小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「業務外でのコミュニケーション=飲み会…?」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

業務外でのコミュニケーション=飲み会…?

- good

社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験 2007-11-26 00:00
 仕事仲間との業務を離れた付き合いについて、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」という方もいますが、私はとても必要なことだと思っています。親交を深める意味だけでなく、そういう場があることで今までわからなかったその人の考え方がわかって以後のコミュニケーションが取りやすくなったり、仕事に影響しているプライベートの問題が発見できたりした事もあったからです。

 ただ、以前ある会社のマネージャークラスの人達をヒアリングした時、みんな口を揃えて“部下とのコミュニケーションが大事”と言い、“ではどんな方法で”と聞くと、全員が“定期的に飲み会を開く”と答えていました。コミュニケーションの場イコール飲み会という発想で、企業風土としても飲み会信仰が強い会社だったようです。そもそも飲み会にはお酒を飲めない人はあまり行かない訳で、コミュニケーション手段としてそれだけでは全くの片手落ちなのですが、その点を問うと、“では一緒に食事に行きます”とのこと。本人たちは飲み会を通じてつながりを深めたと信じているため、その発想から抜けられないようでした。

 本来コミュニケーションにはいろいろな場面があるはずです。直接の業務指示、スピーチ、個人面談、日常の雑談、業務外でも共通の趣味やスポーツ、サークル活動なども考えられます。最近の若手社員は志向が多様化していますから、コミュニケーションにもいろいろな手段が必要です。飲み会に来ないからといってコミュニケーションを拒んでいるわけではなく、異なる場を欲しがっていることがとても多いのです。自分の志向や経験だけで考えず、業務内外の区別やその方法ではバランスを取った対処が必要です。私も飲み会は好きですが、手段が偏らないようにいつも肝に銘じています。
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム