対象:リフォーム・増改築
回答:5件
状況によって全く変わってきますよ
日本の木造住宅の平均寿命は25年程度とはよく言われています。
この平均年数は、粗悪に造られた家の寿命が来たり、ライフスタイルが合わなくなったために建替えたりというケースが多いためにこの数字になっています。
今回購入を考えられている住まいの構造の状態、例えば腐食具合やシロアリの被害状況などによっては、長持ちしない可能性もありますのでその辺りの注意は必要だと思われます。購入されるのならその辺りをしっかり調べられるほうがいいでしょう。もしあと10年程度しか持ちそうにない家だったら10年後に建替える費用がかかってきます。その辺りも含めて生涯にわたり、総額としていくらかかるか?という側面からも検討されたほうがよさそうですね。
設計士などの専門家に状況を見てもらうのも1つだと思いますのでご家族で話し合ってみてください。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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木造住宅の耐久性
のーたんママ1様、はじめまして。
私の所見を述べさせて頂きます。
国連の「住宅統計調査」によりますと、住宅の平均寿命は、日本30年、アメリカ96年、イギリス141年だそうですが、住宅の寿命を延ばすことは、環境への負荷を減らすことに繋がります。ですから、築25年の住宅をリフォームして住宅の寿命を伸ばしていくことは、とても良いことだと思っています。と、「築25年 中古住宅」で書きました。
http://profile.allabout.co.jp/fs/blissfulday-hata/qa/detail/31125
建売住宅・注文住宅・ハウスメーカーが建てたのかで、建物の内容が違ってきます。
問題は、主要構造部の耐久性ですね。主要構造部は建築物の重要な役割を果たしている部分のことですが、建築基準法2条5号では、主要構造部とは「壁・柱・床・はり・屋根・階段」であると定義されています。
木造軸組工法(在来工法)を例にした場合、ハウスメーカー・建売住宅は、主要構造部に集成材を使用している場合が多いので、25〜30年程度の寿命だと思います。また、近年「使ってはいけない木材」の集成材を主要構造部に使用しているので、20年程度の寿命ではないかと思われます。新築住宅として、割安感がある建物は、耐久性に問題があるだろうと思います。
伝統的な木造軸組工法であれば、(天然乾燥された無垢材を主要構造部に使用している)築100年・200年に至る、寿命のある住宅は現存しています。但し、人工乾燥させた無垢材は、木が呼吸しませんので、耐久性はかなり落ちるだろうと思います。
シロアリ、腐食等の問題は、木造軸組工法の場合、無垢材を使用しているのであれば、取替えも可能です。
私の所見が、のーたんママ1様の参考になれれば幸いです。
回答専門家
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記事制作に関するご相談
森岡 篤
建築家
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判断の第一は、住み続けたいかどうか
のーたんママ1さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
築21年、悩ましいところですね。
1981年に大きな耐震規準の改正が行われました。
築21年ということは、改正以降なので、一つの条件はクリアしています。
しかしながら、特に木造住宅の耐震性は、制度上固体差がとても大きく、一般論で言うことは難しいです。
日本の住宅の平均寿命は、25年〜30年(統計データ)で、あたかもこれが木造住宅の寿命かのように言われていますが、全く違います。
建て替えの理由は、ほとんどがライフスタイルに合わなくなる等、耐久性とは関係ない理由だからです。
少なくとも、30年程度で「もう耐久限度で、倒壊してしまう」などあり得ません。
逆に、長く住むためには、必ずメンテナンスが必要です。
家の寿命に関しては、私のコラム:家の寿命を化科学するを参照下さい。
木材自体は、数百年の耐久性があるのですが、シロアリか腐食により、朽ちてしまいます。
リフォームするためには、
・耐震診断し、耐震性を確認
・シロアリ、腐食の調査
が必要ですが、問題あっても改善可能です。
リフォームするか、建て替えるかの、一番の判断基準は、その家が気に入っていて、今後も住み続けたいと思うかどうかです。
耐久性問題なくても、不満多く、大幅に改造するなら建て替えが良いかもしれません。
今の家が好きで、住み続けたいならば、耐震性、耐久性の問題がクリアできれば、しっかりとリフォームすることを強くお勧めします。
参考にしていただけたら幸です。
パルティータ建築工房サイトはこちら
東京都中野区の建築設計事務所 注文住宅/二世帯住宅/リフォーム
住宅の疑問にこたえる、「住宅こたえるね!ット」はこちら
漆原 智
建築家
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木造住宅の耐久性について
のーたんママ1さん、こんにちは。
木造住宅の耐久性は、木材のグレードや、つくり方にもよって違ってきますが、
腐食さえしていなければ、50年でも100年でももつものです。
古民家など、200年を超える家も沢山あります。
新築だから耐久性があるとは、限りませんね。
家をどのように造っていくかの過程や工法、工事の質が左右します。
よくハウスメーカーに相談すれば新築を勧められ、リフォーム会社に相談すればリフォームを勧められるなんとことを聞きます。
しかし、大切なことは今の家にどれだけ愛着があるのかや、今後のライフサイクルにあっているかなどを踏まえて、リフォームが良いのか新築が良いのかを判断されるとよろしいと思います。
お客様の立場で公平な判断ができる専門家に、
現在の家の状況を調査してもらい、今後の提案も含め検討されるとよろしいと思います。
中舎 重之
建築家
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木造住宅の耐用年数
当方は神奈川県で189棟の耐震診断をした実績があります。その経験から話をします。耐震診断ですから当然地震がおきた時に、建物が安全であるかどうかを調べます。診断の結果は全てNGでした。では地震が今後45年間におきなかったと仮定します。建物の耐用年数は在来木造軸組工法では最長で45年だと思っています。ですから、残り24年間はOKでしょう。在来に対して、伝統工法と言うのがあります。早い話が法隆寺の五重塔が代表です。創建(再建?)以来、昭和19年の解体大修理までの1300年間(1200?)を一切の修理なしで建ち続けて居るという世界的大記録があります。此処では在来工法での建物の話ですから、建て替えを選択される事が妥当だと判断します。
以上です。 2014.5.16 中舎重之
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