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中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)

閲覧数順 2017年10月20日更新

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「高い自己評価」と同じく接し方が難しい「過小評価と自己犠牲の人」

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 人事評価制度の中に、「自己評価」の仕組みを取り入れている会社は多いと思います。

 ここで、評価者の側では感じることがあると思いますが、この「自己評価」がいつも高いという人がいます。

 

 その理由として、単なる自信家ということもありますが、「自己評価」をアピールの場と捉えていて、実績を過剰に主張している場合もありますし、そもそも評価基準があいまいなために、「自分は頑張ったから」という感覚的な高評価が出てきてしまうという場合もあります。

 

 だからといって詳細な評価基準を設けると、結果主義に偏り過ぎるようになりがちですし、そもそも「自己評価」は何人かを比較しながら評価するものではないので、評価基準があいまいになりがちという部分もあります。

 

 そもそも仕事上の頑張りが一切見られないような人はめったにいないと思いますが、高すぎる自己評価というのは面接などを通じて修正せざるを得ず、これをその人のモチベーションを下げないようにおこなうのは、結構苦労が多いと思います。

 また、「自己評価」の大きな修正がしづらいことを見越して、あえて高い評価を持ってくる人もいるので、こうなってしまうともうお互いが化かし合いのような世界となり、好ましいことではありません。

 

 こういうことは多くの会社で見られることで、その解決のためには評価制度の見直し、研修やミーティングを通じた運用ノウハウの共有、その他様々な取り組みを、その企業の状況に合わせて、地道に続けていくしかありません。

 

 こういうことがある一方、この「高い自己評価」とは正反対の態度を取る人に少数ながらも出会うことがあります。

 エースとまでは言えない、どちらかといえば自己主張が苦手なおとなしい人であることも多いですが、仕事には真面目に取り組み、評価されるに足るだけの長所も実績もあります。にもかかわらず、評価項目の大半が最低評価に近いものになっていたりします。本人にこのことを聞くと、「自分はすべてのことが不足していて、評価基準に達していない」などと言います。

 

 これは以前ある会社であったことですが、長時間残業を減らすために時間管理の徹底をしたところ、自分を過小評価するタイプの人が、自主的にタイムカードを押して、その後も作業を続けているという例がありました。

 そのまま放置すると、労働時間管理や健康管理の面で、会社も責任を問われますから、そういうことは止めるように指導すると、今度はこれも自主的に、仕事を自宅に待ち帰るようになりました。あらためて本人に注意すると、「自分は仕事の能力がないから、会社に迷惑をかけないためにはこうするしかない」と言います。

 

 一見すれば、仕事に対しては真面目で責任感もあり、自分のやることは謙虚に捉え、会社や上司に協力的で、信頼できる人材という感じがしますが、これは自己評価が高い人の場合と同じく、自分を客観視できていません。

 さらにこういう人は、自己主張をしたり、不平不満を発信したりしないので、何を考えているのかという内面や、何をしているのかという行動自体も把握しづらくなり、メンタルダウンも起こしやすい傾向があります。問題があっても隠されているので、ある日突然課題が降ってくるような事態があり得ます。

 

 自己評価が高い人には、足りない部分を指摘するダメ出しが強まってしまう傾向があるので、それをいかに納得させるように接するかということで苦労していると思いますが、過小評価をするような人も、これと同じように苦労があります。手放しでなんでも褒めるわけにはいきませんし、何らかの評価基準を決めても、自己評価が低い傾向はなかなか変わりません。行動や態度が見えづらいという点では、さらに扱いが難しいかもしれません。

 

 それぞれ正反対からのアプローチになりますが、どちらの場合も「自分を客観視させる」ということでは、目指すところは同じです。どちらの場合でも、地味な努力が当分の間必要になることは、それなりに覚悟しておかなければなりません。

 

 

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