
- 塚本 有紀
- フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
- 大阪府
- 料理講師
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
5月9日世界で一番高い橋、ミヨ橋へ
ミヨ橋 Viaduc de Millau下まで343メートル、東京タワーよりも高いそう。あまりに大きく壮大で、その大きさがよくわからないくらい!
そういえばパリからモンペリエへ向かう機中からも見えていました。空を飛んでしまうのもすごいことですが、こんなに大きなものを作ってしまう人間って、本当にすごい!と素朴に感動してしまいます。
展望台へ向かう道の途中に、見慣れたものを見つけました。これってスイバなのでは!フランス料理にも使うスイバ oseilleだとしたら、酸っぱいはず。葉をちぎって噛んでみると・・あら、普通にただの葉っぱです。近縁種のギシギシだったとしても酸っぱいはずなので、これはいったい何なのでしょう。
橋の下には、「フランスで最も美しい村 les plus beaux villages de France」のひとつがあります。
振り返った畑の木に、アーモンドの実がなっていました。まだ小さいので、毛のはえた(?)オリーヴかと思ってしまいましたが、よくよく見ればまだ小さい段階のアーモンドです。成っているところを見るのは初めて!
もうしばらくして大きくなったら、マルシェにも殻付きの生がでてくることでしょう。割ってそのまま食べたり、サラダにしたり、料理のガルニにしたり。
ル・カイラールLe caylarという町のパン屋さんで。
ガトー・ア・ラ・ブロッシュgateau a la brocheブロッシュは肉をあぶるための「大串」のこと。つまり串で焼いたお菓子という意味で、もみの木のような形をしています。超素朴なバウムクーヘンのような感じです。このスタイルのお菓子ではガトー・ド・サヴォワgateau de Savoieが有名ですが、この辺りのスぺシャリテでもあるようです。
さてお昼! 同じくル・カイラールLe caylarのレストランで。
グリーンサラダとロックフォールの角切りsalade verts aux des de roquefortそう、もうすぐロックフォール村なのです! 地元産アスパラガスと自家製マヨネーズasperges vertes du pays mayonnaise maison今日もまたアスパラを求めてのメニューです。ところが来てみると・・・相当にぐずぐず。マヨネーズにはここの女将さんご自慢の畑のシブレットやイタリアンパセリが入っていて、とてもおいしいのに。もう少しでいいから気を使って茹でてください・・。しかも!
皮が・・、いまだかつてないレベルの固さ。ごわごわの筋の中から、実をしごきだして食べるという新しい体験をしました。今日もまた「旬のアスパラが食べたい!」の気持ちが満たされず、です。
ソーセージのグリエ、レンズ豆添えsaucisse grillee lentillesこちらはとてもおいしく、あっさり目の味付け。ソーセージとベーコンの組み合わせは典型的なフランスの伝統料理です。素朴ながら滋味深く、大好きな一皿です。
ファンデュfendu
コトー・ドュ・ラングドック coteaux du Languedoc Terrasses du larzac
チーズのプラトー plateau de fromages 中央のブリー・ド・モー以外はすべて羊乳のチーズ。奥左には、ペライユperailが見えます。ロックフォールと同じ羊から取れる羊乳から作るのですが、地域的にロックフォールに入らないところのチーズなのだと教わりました。柔らかくて、とてもおいしいものでした。手前はロックフォール(ソシエテ社)、さていよいよ次はロックフォール村です。(続く)
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