対象:リフォーム・増改築
築16年になる戸建てなのですが今回初めて外壁塗装と屋根の改修をします。ただ屋根(現在はカラーベスト)については見積もり業者2社の意見が違い、1社は「傷んでいるカラーベストだけを交換して(昔のそれと同じ物は勿論ないが)、上から前面に塗装する」、もう1社は「今のカラーベストの下の防水下地が痛んでいないのでカラーベストの上からシートを被せて軽量瓦を全体に乗せるカバー工法」です。費用は勿論全然違いますが私は瓦に30年保証がつきますしメンテ(今後の塗装)も不要ということでカバー工法にしようかと考えています。でも今のカラーベストをはがさずにその上から新たに軽量とはいえ瓦を乗せる事に不安を感じています。家は鉄骨ですが地震の事もあり屋根が重くなるのはどうかと。又そのカバー工法が屋根100平米で100万円というのも妥当かどうか、古い今のカラーベストをはがすとどのくらい費用がアップするものなのか。アドバイスお願いします。
パンドミーさん ( 大阪府 / 男性 / 50歳 )
回答:3件

伊藤 裕啓
一級建築士
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屋根瓦の状態を確認しましょう
伊藤建築コンサルタント 一級建築士の伊藤です。
今回、築16年の戸建住宅の屋根瓦(カラーベスト)を改修する計画なのですね。
カラーベストは商品名として使用されており、一般名称は「スレート」といいます。
この計画に関して疑問点があります。
1. 築16年で葺き替えが必要?
スレート材は表面に塗装がされており、その塗膜は経年劣化をおこし見た目にも悪くなります。
しかし材質自体が16年で大きく劣化することは考えられません。割れたりすることもありますが
一般的にはその部分だけを補修することが多いです。必要な部分を補修したのちに全面塗装で
十分だと考えます。葺き替えが必要とされているのであれば、写真等で問題点を見せてもらい
ましょう。
2. カバー工法
スレート瓦葺きの住宅は耐震診断において「軽い屋根」として扱われます。
この軽い屋根材にさらに軽量とはいえ瓦を載せると、耐震性が低下します。
耐震性を考慮されているのであれば、鉄骨造の住宅であっても適切な方法とは言えません。
私の知る限り築16年程度の住宅で経年劣化以外の問題がないのであれば、瓦の葺き替えはお勧めできる
改修とは言えません。
コストの検討ではなく、適切な工法の検討をまず行う必要がありそうだと考えます。
補足
私の家もちょうど築16年です。同じくスレート葺きですが塗膜が劣化しているだけで、スレート自体に
大きな問題は無いようです。
評価・お礼

パンドミーさん
2011/06/04 15:011社の業者さんと全く同じ意見で少し安心しました。ありがとうございました。

伊藤 裕啓
2011/06/06 20:46評価いただきありがとうございました。
メンテナンス計画において「必要な工事」と「施工することができる工事」の見極めが必要となります。適切なメンテナンスを行う事で安心・安全・快適な暮らしができると考えています。

又平 英樹
宅地建物取引主任者
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長期的な視点で考えてみたらいかがですか?
イエモク不動産の一級建築士の又平です。
16年前の一般的なカラーベストは、塗装の面で劣化が早いです。
場所にもよりますが10年位での塗り替えをお勧めしています。
軽量瓦とは金属屋根でしょうから、塗装技術により30年保障の商品もありますね。
長い目で見れば、カバー工法も有力な選択肢の一つですね。
また、防水層が二層になり雨に対しても安心度が増しますね。
耐震性ですが、鉄骨の平屋・2階・3階建て等は分かりませんが、
カラーベストの上に軽い金属屋根を乗せることにより、重量は多少増えますが、
あまり神経質にならなくてもいいと思います。
カバー工法の価格ですが、屋根形状の違いで一概に言えませんが、許容範囲内の数字だと思います。
カラーベストの撤去費用ですが、一般的に平米単価1500円前後、処分費が1500円前後でしょう。
地域によってばらつきがありますので、参考程度にして下さい。
注意点として、外部の補修工事を行う時は足場工事が必須となりますが、
足場を組む時には、出来るだけ関連補修工事も行いたいものです。
外壁・樋・庇・軒裏等の塗装・補修工事も行いたいですね。
屋根だけ30年間メンテナンスフリーになっても、他の部分が30年の間に劣化して、
足場工事が発生したら費用対効果が薄れてしまいますね。
この辺も、検討課題にしたら如何ですか?
評価・お礼

パンドミーさん
2011/06/04 15:07重みの件も価格の事もご意見をお聞きして安心しました。屋根だけ30年保証であっても他の部分で再度足場を組む事になると思うのでおっしゃる通りだと思います。もう少し考えてみます。ありがとうございました。

又平 英樹
2011/06/04 18:11評価ありがとう御座います。建物のメンテナンスは早め早めが肝要です。
後悔しない、すてきなリフォームをしてくださいね。

下大園 幸雄
建築家
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屋根のこう配で判断・・・
ログ家設計の下大園です。
パンドミー様の屋根の改修について
16年前のカラーベスト(クボタ製、松下製)と思われます。
屋根のこう配で下地の痛みが違いますが、全面塗装の場合で塗装後に雨漏りが発生した所をリフォームした経験があります。カラーベストの製品は風雨の時は、裏側に多少水が入り込みその水は自然と抜けるように表面に縦溝になっています
塗装することでその溝を部分的にふさぐ場所が生じて下地の防水紙に達します。
そこでこう配が温いとその量は増えます。急こう配は半減します。当時の防水紙
は、ホッチキスで取付けていますのでその部分から最初は湿気、徐々に水分、水
になってきます。下地の合板が痛んできます。 今回塗装されても10年後に塗装
することを考慮してカバー工法(ガリバー鋼板)が良いと思います。
金額は、カバー工法の施工方法、会社も増えてきていますので見積もりと施工方法を専門家と検討してください。
評価・お礼

パンドミーさん
2011/06/04 15:13今回はカバー工法は見送ろうと思いましたが雨漏りの事をお読みして改めて違う方法でのカバー工法も業者に見積もってもらおうと思います。ありがとうございました。

下大園 幸雄
2011/06/04 15:48評価いただき有難うございます。雨漏りチェックは、カラーべストの場合は、
下地合板よりも釘が出ていますのでシミ等が有るかでもチェックできます。
(風雨が強いときの後です。)乾燥状態が良い場合は、部分修理で塗装も考慮できますが、10年後にまた塗装の問題が出ます。
カバー工法は、主に軽量瓦品とガリバー鋼板が有りますので検討してください。
(現在のポイント:-pt)
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