「仕事を任せてもらえない」には理由がある - 人事労務・組織全般 - 専門家プロファイル

ユニティ・サポート 代表
東京都
経営コンサルタント
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:人事労務・組織

渋田 貴正
渋田 貴正
(組織コンサルタント)
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)

閲覧数順 2019年06月17日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

「仕事を任せてもらえない」には理由がある

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 人事労務・組織
  3. 人事労務・組織全般
社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 ある会社でのことです。社員からこんな話を聞きました。

「上司が仕事を任せてくれない」

「自分に判断させてくれない」

「権限委譲してくれない」

と言います。

 だから自分の目標達成ができないのだそうです。

 

 この社員のことを上司に話を聞いてみると、ちょっと渋い顔をして言うのは、

「指示したことはやらないで、違うことばかりやるんですよね・・・」

「だから信用できずに、任せたい仕事も任せられないんです」

とのことでした。

 

 最近は、自分のスキルアップに対する意識の高い人が増え、早くいろいろなことを経験したい、いろいろな仕事をやらせてほしいという話を良く聞きます。

 自分のキャリアを自分なりにきちんと考えるのは大事なことですが、その一方で、下積み的な仕事を嫌がったり、どう見ても能力不足なのに背伸びをしたり、それを認めないと不満を持ったりする人も増えたように思います。

 

 この会社の件で言えば、私は日々の仕事ぶりをいつも観察している訳ではありませんので、上司が慎重すぎて部下を過小評価したりしているのか、それとも部下の仕事ぶりの方が問題なのか、実態がどんな状況なのかを客観的に見ることはできません。

 

 ただ、それでも言えることは、部下にその仕事を任せるかどうかを決めるのは上司であり、上司が「任せられない」と判断するには、それなりの理由があるということです。

 そして、その理由を一言でいってしまえば、その部下は「上司の望んでいる実績を残していない」「上司のニーズにはこたえていない」ということになります。

 

 もしも、これが顧客との取引の上での話だとしたら、顧客が自社に仕事を発注して(任せて)くれなかったからと言って、その顧客に不満をいうことはほとんどないでしょう。

 たぶん、自分たちが顧客のニーズに応えられなかったということを反省し、できることを改善し、新たな提案をして受注につなげる努力をするはずです。

 

 しかし、相手が上司になると、途端に捉え方が変わってしまい、あたかも「自分に仕事を任せない上司が間違っている」というような話になってしまいます。相手のニーズに応えていないということでは同じであるにもかかわらずです。

 

 これは、上司と自分との関係性を、少し勘違いしているということです。

 上司は自分の両親のように、無償の愛を注いでくれる存在ではありません。相応のメリットを提供しないと、自分への見返りは得られない存在です。

 

 仕事を効率的に進めることを考えると、作業的な判断はできるだけ現場に近い人が判断できるように、権限委譲することが必要です。その前提があるのに、「任せてほしい」という部下に対して、上司が「任せられない」というには、それなりの理由があります。上司の側に問題があることはもちろんありますが、それでも上司は上司です。

 

 上司に媚びたりゴマをすったりする必要はありませんが、上司のニーズが何なのかを考え、それに応える行動をすることは、自分のやりたい仕事にたどり着くためには必要なことです。

 

「仕事を任せてもらえない」ということには、必ず理由があります。

 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 経営コンサルタント)
ユニティ・サポート 代表

組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。

03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。

料金
無料

組織の課題は、当事者しかわからない事とともに、当事者であるために気づきづらい事があります。これまでの組織コンサルティングで、様々な組織課題とその改善プロセスにかかわった経験から、貴社社員へのヒアリング調査によって組織課題を明らかにし、その原因分析や対策をアドバイスします。予算がない、依頼先を見つけられないなど、社外への依頼が難しい中小法人限定です。社員ヒアリングのみで行う簡易診断になります。

【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

このコラムに類似したコラム

仕事の「不安」と「不満」 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2019/03/26 08:00)

任せられない人ほど要求してくる「権限委譲」 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2019/02/05 08:00)

「会社への不満」で見える会社業績への影響 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2018/03/13 08:00)

自分のやる気を「会社のせい」にする無意味さ 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2017/03/28 08:00)

「不満分子」と「解決者」「改革者」の間のなかなか超えられない壁 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2017/03/07 08:29)