味を感じない子供たち

こんばんは、高窪です。
週末を迎え、みなさまいかがお過ごしでしょうか？

今週から本格的にレッスンがスタートし、昨日と明日はレッスン。
明後日はコンサルティングをさせていただいている、飲食店新規出店の方との打ち合わせを兼ねた試食会と、ばたばたと過ごしています。

明日はおだしで作る煮物レッスンということで、とても楽しみにしています。

さて、先日、親しくしている後輩家族が遊びに来てくれました。
奥様が私立の中高一貫校で教鞭をとっていらっしゃるのですが、その方からびっくりするような納得できるようなお話を伺いました。

少し前に学校で、お雑煮を作る実習をしたのだそうです。
鰹節や昆布からおだしをとる方法を知らない、というびっくりするような子供たちが今は多いそうで、おだしをとることから始めて、調理、試食となったそうです。

味付けはお塩とおしょうゆだったそうですが、おだしの風味もあり十分な味がついていたにも関わらず、生徒たちは“味がない”と言って、びっくりするほどの量のおしょうゆを足して食べたとのこと。
小さなボトルのおしょうゆがすべてなくなってしまったそうですから、それがどれほど濃いか想像が容易にできます。

顆粒のだしの素やファストフード、インスタントラーメン、スナック菓子などの濃い味に慣れてしまっている子供たちには、おだしの深い味が解らなくなってしまっているのです。
言葉は悪いかもしれませんが、まさに“味音痴”なのです。

このような状況にしてしまったのは、周りの大人にも大きな責任があります。
面倒だから、という言葉で大切なものを無くしてしまっているのではないでしょうか？

最初から完璧にということはできませんが、気がついたら少しずつ変えていく努力も必要な時期に来ているのではないか、と深く考えさせられる出来事でした。