経費削減、時代に合わないといった理由で中止されてきた社員旅行、運動会などの社内行事が最近また見直されて復活しているそうです。組織内のコミュニケーションの中で、特に“直接顔を合わせて”、“部門横断的”なコミュニケーションが不足しているとの問題意識から、それを解消するための手段の一つとして考えられているようで、実施した結果もおおむね好評ということを聞きます。
私がかつて在籍していた会社では、さすがに運動会は社員数的に無理でしたが、社員旅行、忘年会、その他レクレーションなどの社内行事が比較的活発でした。私自身その効果は目に見えない部分として実感していましたので、不況で会社の協力が得づらくなってきた時期は残念に思っていましたし、企業業績が好転してきたといわれる最近の動きとしては、当然の方向というような捉え方をしています。
では社内行事をどんどん取り入れていけば良いかと言うと、そうとは言えない事もあります。私がいたような社内行事に肯定的な風土の会社でも、うまくいかなかった行事がいくつかあり、その一つが社員誕生会でした。2ヶ月に1回、誕生月毎に該当する10数人を集めての会で、費用は全額会社負担でした。(当時の旅行や忘年会は本人負担もあった。) 形式的には他社でもやっているような内容だったと思います。
皆さんはなぜうまくいかなかったと思われますか?
しばし考えていただくため、この経緯はまた次回に・・・・。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
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