですし、断熱性能も上がります。
まず、今の工事を無駄にしないで済むと思います。
是非、参考にしてください。
それでは。
評価・お礼
shmaさん
2017/10/04 15:54飯村 様
ご回答いただき、ありがとうございます。
ガルバの上にスレートを葺くということは、やはり変な話ですよね。
もともと、地震対策のために重い瓦屋根でなく軽量なガルバを選択したのですから。
また、スレートについては、改築後の保守コストの観点から選択外でした。
今更ながら、
ネオマでなくセルロースファイバーを選択していれば、断熱&雨音軽減できたのでしょうか?
また、ガルバの下地に石膏ボードを敷いていれば、雨音を完全に遮音できたのでしょうか?
(しかし、プロの一級建築士に対して、素人の私が改築前に指摘できたとは、正直、今でも思えません。)
室内の勾配天井の下に水平天井にてブローイングすることも考えました。しかし、家族は大反対でした。理由は、約10日間の工事のために、2階部屋が使用できず、職人さんが室内で作業することを想像すると、通常の日常生活が大きく制限され、ストレスが溜まります。
なんとか、室内でなく屋外工事で雨音遮音を解決できないものか、頭を抱えて悩んでいます。
ガルバ屋根への塗装工事を考えましたが、工務店さんからは、期待した効果が上がらず、3年後には塗装劣化して後始末が大変になる、と反対されました。
震災後、ガルバ屋根を使用した改築が主流となっていること、地震対策&シンプルなデザインに納得して、ガルバを採用しました。建築家さんからは、ガルバでなく軽量の瓦屋根にしていれば、雨音遮音や断熱工事が多少、しっかりしていなくても問題ない改築ができたのに・・・と指摘されると思います。
もし、潤沢な資金があれば、ガルバをはがして、遮音&断熱工事を徹底した新ガルバ屋根へ再改築したい気持ちです。室内工事でなく屋外工事で、なんとか、雨音遮音だけでも解決できないものでしょうか?
何か良い知恵がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
(現在のポイント:-pt)
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