対象:新築工事・施工
現在、新しく土地を購入して家を建てようと考えていますが、工務店なのか建設会社なのか? その違いが良くわかりません。
今の予定は自分のこだわりを設計事務所にお願いしたいのですが、建築に関してどちらを選んでよいのか、今一つ違いが良くわかりません。。
イメージとしては、工務店が割安感があり建設会社はコストが高いように思うのですが?
その様な判断しかありません・・・なにか良い選定基準が無いものでしょうか?
また、設計事務所を選ぶ基準も良くわかりませんので、色々とご指導願えればと思います。
ファンファンさん ( 神奈川県 / 男性 / 60歳 )
回答:7件
設計事務所で家づくりを考えるのなら・・・
工務店と建設会社の違いについてですが、よく分からないというのも頷けます。
というのも明確な違いは無く、小規模なところでも「○○建設」という名前をつけて
いるところもあります。
もし家づくりをこれから考えられるのなら
工務店、建設会社=家を建ててくれるところ
設計事務所=家を考えてくえるところ
というふうに見立てるといいでしょう。
設計事務所に依頼するなら、まず設計事務所を探します。
家づくりを得意にしているところやデザインを得意にしているところ、ビルやオフィス
など得意にしているところなどいろいろありますので、このプロファイルを活用して
探されるのも一つのでしょう。
設計事務所と家を考えて図面化した後、それをもとに数社の工務店や建設会社に見積もり
を出します。工務店や建設会社に関しては、設計事務所がある程度推薦してくれたりも
しますので、それらを参考にされるのもいいでしょう。
基本的に実績として、家づくりをメインでやっているか?は設計事務所や工務店、建設
会社を見る時には共通するポイントですが、工務店や建設会社は地場や地元を大切にして
いるか?が家が出来上がった後のアフターメンテナンスの対応と繋がるでしょう。
参考にしていただけると嬉しいです。
八納啓造
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス

秋葉 忠夫
工務店
2
建設会社と工務店の区別。名称にとらわれないで「なにが得意か」で。
建設会社と工務店は名称による区別はありません。また、業務の内容自体にも明確な区別はありません。ゼネコンにも大成建設や竹中工務店がありますね。
これは、一般的なイメージとしてですが地域の小さな会社を想定した場合には、「建設会社」は”公共事業もやってます。木造もRC造も請け負います”「工務店」は”住宅工事のうちでも木造住宅が主体です”という感じです。規模の違いもあり、明確な区別はできません。大切なことは、「なにが得意な会社なのか」をキーワードにして判断していただきたいと思います。名称にとらわれないでください。
また、設計事務所もRCのビルが得意なのか、木造の住宅が得意なのかはネットでよく調べてから、テイストが合う建築士をリストアップして相談されることをお勧めします。こちらも「なにが得意なのか」が大切なキーワードです。

今野 樹
建築家
2
厳密な違いはありませんが
ファンファンさんはじめまして。
工務店と建設会社の違いは、厳密にはありませんが
一般的にいわれていることは
工務店=少人数の建設会社で自社に職人さんがいる、又は職人集団で
住宅の一部ないしは全部を自社の職人にて施工する
メリット:一概にはいえないのですが地場に強いイメージがあり、
会社と施工者(職人さん)との間が少ないので対応が早い
感があります。
建設会社=ゼネコン、サブコンといわれています、総合建設業で
分離発注の形態で各、職方の役割を分担し
施工し、監理する。
メリット:監理体制や製品管理をする部署があり、チェックの多重化
など、1つの物件に多くの人が関わっております。
その分、コストに反映してくると思われます。
新しく土地を購入される場合は、土地の価格や立地のほか、
地盤も考慮されたほうがよろしいかと思います。
地盤によっては改良に100万~200万かかる恐れがあります。
参考までに

