「言葉のイメージ」による違いの難しさ - 人事労務・組織全般 - 専門家プロファイル

ユニティ・サポート 代表
東京都
経営コンサルタント
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:人事労務・組織

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

「言葉のイメージ」による違いの難しさ

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 人事労務・組織
  3. 人事労務・組織全般
社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 私の肩書は、今のところは「人事コンサルタント」ということになっていますが、いろいろな分野の専門家同士で、この「コンサルタント」という呼び名を、何か言い換えることができないかという話題になったことがあります。

 

 「コンサルタント」という言葉のイメージとして、「偉そう」「何をやっているのかわからない」「うさんくさい」「敷居が高そう」などのネガティブなものがたくさん出てきて、そういうイメージが持たれないような良い表現がないだろうかということです。

 

 いろいろ話し合っては見たものの、自分たちの仕事を表現する言葉としてふさわしく、なおかつ世間一般に通用するものは、結局「コンサルタント」という言葉しか見つかりません。

 良い言葉が見つからない限り、「コンサルタント」と名乗るしかないということですし、「コンサルタント」の言葉のイメージが変わってくれば、また感じ方は違ってくるのだろうと思います。

 

 これに限らず、言葉のイメージや表現方法による受け止め方の違いというのは、いろいろな場面で出て来ます。

 

 例えば、今の職場の中で、「気合と根性が大事」などといっても、それはなかなか受け入れづらいですが、「メンタル強化」などといえば、もう少しすんなり受け入れられたりします。

 また、相手を主語にした「Youメッセージ」は、どうしても相手を責めるニュアンスになりやすく、これに対して自分を主語にした「Iメッセージ」の方が、自分の感情を伝えるニュアンスになり、相手が受け入れやすい柔らかな表現になります。

 「(あなたは)なぜ遅刻したのか!」といわれるよりは、「(私は)遅いから心配していた」といわれた方が受け入れやすいというようなことです。

 

 表現のしかたという点では、例えば自分のミッションに他人を巻き込んでいこうとしたとき、「俺についてこい」が良い場合、「一緒にやろう」が良い場合、「頼りにしている」が良い場合、「助けてほしい」が良い場合など、時と場合によって、どんな相手かによって、様々な状況があります。

 

 経営者や管理者、その他リーダーたちは、自分の意思をどんな言葉で周囲に伝えるかに神経を使っていますし、新聞や雑誌やテレビといったメディア関係、政治家や芸能人など、自分の発言が公の場に流れていく人たちも、同じく気をつかっているでしょう。

 

 私は「人事コンサルタント」として、企業の人事施策や人事制度作りをお手伝いすることがありますが、その際に何をどんな言葉で表現するかということには、同じようにとても気をつかいます。

 

 「課長」が「マネージャー」だったり、「査定」が「評価」だったり、「歩合」が「インセンティブ」だったりしますが、会社によってそれぞれの言葉の捉え方が微妙に異なります。その微妙なニュアンスの違いを含んでおかないと、後から微妙な行き違いが生じます。

 その行き違いは、時間の経過とともに解決されていく場合もありますが、時間が経つほど大きくなってしまう場合もあります。

 これがグローバル企業となれば、それぞれの社員同士の間には、母国語の違いや文化的背景による違いがありますから、言葉のイメージを統一するには、さらに難しさがあるでしょう。

 

 「言葉のイメージ」の違いによる難しさを解決することは、そう簡単にはできません。特に日本語の場合は、他の言語に比べて語彙が非常に多く、ちょっとした言い方で意味そのものが違ってきます。このすべてを適切に使いこなすのは、なかなか難しいことです。

 ただ、少なくとも言葉のニュアンスの違いに感性を働かせ、より良い言葉を選べるように習慣づけていくことは必要です。

 

 「言葉のイメージ」による捉え方の違いを理解し、その場に応じた使い分けをしていくことが、特にリーダーには必要なことだと思います。

 

 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 経営コンサルタント)
ユニティ・サポート 代表

組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。

03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。

料金
無料

組織の課題は、当事者しかわからない事とともに、当事者であるために気づきづらい事があります。これまでの組織コンサルティングで、様々な組織課題とその改善プロセスにかかわった経験から、貴社社員へのヒアリング調査によって組織課題を明らかにし、その原因分析や対策をアドバイスします。予算がない、依頼先を見つけられないなど、社外への依頼が難しい中小法人限定です。社員ヒアリングのみで行う簡易診断になります。

【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

このコラムに類似したコラム

社員に「起業家精神」を求めることへのちょっとの違和感 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2015/02/24 08:00)

「納得」は理屈だけでないということ 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2014/05/06 08:00)

「無気力なリーダー」はどうして無気力になったのか 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2013/06/03 08:00)

指示命令をされる側の気持ち 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2012/08/20 08:00)

「お金」でも「地位」でもない若者たち 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2012/07/23 08:00)