対象:住宅設備
現在、北海道にて新築住宅を建てています。
断熱材の仕様は次世代型省エネルギー住宅で、樹脂サッシ(Low-E)、全室暖房(パネルヒーター)、オール電化です。
LDが17畳ほどの大きさでLD角の頭上に4.5畳大の(2階とは繋がっていない)吹き抜けがあり、寒がりな(!?)妻の事もあって補助暖房として温水式床暖房(3畳)を工務店から勧められています。
個人的には、
1.吹き抜けが2階とは繋がっていない。
2.床暖房のランニングコストが気になる。
3.全室パネルヒーター暖房(輻射熱)。
4.吹き抜け上部にはシーリングファンも設置予定。
等の理由により床暖房は無くてもいいでは!?とも思っているので・・・専門家の目からはどのように思いますか?
また床暖房を付ける場合、どの様な方式の床暖房がランニングコストや快適性の面で良いのでしょうか?設置場所などのアドバイスも頂ければ幸いです。
ちなみに工務店から勧められている温水式床暖房の設置費用は15万円位と言われています。
宜しくお願いします。
おとーさん ( 北海道 / 男性 / 44歳 )
回答:2件
輻射熱暖房の体感温度にもよります
私は横浜の設計事務所なので北海道の気候に関して実感がないのですが、北海道の方はかなり部屋を暖めて冬でも部屋では半袖で過ごす、なんて言われるのを聞いたことがあります。
おとーサンの過ごし方がどうなのかわからないのですが、高断熱住宅のようですからあとはパネルヒーターの容量で体感温度が決まると思います。
輻射熱で温めるものは、室内の空気を温めるのではなく人体への熱輻射で温めます。ストーブのような高温の熱源ではなく、直接室内の温度を上げるものではないので、寒冷地でどの程度の体感温度がとれるかはちょっと想像がつきません。
もちろん、北海道の工務店さんが勧めているものでしたらそれなりの実績があるとは思いますが。
パネルヒーターは電気式でしょうか?温水床暖房の温水を作る熱源は何でしょう?エコキュートはあまり暖房熱源としては期待できません。タンクの温度を下げてしまうので。
追加金額が15万程度ということは、パネルヒーターに温水が巡っているのでしょうか。
パネルヒーターが温水式で独立した熱源をもっているならば、そのお湯を使って床暖房をすることは考えられます。
しかし、床暖房は通常は主暖房として考えることが多いですし、高温の温水を使うか低温の温水を使うはによっても考え方がかわります。
また、「補助暖房」としての用途ならば、立ち上がりが早い高温の熱源のほうが向いているのではないでしょうか。
状況がよくわからないのですが、床暖房よりもう少し違う方式のほうがいいように思います。もし高温の温水が巡っているのでしたら、温水コンセントを設けて冬だけファンコンベクターを置く方法があります。
他には、小さめの蓄熱式暖房機とか何かそういったものではいかがでしょうか。
評価・お礼

おとーさん
状況説明がうまく表現できなくてスイマセン…。
追記しますと、パネルヒーターは電気ボイラーの温水セントラルです。(給湯のみエコキュートです。)
床暖房の温水は高温又は低音と選択する事が出来るのですね!?そこら辺は、自分でも調べてみます。
蓄熱暖房機の設置も考えた事があるのですが、設置場所・温度調節・温風により空気を汚したり埃を舞い上げる等の理由で控えようかと考えていました…。
小松原 敬
床暖房の温水が高温式なのか低温式なのかは、システムによりますので現在のシステムで選択できるのはどちらかになると思います。
温水セントラル方式だったら、温水コンセントを設けてファンコンベクター(温水を使うファンヒーター/可動式)を1台購入するのが一番経済的だと思います。夏は納戸にでもしまえます。
ファンによる風が埃を舞い上げるかというと、よほどアレルギーに過敏な方以外は掃除を普通にしている家なら気にならないと思います。例えば、夏にエアコンいれることもあるでしょうし、シーリングファンもあることですし、春秋は窓をあけて風を入れるわけですから。温水とどちらにしても燃焼式ではないので空気は汚しません。
また蓄熱式暖房にはファンがついていないものもあります。いろいろ調べると他にも選択肢はあると思います。
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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石塚 和彦
建築家
3
ライフスタイルやプラン(間取り)によります。
石塚和彦アトリエ一級建築士事務所の石塚と申します。
今年の北海道は雨が多いですが、工事は順調に進んでおりますでしょうか。
寒冷地の話題ですので、ご参考までに回答させていただきます。
オール電化・全室パネルヒーター輻射暖房ということですので、パネルヒータも温水セントラルと想像します。
結論から言いますと、ライフスタイルやプラン(間取り)によって要・不要の判断が分かれるところです。
次世代省エネ基準程度の断熱と気密がしっかりと施工されて、各室のパネルヒータの容量が十分であれば、室内の温度はどの場所でもあまり差がなくなり、床暖房がなくても部屋が寒いということはないと思います。
ただ、感覚的に床の足触りが冷たいのが嫌な場合や、イス座ではなく床に座ったりすることが多い場合には、床暖房があったほうがよいでしょう。
また、掃出し窓のような大きな窓面下にパネルヒータが置けず、窓からの冷気が足元に下りてくる(コールドドラフト)ような状況では、床暖房も必要になります。
設置場所については、滞在時間の長いリビング・ダイニング・キッチンは一般的ですが、
冬場に雪で濡れて汚れてしまう玄関に床暖房を設置すると、床も靴も乾きやすく清潔で、とても便利です。
床暖房の方式ですが、パネルヒータが温水セントラル方式であれば温水配管を一系統増やすだけですので、コストメリットもあり、温水式がよいと思います。
御参考になれば幸いです。
評価・お礼

おとーさん
回答ありがとうございます。
色々な状況により床暖房の存在価値が違う事が分かりました。
また、おっしゃる通り設置予定のパネルヒーターは電気ボイラーの温水セントラル方式です。(ちなみに給湯のみエコキュートです。)
温水式の床暖房ですが、数年毎にメンテナンスが必要という話も聞いた事があるのですが…どうなんでしょうか?
暖房関係は電気ボイラーなので電気代も気になりますがメンテナンス等にかかる費用も凄く心配なのですが…。
もし、ご存じでしたら教えてください。
宜しくお願いします。

石塚 和彦
ご評価頂き、ありがとうございます。
温水セントラル暖房の場合、不凍液の交換が3年程度ごとに必要になります。
費用は数万程度だと思いますが、家の大きさやパネルの設置数によって異なりますので、詳細は施工されている会社の方にお聞きするのがよいと思います。
メンテナンスが大変そうなイメージがあるかもしれませんが、パネルヒータ自体や温水配管はかなり耐久性が高く、壊れにくいものですので、トータルコストでは比較的メリットがあると思います。
また、施工会社にランニングコストを試算してもらうと、電気代の目安も分かり安心です。
(使い方によって、だいぶ電気代も変わりますので、使い方の説明をよくお聞きするとよいと思います。)
当事務所でも温水セントラル暖房(パネル+床暖房)はよく採用します。
室温がいつもほぼ一定で乾燥感も少なく、体感的にもとても快適なので、他の暖房方式に比べてお勧めです。
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