対象:住宅設備
はじめまして。
この度、オール電化で実家を新築することになりました。
まず新居の間取りを簡単に説明しますと、
LDKは13畳で全面吹き抜け&リビング階段。
南面は1間半の掃きだし窓、その上部にはリモコンで開閉できるオーニング窓を設置。
2階はロフトのような仕様で、そこから下を除くと
LDKすべてが見渡せるようになっています。
開放的な空間を目指していたので、私としてはこれで満足なのですが、
吹き抜けやリビング階段を作るというと、
みんな口を揃えて「寒いよ~」と言ってきます。
一応、暖房は電気ストーブ・ホットカーペットなどを考えていますが、
ホットカーペットを敷くなら、床暖房もあるのでは?と思い始めました。
ただ、周囲の人に相談すると「床暖房は高いからやめときな!」という人ばかり・・・。
実際のところはどんなもんなんでしょうか?
最近では、ランニングコストの安価な蓄熱式床暖房や、
コストパフォーマンスの良い遠赤外線フィルムのものなどがあるようですが。
安いものではありませんし、正直ここまで必要かどうか悩んでいます。
助言のほど、よろしくお願いします。
補足
2010/11/11 16:42仕様の補足です。
勾配天井にはシーリングファン、窓ガラスはLow-eガラス。
床は無垢フローリング。
今までのメイン暖房は灯油ストーブでしたが、
「壁が汚れる」という理由で新居には持って行きません。
居住場所は瀬戸内海よりの広島市内ですが、冬はハンパなく底冷えがします。
のりまっきーさん ( 広島県 / 女性 / 38歳 )
回答:3件
飯塚 忠史
不動産コンサルタント
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間取りにベストマッチングする暖房方式
吹抜けのある開放的な間取りは気持ちいいものです。分譲マンションでは億ションにならない限り味わえません。
但し、暖房については従来のものでは対応が難しく工夫が必要です。ご相談の床暖房は原則、補助的なものに過ぎませんので空調も考えた暖房システムをお勧めいたします。
まず、建物の断熱性能を高めるための施工方法の検討、冬場における陽だまりを上手に活用する工夫、夏場における日差しを防ぐ工夫など、開放的な間取りを活かすには十二分な検討が必要になります。
展示場は空調設備などに十二分な費用をかけています。ランニングコストも家計という観点から考えれば現実的なものになっていないケースもあります。実際に開放的な間取りの建物に住んでいる方々の意見を聞いてみることが第一歩であり、大切なことだと思います。
評価・お礼
のりまっきーさん
2010/11/12 12:13設計士さんに「軒・庇は深くしてください」とお願いしましたので、
夏場の日差し対策は取れていると思いますが冬の対策となると・・・。
もう一度設計士さんに断熱性能のことなどを確認し、空間に見合ったエアコンの設置なども考えて見ます。
どうもありがとうございました。
御前 好史
建築家
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エアコンとの併用で検討してみては
私の仕事は主に関東地方の南側が対象地域ですが、新築工事・リフォームを問わず、必ず床暖房を提案してきました。
そのときに気を付けるのは、どの程度の暖房を住まい手が求めているか、冬の生活スタイルがどうなのかという内容についてよく話し合ったうえで決定することです。
部屋の中は薄着で生活したい方には、温度が上がる温水式床暖房を勧めますが、足下の底冷えが無いのが前提で、ある程度重ね着しても良い生活スタイルの方には、比較的低温の電気式床暖房やパッシブソーラーを勧めています。
結果としては電気式やパッシブソーラーの事例がほとんどですが、朝早くの体感温度に慣れる為に短時間エアコンを併用している場合が多いようです。
のりまっきーさんのお宅は、Low-eガラスやシーリングファンが仕様になっておりますので、おそらく断熱方法もしっかりしているのではないかと思われますので、床暖房とエアコンの併用を検討してみてはいかがでしょう。
但し無垢フローリングが床暖房対応であるかどうかを確認する必要があります。床暖房対応であれば問題ないのですが、それ以外のフローリングは使用している間に隙間が出る可能性があります。特に幅の広い物。
私の事例では、コストの関係から床暖房非対応の無垢フローリング(巾90mm)
を使用する場合が多いのですが、床暖房が低温式であることと、多少隙間が出ても春先から初夏にかけて元に戻ることを皆さんに理解していただいています。また床暖房の使い方とフローリングの樹種によってはほとんど影響が無い場合もあります。
寒さの感じ方には個人差がある、と言ってしまえばそれまでですが、のりまっきーさんのお宅は比較的温暖な地域かと思われますので、参考にしてみてください。
評価・お礼
のりまっきーさん
2010/11/16 13:20返答が遅くなって申し訳ありません。なんだかうまく更新できてなかったようで・・・。
すみませんが再質問です。
『フローリングの樹種によってはほとんど影響が無い場合もあります』とおっしゃられていますが、サクラかメープルの無垢ではどのような影響が考えられるでしょうか?
やっぱり床暖房対応のフローリングはお高めなので、見積もりによっては非対応のものも考えなければなりませんし。
どうぞよろしくお願いいたします。
御前 好史
2010/11/16 14:27のりまっきー様
高い評価ありがとうございます。
ご質問の件、これまでの事例に基づいて回答致します。
巾90mm無垢フローリングにおいて、サクラやメープルは
床暖房に対して隙間が出来やすい方の樹種です。
しかし、カーペット等を敷いて使用しない、等注意していただければ
多少隙間が開いても使用する上では問題ないでしょう。
(受け止め方に個人差はありますが)
一方、2〜3の事例ですが、チークはあまり影響が出ていないようです。
フローリングの乾燥度合いや樹種の特性によると思いますので
設計者とよく話し合って、納得した上で決定することが重要です。
他には、複合フローリングを採用する方法もあります。
これは2〜3mmの無垢材を合板に貼り付けたもので、120mm巾程度のものが
出ています。下地が合板なので、無垢フローリングに較べ、床暖房の影響を
受けにくいフローリングであると言えます。
取り扱い業者や樹種によって価格巾がありますが、検討に値すると思います。
太田 周彰
建築プロデューサー
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住まいの暖房 機器について
こんにちは。
広島も瀬戸内海によって、かなり寒いのですね。
風の吹く地域は、気温より体感温度は低くなるのですが、海風のせいでしょう。
暖房機器は現在種々のものがあります。
建てられる家の断熱・気密性能によって、選ぶべき暖房機器も変わってきます。
とりあえずは、暖房機器にどういったものがあるのかを知っておくことが大切です。
私のサイトにその辺のことを簡単に説明したページがあります。
床暖房についても書いてありますので、参考にしてみてください。
http://www.towntv.co.jp/2010/04/danbou-main.php
床暖房は、主暖房としては向いていません。
急速な暖房が出来ないことと、そもそもの暖房能力に限界があるからです。
補助用の暖房として、採用するのであれば良いと思います。
頭寒足熱を実現できますし。
頭寒足熱については↓を参考にして下さい。
http://www.towntv.co.jp/2009/11/post-59.php
ランニングコストが良いものとしては、温水式のヒートポンプ熱源を利用した床暖房がもっともランニングコストを抑えることが出来ます。電気式の電熱線を這わしたものは、暖房器具の中でも最もランニングコストが悪い部類に入ってしまいます。
ご参考にして下さい。
(現在のポイント:2pt)
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