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対象:人事労務・組織

中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)

閲覧数順 2019年04月19日更新

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自分の成功体験を否定するのは難しい

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 少し前の話題ですが、夫婦ともに高学歴の芸能人が、「私たちは、親の用意してきた道を歩んできたのではなく、学歴をつかみとってきたという誇りがある。努力の証明書として学歴がある」と発言し、そのことがネットで炎上したという話がありました。

 「コツコツ頑張ったものは評価されて然るべき」と擁護する意見も一部にある一方、「安っぽい自慢」「親のおかげと気づけ」などと批判されていました。

 

 この話について、発言の良しあしはさておき、私は人事という仕事の中で、学歴が話題になることがときどきあります。

 

 ある会社であったことですが、人事担当役員の方から、「うちの採用担当者は、みんな仕事の能力に学歴は関係ないというのだが、本当のそうだろうか」といわれ、長々とそれに対する疑問と批判を話されていました。

 その話の最後に、「うちの子供は東大に入れたけどね」とおっしゃるので、私は“ああそういうことだったか”と思ったことがあります。本当に学歴は重要ではないとすると、自分の子どもがつかんだものが否定されてしまうので、それを認める気持ちにはなれないということだったのでしょう。

 

 逆に学歴を重視しない価値観を言うほとんどの人たちは、高学歴に対抗できるだけの、自分の強みを何か持っています。それは仕事の成果や実績、経験、人脈、体力、資本力、その他いろいろで、そのおかげで今の自分の地位や立場があると思っています。

 この人たちは、たぶん自分が高学歴とは言えない人の方が多いはずで、もしここで「世の中は学歴だ」と言う意見を認めると、自分の経歴を否定することになってしまうので、やはりそれは認められないということだと思います。ちなみに私も高学歴ではないので、どちらかというと、この価値観に近いです。

 

 しかし、私はこのどちらの意見も真実だと思います。それは、どちらも自分なりに努力した経験や、成功体験という事実を語っているからです。意見の違いは、今の自分にとっての基盤として、大きいのは何かというそれぞれの人生経験の違いです。

 その中で学歴というのは、ある時期を過ぎた後から挽回することが難しいので、それを強みとして言われると、反感を買いやすいのだと思います。きっと家柄や資産などでも同じようなことがあるでしょう。

 

 どんな人でもそうですが、自分が苦労して目標達成した経験、成功体験は、なかなか否定できるものではありません。

 ビジネス書の中には、“環境変化に合わせて発想を転換していくために、過去の成功体験を否定することが必要だ”などと書かれているものがありますが、それはそう簡単にできることではありません。

 

 ネットで炎上したという、この学歴うんぬんの論争も、結局はそれが根底にあるのだと思います。自分の成功体験を否定するということは、人間として簡単には越えられない壁なのかもしれません。

 

 成功体験にしがみついて、そのまま停滞しているのでは困りますが、それが自信の基礎になるならば、私は過去の成功体験をあえて否定する必要はないと思っています。

 

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