おはようございます、これでも大人…ずるいぞコンチクショウ。
昨日からの続き、原価と販売管理費のバランスについて。
不況期にあって、企業競争力を高めようとする場合にありがちなのが
・商品力を増強させる
という行為です。
これはつまり原価の増強を意味することになります。
この方向に進んだ場合、次のような数字の変化が起こります。
売上 200
原価 130
販売管理費 70(限界まで使って)
原価の上昇が起こす現象は、販売管理費の削減、つまり
・売るための仕組みを弱める行為
につながる可能性が高いのです。
もちろん原価の上昇に伴って、売上が上昇すれば問題ありません。
しかし、そのような方向に持っていくことがどれだけ至難の業なのかは
多くの経営者の方々が実感されているのではないでしょうか?
不況期にあって商品力そのものを増強させる方向での競争力強化は
あまり得策ではないのではないか、というのが個人的な感想です。
販売力は商品力と売るための仕組みの両輪で成立します。
どちらか一方だけを無理やり増強しても、結局利益は生み出せません。
この項、明日に続く。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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