八納 啓造(建築家)- コラム「メンテナンスフリーは本当にいいのか?」 - 専門家プロファイル

八納 啓造
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ヤノウ ケイゾウ
( 建築家 )
株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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メンテナンスフリーは本当にいいのか?

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省エネ、災害に強いこれからの家造りの知恵 3.耐久性について 2011-08-12 09:00

耐久性に関しては、構造も重要ですがそれ以外にも押さえておきたいポイントがいくつかあります。

今回から数回にわたりそれをお伝えしましょう。

その1.メンテナンスフリーで気をつけたいこと

 よく「メンテナンスフリーのものにしたい」「メンテナンスが不要な材料を選びたい」という要望が家造りをする際に出てきます。メンテナンスが不要で長持ちすればという思いでこの要望が出てきているのですが、ここで気をつけないといけないことがあります。

 それはメンテナンスフリーのものというのは基本的にメンテナンスが出来ないものが多いということです。例えば、複合フローリング(表面に木を貼った合板タイプ)はメンテナンスがあまり要らないと言われています。ただ、20年ぐらいたつと、窓際から表面の板が剥がれてきたりします。目にしたことがある方もいると思います。このフローリングの場合は補修は効かなく、上からさらにフローリングを重ね張りするか、撤去して新たに張り直すかをしないといけません。

 このようにメンテナンスがあまり要らないものというものは「最終的に使い捨てになる」ということです。逆に、メンテナンスが必要な材料というのは「メンテナンスをしていくとずっと使いこなせるもの」である場合が多いです。例えば、無垢のフローリングもそうでしょう。例えば20年ぐらいたつと表面がボコボコになったりしますが、そのタイミングで表面を削ってあげると新品同様になります。

耐久性に関しては「メンテナンスが出来るかどうか?」がポイントになることを押さえておきましょう。



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