馬渕@しあわせデザイン
建築プロデューサー
5
建築依頼先の選び方
馬渕@しあわせデザインと申します。
私は、「設計事務所+建築会社」・「工務店」・「ハウスメーカー」のどれが良いのか?
「建築依頼先会社は、どこが良いのか?」
の相談に乗り、最適な依頼先にナビゲートするサービスを手掛け、
10年で500組以上の「家づくり仲介コンサルティング」をしてきました。
その経験から、アドバイスしますね。
■「工務店と建設会社の違い」
呼び方が違うだけで、「建築工事を請け負う会社」と言う意味では、同じです。
今回は、大規模な会社を「建設会社」、小規模な会社を「工務店」と言うことで、話を進めます。
1)「建設会社」と「工務店」のどちらが、高い?安い?
この区別で、建築費が高いか安いかの違いはありません。
大きな会社でも、ローコスト住宅が得意なところもあり、
小さな会社で「高級住宅」をウリにしている会社もあるからです。
2)選定基準について
工法・構造の得意・不得意で決める
…木造・コンクリート・2×4・高気密・高断熱など、
3)あなたの「こだわり」に対する得意・不得意
…省エネ・自然素材・2世帯住宅などのこだわりの対応力
4)「設計事務所にお願いしたい」のであれば、
…設計事務所の仕事に慣れているかどうか?は、一番大きな選択基準です。
自社で設計施工するのと、建築家のデザインする住宅では、使う材料もデザイン
も、かなり違います。
「建築事務所+工務店」と言う組み合わせの住宅建築の場合は、その設計事務所
工務店との相性が合うかどうかは、「建築費」と同じくらい重要です。
補足
(文字数オーバーのためこちらに続きを)
■「設計事務所を選ぶ基準」
1)探し方
設計事務所で、住宅設計を手掛ける多くは、「建築家」と呼ばれる個人です。
その探し方としては、
①住宅建築雑誌で調べる
②HPで調べる
③私どものような優良な建築家をネットワークしている仲介サービス会社に聞く
の三つが代表的です。
個人事務所が中心なので、情報発信も十分には、されていない人が多いので、
「ぴったり」と思える相手に出会うのは、なかなか難しいのが、実情です。
2)選び方
①自分(家族)の建てたい家・したい暮らしをまとめる
木造?コンクリート? 素材は? 性能は?等
②設計者の過去の建築事例を見る
③設計者に望むことをまとめる
・喫煙/禁煙?・動物が好きか?・音楽は?等
…設計者とは、設計から完成まで、2年程度は密に付き合うことに
なりますから、人間的な相性は、とても大切です。
概要をお伝えしましたが、
「住まいづくり」は、誰に設計・建築を頼むかで、成功の80%は左右されます。
良い出会いを祈念しています。
エリアによっては、私どもだけでなく、提携する会社も含めて、設計者・工務店の依頼先選び
のためのカウセリングを無料で体験いただけますので、よろしかったら、どうぞ。

米村 ふみ子
建築家
13
誠実に対応してくれるかどうかです。
違いは大きくはないかと思います。
家作りは完成してからの付き合いを考慮して工事会社を選択することが大切です。
何か不具合が生じた時に、直に適切な対応してくれるかどうかではないかと思います。
工務店は比較的少人数で経営している会社が多いようです。建設会社は建築以外に土木関係も行っていて業務範囲が幅広い会社もあります。会社組織が大きいと担当者が退職してしまい人が変わってしまうこともあり、話が通じにくい状況になることがあります。家族経営の小規模な会社は社長兼現場監督で奥さんが事務担当であったりとすぐに連絡が通じやすいメリットもありますが、会社が倒産するリスクもあり一概にどちらが良いかとは言えません。また、近くてもすぐに対応しない、遠くても連絡すれば直に来て対処する工事会社がありでその見極めは、素人の方には困難ではないかと思います。
一般の方が土地を選び、工事会社を決定することは難しく、実績のある設計事務所であれば、経験から選択に際して適したアドバイスが出来ます。
土地の購入から御相談を引き受けていますので、お気軽に御相談下さい。
評価・お礼

ファンファンさん
ありがとうございます。
本当にその通りなんです~身近な工務店であれば倒産も気になる昨今!
かと言って、大きな規模の建設会社はサラリーマン的なところがあり、担当者がいつまでいるか分らない
本当に悩みますね。
でも、一言「誠実さ」この言葉がとても心に響きました。
女性は男性と感じる感性が少し違うと思いました。

米村 ふみ子
高評価いただきありがとうございます。私はイタリアで建築を学び、日本で家づくりの設計を行っています。住まう人が100人いれば100通りの住まい方があり、人の生き方もさまざまです。これからますます多様化していくものと思われます。
日本人の行き方も多様化している現在、住まい方の変化に対応できる家が求められています。
リビング、ダイニング、子供室、寝室等、マニュアル化された間取りに住む人が合わせて住む家ではなく、その時その時代、住む人の年齢やライフスタイルの変化に合わせてフレキシブルに対応できる家、可変生のある家、住んで楽しい家を弊社は設計完了した後、建て主、工事会社、設計者で力を合わせて完成させます。マニュアル化された間取りをあてはめて建てられた家は、工期は短く打ち合わせも少ない回数で済みますが、、、。せっかくの家づくりなのに、もったいないなあと思います。
弊社で建てられたクライアントの方々は「家づくりの醍醐味を味わいました!」と、嬉しい感想を頂きます。良い土地選び、工事会社の選択、他にも手続き場必要なこと、お手伝いできることが設計以外にも多くありますのでお気軽に御相談ください。
米村 info@yonemura-archi.net

米山 哲夫
建築家
5
どういう考え方で家づくりをしているかが大事です。
ファンファン様
家づくりに慣れている方はほとんどいないので、無理もないと思います。
私のように家づくりをしている側から見ても解りずらい業界だと思います。
ご質問の件ですが、一般論的に言えば他の方がおっしゃっているとおりかと思います。
大事な事は、工務店であれ、建設会社であれ、設計事務所であれ、どんな考え方で家づくりをしているか?に尽きると思います。
言い換えれば、どんな事を大事にしているのか?つまりはその会社の価値観ですね。
価値観の合わない人間と家づくりをするほどつらい事はありません。
どの会社を選ばれるにしても、まずは代表者と話をしてみてください。
そして「何のために家づくりをしているのか?」と聞いてみてください。
そうすれば家づくりに対する取り組み方や代表者の人柄がわかります。
使命とか理念を熱心に話す人は合格です。ぜひしてみてください。
私のホームページでは「失敗しない業者選びの秘訣」というメールセミナーを行っております。もしよろしければご依頼ください。
米山哲夫

敷浪 一哉
建築家
1
偏ってるかもしれませんが
ファンファンさんこんにちは。土地を購入して新築を考えられてるのですね。とてもうらやましいです。
さて、建築会社ですが、大きく分類しますと ハウスメーカー 地場の工務店 設計事務所 の3つになると思います。僕自身設計事務所という立場ですので、どうしてもそちらに偏った話になるかもしれませんが、参考にしてください。
ハウスメーカーとは、「こういう工法と、こういう性能と、こういうデザイン」という商品を販売する会社です。基本的に営業会社ですので、工事は下請けの工 務店が行います。
メリットは、ネームバリューと面倒くさくない ということ。保証という部分もクローズアップされてますが、保証にかかわる内容というのは、良質な工務店であれば通常面倒をみてくれる内容です。ハウス メーカーの保証だけがすばらしいということはありません。
デメリットは、融通が利かないこと。先述のように「こういう住宅」ということが決められていますから、そこから外れたものを要求すると、無理であるかもの すごく高価になってしまいます。
次に地場の工務店ですが、基本的にハウスメーカーと近いのですが、違うところは施工も自社で行うということ。ですので、変更に対する融通がききやすい場合 が多いです。その点で、ハウスメーカーよりも多少の自由度があるでしょう。
最後に設計事務所(建築家)です。ここがハウスメーカーなどと大きく違うところは、工法や性能、デザイン仕様が決まっていないというところです。依頼され るお施主さんから「こういう住み方をしたい」ということを聞き出し、それをカタチにして、そのカタチに適した工法やデザインを決めて、それに適した工務店 を探します。
ですので、ハード面ではなく、ソフトからアプローチして、本当に自分が必要とする空間はなんなのか という部分を追求してくれるメリットがあります。
デメリットは、時間がかかること。ハウスメーカーなどと比べると完成まで時間がかかります。
補足
次数がオーバーしたので、設計事務所を選ぶ基準についてはこちらに。
これは、建築家に限らずの話でもあるのですが、家づくりは「どこで」建てるかではなく「誰と」建てるのかということがとても重要です。他人には知られたくないような自分内面を打ち明けて、それでどのような暮らしをしていくかを探っていくわけですから、まずはそういう話し合いができるような人なのかどうかということがとても大事なんです。ですから、建築家さんの作品が気に入ったかどうかというよりも、建築家さんの考えに共感できるかどうかという判断が一番よいでしょう。
簡単な説明でしたが、判断の参考にしていただけたらうれしいです。
評価・お礼

ファンファンさん
ありがとうございます。
とてもシンプルな回答で一番良く理解できました。やはり設計事務所側からのご意見と言うものは中立的な立場であり、私達の側に立って頂けることが良くわかりました。
決して偏ったお話ではありませんよ! 一番参考になりました。
これから設計事務所を調べてみます。 ありがとうございました。

敷浪 一哉
ファンファンさん参考になりましたか?ありがとうございます。
こういう違いは、実際は表面にはでてきてないですからわからないですよね。
僕はいつもいえづくりをしていて感じるのは、建て主さんといろんな話をしているうちに、「これから先こういう暮らしをしたいんだ」と方向が定まる方を多く見てきました。
それは、ハウスメーカーさんや工務店さんが間取りの話ししかしないのに対して、建築家は暮らしの話をします(人によりますが)。
なんだか「暮らしカウンセラー」と名乗ってもいいくらいです。そのかわりかなりのパワーを使いますので要注意ですよ。
ファンファンさんが、暮らしに対する強い想いをお持ちでしたら、是非建築家とのいえづくりをお勧めしますよ。
(現在のポイント:3pt)
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